「3つの事実は、“原発なしで、電気は大丈夫”を示している」など 地震と原発事故情報 その188
- 2011年 10月 1日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
6つの情報をお知らせします(9月30日)
★1.3つの事実は、“原発なしで、電気は大丈夫”を示している
気象庁の地震警告、電力不足はウソ(余っている)
稼働原発は、現在11基のみ(=20%)
★2.原因者負担の原則により原発を撲滅しよう!
★3.米原子力空母反対デモに参加して
労働組合の方は素敵なプラカードを掲げてほしい!
道行く人にアピールするために!
★4.9.25 横須賀基地原子力空母Gワシントン撤去デモに参加して
我家の上空は空母艦載機の騒音に悩まされています
★5.ワンコイン(500円)集会@スペースたんぽぽのお知らせ
★6.東電・東葛支社前行動のお知らせ
★1.3つの事実は、“原発なしで、電気は大丈夫”を示している
気象庁の地震警告、電力不足はウソ(余っている)
稼働原発は、現在11基のみ(=20%)
柳田 真
1.気象庁が近い将来、マグニチュード7クラスの余震・地震が起きることを警
告している。東日本大震災を起こした東北地方太平洋沖地震は、福島原発事故を
想定外とするために、イレギュラーな形でマグニチュード9とされた。これによ
ってマグニチュード7クラスの地震はたいしたことがないような印象になってし
まったが、阪神・淡路大震災(死者6000人台)を起こした兵庫県南部地震はマグ
ニチュード7.3、関東大震災を起こした大正関東地震(死者10万人)はグニチ
ュード7.9である。これらの大地震が起こった場合、原発が安全であるという
保証は全くない。第二の大惨事が心配される。
2.東京電力の電力不足キャンペーンは大嘘であった。震災直後、東京電力管轄
内で計画停電が行われ、あたかも原発がないと電気が足りないかのようなキャン
ペーンが行われた。しかし、最大の電力需要ピーク時である、今年の7・8月は
どうだったか。電気が足りなくなることはまるでなく、1千万Kw(原発10基
分!)も電気が余る状態が続いている。東電は経産省へ電気制限令の前倒し解除
を申請した。電力が余っているからこそできることだ。
3.現在、日本全国で稼働している原発は11基だけである。54基の原発のう
ちの11基、つまり、既に80%の脱原発が実現しているのである。それでも電
気が足りないということにはなっていない。
以上、3つの事実は、“原発なしでも電気は大丈夫”の事実を示している。
3つの事実を広め、稼働11基の即時停止、定検後の再稼働反対でがんばろう!
★2.原因者負担の原則により原発を撲滅しよう!
中村 泰子
○3.11以後、人々の意識は、「原発いらない」「政府に騙された」「私たち
はバカにされている」と気付き、自ら声をあげ、共同して行動しようと変化して
きた。明治公園で行われた9.19「さよなら原発1000万人アクション」集会と
デモへの6万人の結集は、その表れだと思う。原水禁系と原水協系が、積年の対
立を超えて初めて「脱原発」で合流したことを、今後の共闘の第一歩としてほし
い。
○変わらないのは、政府・財界の意識だ。事故によって原発のウソがこれほど実
証されても、平気で開き直り、新たなごまかしで押し通してくる。国庫と情報を
握っているので、これまでどおり、いかようにも操作できると踏んでいるのだろ
う。
例えば、政府は4月13日に電源三法交付金の交付規則をこっそり変えていた
(東京新聞8.17)。①今後原発の新設・増設を受け入れた自治体への交付金
増額、②既設の原発では、発電実績に応じた交付金とする。発電しなければ交付
しない(これまでは発電ゼロでも交付金がもらえた)。つまり、定期検査後再稼
働しないと交付金が出ない。露骨なアメとムチ政策だ。
また、原子力損害賠償支援機構法という東電利害関係者救済のための悪法が8
月3日に成立した。被害者への損害賠償資金という名目で、支援機構が東電に資
金援助する(すなわち東電は延命する)。そのお金は電気料金に上乗せして徴収
する、必要に応じて税金も投入できるというものだ。
○福島第一原発事故の賠償は、まず東電が全有価資産を売却して、原子力損害賠
償法が定める「無限責任」を果たすべきだ。また、国は原発推進政策の責任をと
って、謝罪の上、危険・有害・金食い虫ですでに破綻している原発・核燃料サイ
クル政策をさっさと撤回すべきだ。そして、そのための予算、積立金をすべて吐
き出し、原子力関連天下り機構を解体して資金を作り、賠償原資とすべきである
(数十兆円になるはず)。原発利権関係者のための国策だから、利権関係者が負
担すべきで、税金や電力料金という形で国民に負担を課すのは、筋違いもはなは
だしい。
聖域化されている原子力関連予算・積立金を賠償、事故収束のための原資とさ
せることが、原発の資金源を断つことであり、廃絶につながる。原因者負担の原
則を徹底して守らせる運動を強めよう!
