「情報公開をすると警察とマスコミの横暴さがよく分かる」など 地震と原発事故情報 その196
- 2011年 10月 8日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
◆ 地震と原発事故情報 その196 ◆
3つの情報をお知らせします(10月8日)
★1 情報公開をすると警察とマスコミの横暴さがよく分かる
ー9・11新宿原発やめろデモの実例から
★2 元原発作業員が語る実態-ひどい、むごい電力会社の指示
「線量計外して」拒める雰囲気なく、指示何度も全員が従う・・・
★3 メルマガ読者から掲載依頼(4つ)
集会、学習会のお知らせ
★1 情報公開をすると警察とマスコミの横暴さがよく分かる
ー9・11新宿原発やめろデモの実例から
9・11デモコースを定例の公安委員会会議をへずに、
警察が勝手に変えるのは不当なやり方だ。
原発デモを報道しないマスコミが9月11日の新宿反原発デモを取り上げた。中身は
12人もの逮捕者が出たことがメインで警察に暴力を振るったとある。
そんなバカな!ということで、東京都公安委員会と警視総監あてに情報公開請求
をして、資料が公開された。
●警視総監あて
1)9・11新宿原発やめろデモのデモコースを変えた理由の分かる文章
コース変更の理由として、(東口広場が工事の為)面積が狭く混乱が発生、
新宿3丁目で交通渋滞が起きる、デモ参加者と歩行者のトラブルの発生が危惧
などあげている。
東口広場の工事は別にデモの前にする必要はないし、そもそも交通整理や
トラブルの発生を抑えることは警察の役目!
次から次に逮捕者を作り出しデモを混乱させた警察がこんなこと言えるのか?
2)9・11新宿原発やめろデモの逮捕した件に対して、マスコミ向けに発表した
文書
公安部が(自称)二木信(30歳)と発表。そのまま自称をつけて報道した某紙。
新聞記者としての誇りはないの。それと公務執行妨害で逮捕された11人は警察官
に対し、暴行を加えたことになっているが、現行犯にも関わらず誰も起訴されない
ってありえるの?
12人逮捕をでかでかと報道するなら、その後もきちんと報道しなさいよ。
●東京都公安委員会あて
9・11新宿原発やめろデモのデモコースの変更が話し合われた日の東京都公安
委員会の議事録とその際の配付資料。
集合地点・解散地点とも変更し、デモコースを大きく迂回させたらそのことが無用の
混乱を生む原因だ。
それより何より、デモ申請後のデモコースを定例の会議を通さず警察が変えること自体、
公安委員会の存在を疑われる行為だと思います。
情報公開を通して警察とマスコミのいい加減さが見えてました。皆様も是非、警視庁宛の
情報公開請求をお勧めします。詳細は以下にて。
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/sikumi/koukai/kaiji1.
★2 元原発作業員が語る実態-ひどい、むごい電力会社の指示
「線量計外して」拒める雰囲気なく、指示何度も全員が従う
「低線量の被ばくは害ない」という安全教育は洗脳―まちがい、ガンになった
素人が支える構図 今も
○1980年代から2008年夏まで、足掛け10年以上にわたって全国の原発を渡り歩き、プラン
ト建設や定期検査に従事してきた60代の元作業員が、自らの体験を「原発放浪記」
(宝島社)と題した手記にまとめた。「当時の自分は本当に無知だった。今となっては、
気味が悪くてもう働けない」と振り返る。そのワケを尋ねると―。
○「東京電力福島第一原発の事故後、『低線量の被ばくならたいしたことはない』と学者が
メディアに話していると知り、腹が立った。専門家を名乗るなら、そんな無責任なことを言
ってほしくない」静岡県御前崎市の中部電力浜岡原すぐそばの発喫茶店で、取材に応じた
川上武志さん(六四)の言葉には、健康不安を抱える”原発被ばく者”としての怒りがにじん
でいた。出身は岡山県倉敷市。原発とのかかわりは八〇年、「協力会社」の下請け作業員
として、四国電力伊方原発2号機(愛媛県)の建設工事に派遣されたのが最初。八二年から
定期点検中の原発にも派遣されるようになり、使用済み核燃料プールの除染や配管の交換工