★3.米原子力空母反対デモに参加して
労働組合の方は素敵なプラカードを掲げてほしい!
道行く人にアピールするために!
塚越 都
○9月25日(日)に行われた、米原子力空母(ジョージ・ワシントン)横須賀基
地母港化3周年抗議、空母配備撤回を求める9.25神奈川集会に参加しまし
た。
私は横須賀へ行くのは初めてだったので、米兵やその家族を客層にしているだ
ろう飲食店が立ち並ぶ、基地の町の雰囲気と艦船の浮かぶ横須賀港になんとも不
思議な感覚を覚えました。集会は横須賀駅に隣接するヴェルニー公園で開かれ、
様々な方々が原子力空母と米軍基地、そして脱原発を訴えました。特に印象に残
っているのは、沖縄から参加された山城博浩さんの、長年の戦いから絞り出すよ
うな熱のこもった訴えと、社民党党首・福島みずほさんの再稼働を絶対にさせな
いという力強い訴えでした。
○ついにデモが始まりました。警察に誘導されて、歩道橋を渡り終わった所から
出発です。デモの参加者は約1800人でしたが、ほとんどが労働組合を中心とした
もので、幟(ノボリ)ばかりが目立っており街頭からは、何のデモなのか分から
ないといった表情がうかがえました。何人かにインタビューしたところ、回答を
避ける人が多く、答えてくれた人は「怖い、うるさい、加わりたくない」と言っ
た冷ややかな反応でした。驚きとともに基地の町でデモをすることの難しさを初
めて感じました。しかし、中には理解のある方もいて、たんぽぽ舎の元気の良い
一団を見て、純粋な市民の声には賛同できるし、原発も反対なので頑張ってほし
いと応援してくれました。また、会津若松の商品を扱ったお店の方は、嬉しそう
に手を振ってくれました。
○原子力空母と原発は同じ問題です。しかし、私も以前そのような認識がなかっ
たように、脱原発と原子力空母が結びついていない人が多いと思いました。また
「米軍がいなくなったら北朝鮮がすぐに侵略してくる」と真剣に話す若者や、
「来年の電気が心配だからやはり原発は必要」と答える年配の女性もいました。
脱原発や脱基地を唱える以前の、基本的な情報を共有出来ていない人はあまりに
も多いのだと改めて気づき、デモをする際は、同時に情報も発信して、非参加者
との溝を埋める努力が必要だと思いました。そのためには、労働組合の方々へ
は、先ず幟(のぼり)を下げてもらって、その代わりに訴えたい内容や情報発信
のできるプラカードなどを掲げてもらいたいと思います。せっかく1800人も集ま
っているのに、町の人に不快感を与えるだけのデモになってしまったらもったい
ないと思うのです。
○その後、たんぽぽ舎から参加している皆さんと町の蕎麦屋さんでおいしいお蕎
麦をいただいて、MOX燃料製造工場を門の外から見学しました。以前は見学が
できたらしいのですが、事故後は見学をあおこなっていないそうです。
原発問題を考えることは、他の基地問題や労働問題などの問題へつながってい
きます。まずは、直ちに行わなければならないこと、子供たちの避難と事故処
理。この問題に集中すべきです。と、同時に多くの問題を考えて解決のために前
進しなければいけないなと思います。ただ、毎日出来ることは原発はいらないと
いう意思を示して、原発の問題を周囲の人と共有することだと思います。
★4.9.25 横須賀基地原子力空母Gワシントン撤去デモに参加して
我家の上空は空母艦載機の騒音に悩まされています
栗原 学(東電前アクション!)
○9月25日、東電前アクション!は10人乗りワゴン車で、横須賀での原子力
空母ジョージ・ワシントンの撤去を求めるデモに参加しました。10時半過ぎに
会場のヴェルニー公園に到着すると、すでに多くの労組の旗と組合員たちで溢れ
ていてオドロキ。
その多くは前の週の19日の6万人集会に続いての連続行動だったようで、
9.19に使われたであろうプラカードやバナー、うちわなどが多く見受けら
れ、「9.19」の熱気がそのまま横須賀に持ち込まれたかのような様相でし
た。
○私事ながら、3年前にGワシントンが入港して以降、横須賀と厚木の直線上ち
ょうど中間あたりとなる我が家上空は訓練などの日によって、早朝から日本政府
との協定違反となるはずの夜中0時近くまで戦闘機や低空飛行のヘリの騒音に悩
まされています。
この騒音や戦闘機の墜落や核事故の被害を未然に「撤去」することは、原発を
止めることにつながるし、つなげていかなくては…の思いでこの日横須賀のデモ
に参加しました。一方で、厚木基地の爆音問題に取り組んできた方から「福島事
故を受けて『Gワシントンが来て、さらに騒音がひどくなる』というレベルの反
対でいいのか、という思いに変わっている。すべての核をなくさなければならな
い、という決意だ」というアピールもあり、考えさせられました。
■デモの様子
http://youtu.be/3QqD4e0WRPA
○この日のデモは、1800人の参加。午後にもおなじ場所で同テーマのデモがあ
り、4500人が参加したとのコト。単純計算で6300人が、この日原子力空母撤去の
声を横須賀であげたわけだ。9.19での約半世紀ぶりの「反核共闘」が地域に
まで拡大すれば、さらに力になるのになぁ、、、と思った次第。そうすれば、も
っと地元の人々も参加しやすいだろう。来年はなんとかなんないかな。
デモ後、久里浜のウラン・MOX燃料精製工場:グローバル・ニュークリア・
フュエル・ジャパン(GNFJ)を見学。とりわけ、GNFJ工場の周囲はマンションや
住宅地が多く、そんな場所に安全弁の閉め忘れやドラム缶の底の腐食などのお粗
末としか言いようがない事故でここ三年で何度もウラン漏れを起こしている。
集会中の発言で「東京に原発を、と反原発運動の皮肉として言われるが、すで
に首都圏にGワシントンの二つの原子炉がある、ということはもっと知られるべ
き」と言われていましたが、三浦半島地震の危険も指摘されるなか、原子力空母
とこのGNFJ工場など、「フクシマ」はあらゆる意味で遠くない、ということを実
感した一日となりました。
そして、首都圏・日本のみならず世界から核をなくす一環としての行動をさら
に大きく!
★5.ワンコイン(500円)集会@スペースたんぽぽのお知らせ
●たんぽぽ舎4Fのスペースたんぽぽで、ワンコイン(500円)集会を
10月1日(土)夜18:00~21:30に行います。
●18:00~17:00 デモ・集会の映像ダイジェストを上映します。
福島の武藤類子さんのスピーチも見られます!
●9.11新宿デモ(素人の乱)の被弾圧者からの挨拶も予定
⇒22日に12人全員奪還しました!
★6.東電・東葛支社前行動のお知らせ
千葉県東葛地域と言われる柏市・松戸市・流山市・我孫子市・野田市・鎌ヶ谷
市などは、東電福島第一原発事故によって放出された放射性物質によって汚染さ
れてしまいました。放射性物質汚染のホットスポットと言われています。
多くの市民が、とくに小さい子どもや妊婦さんたちを中心にこの問題に心を悩
ませています。この地域から転出して行った人もかなりいます。
しかし、逃げ出すこともママならないのが多くの市民です。なんとか、住環境
から放射性物質を少しでも減らしたいと考え、様々な行動を行っています。
腰の重かった行政も、上記6市の連名で東京電力に要請文を提出しています
し、流山市は、除染などにかかった経費の請求もしています。しかし、本日(2
7日)現在、これら要請や請求に対して東電からは回答はありません。
このような市民の気持ちを身近に位置している東京電力東葛支社に、私たちの
このような現状を解消するための行動を要請するともに、地域の人々にもこの現
状を広く訴えて行かなければならないと考えています。
そこで、下記のような集会とデモ行進を行うことにしました。この日、デモの
途中で東電東葛支社に要請文を提出することも予定しています。
主催:原発止めよう! 東葛の会
連絡先:日下部信雄 Eメール:kusakabe-nobuo@nifty.com
電 話:04-7143-2583
実 施 日:10月11日(火)午後2時
集合場所:東武野田線「新柏」駅前ロータリー
http://goo.gl/n1x4j
スケジュール:2時から集会開始(若干の意見表明)
2時30分ころ デモ行進スタート
2時50分:東電東葛支社訪問。
ケイホクスーパー前などを通り、
また東電東葛支社前をもう一度通って、
東武ストア前を通って、新柏ロータリー前で、
終了集会(午後4時解散予定)。
誰でも参加できます。お誘い合わせの上ご参加ください。東電本店前の集会の
地方版とも言うべきものとしたいとも考えていますが、第1回目ですの、慎重に
事を運びたいと思っています。
周辺はデモ行進など行われてこともない閑静な住宅地ですので、あまりにぎや
かにはできないと考えています。ご配慮ください。
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[たんぽぽ舎 編集部より]
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