事など、放射線管理区域内で仕事をするようになった。原発で働く作業員の被ばく履歴を、
一元的に管理している財団法人放射線影響協会の放射線従事者中央登録センターが保管して
いる記録には、東北から九州まで各地の原発計六カ所での川上さんの勤務歴とともに、作業
で被ばくした放射線量が載っている。それによると、川上さんの累積被ばく線量は二七・一
七ミリシーベルト。厚生労働省は福島原発事故に関して、作業員の被ばく線量上限を一〇〇
ミリシーベルトから二五〇ミリシーベルトに引き上げた。
○ただ、川上さんの数値は正確とはいえない。なぜなら川上さんは過去、被ばく線量を測る
線量計を着けずに管理区域で作業をしたことが何度もあるからだ。定期検査中の関西電力美
浜原発(福井県)で働いていた八三年のある日。元請け会社の監督者から、首にかけていた
線量計を外すよう言われた。その場にいた同僚数人は全員、その”指令”を拒まなかった。
「定められた被ばく線量を超えてしまうと、以後、仕事が出来なくなってしまう。私以外は、
監督者を含めその時点ですでに上限ぎりぎりだった」川上さんは、数値に余裕があったが
「一人だけ拒否して、密告するのではないかと疑われるのが嫌だった」ため、素直に従った。
その後、同原発だけでさらに四回、線量計を着けずに管理区域内で作業にあたった。
「外して作業するのは特別なことではなく、とても拒めるような雰囲気ではなかった」と話す。
川上さんが原発関係の仕事から退いた後の〇九年、大腸がんが見つかった。診断結果は
『ステージ』。手術後の経過はよいという。現在、地元の労働基準監督署にお労災申請し、
その結果を待っている。(略)
○作業員を集めた安全教育の席で、講師を務めた電力会社の社員を名乗る男性が、被ばくの
危険性について詳しく説明しなかったばかりか「低線量の放射線は害ではなく、健康のため
によいと言われています」と話したことを、川上さんは今も鮮明に覚えている。「素人を
危険が伴う現場で働かせる以上、正しい知識を与えるのは必須であり、安全教育もそれが
目的のはずだ。真実を語らなくてはいけない立場の人間が、とんでもないウソをついていた。
なのに、当時の私は全く気付かず、素直に信じ込んでしまっていた」(略)
○「原発の運転は、定期検査時などに作業員の被ばくなしでは成り立たない。その危険性を
認識していたら、あんな現場では誰も働きたがらないはず。十分な知識を与えられない人た
ちが支えている構図は、今も変わっていないのではないか}
(2011.10.6東京新聞『こちら特報部』より抜粋)
○ ※なお東京新聞『こちら特報部』、田原 牧記者講演会が、スペース たんぽぽにて、
10月14日(金)18:30―21:00まで催されます。
★3 メルマガ読者から掲載依頼(4つ)
メルマガ読者から集会や学習会のお知らせが届いていますので、掲載します。
イ 10月9日「怒りのドラムデモ」@渋谷
(デモ紹介)原発反対の思いを音に託そう!
福島原発事故後、様々な形で原発に反対を表明するデモが行われていますが、明日は
渋谷で「怒りのドラムデモ」が開催されます。YouTubeで最近の原発反対のデモ動画を
見れば、ドラム隊が打ち鳴らす軽快なリズムでデモ行進するシーンが登場しますが、
この日はなんとデモ全体がドラム隊です。
なお打楽器に限らず音の出るものなら何でもOK、プラカードや手ぶらでの参加でも
歓迎!とのことです。が、せっかくなのでぜひ何か音の出るものをもって集まりましょう!
10月9日(日)「怒りのドラムデモ」@渋谷
16:15 恵比寿公園集合(日比谷線恵比寿駅4番出口より30秒/JR恵比寿駅より3分)
16:45 デモ出発
18:20ごろ 神宮通公園ゴール後、流れ解散
http://protestofdrum.blogspot.com/
主催:怒りのドラムデモ実行委員会
(紹介 いろりばた会議 今井)
ロ 震災から7カ月 10・11集会!!
「今こそ脱原発を!杉並から」-福島県双葉町の現場から、
映画上映と石丸小四郎さんのお話を聞く-
第一部:福島第一原発、22年前(ドキュメンタリー映画)
「あしたが消える~どうして原発?」上映
第二部:石丸小四郎さん講演会(双葉町の現場から)
「フクシマの過去・現在・未来」
日時 10月11日(火) 開演18:00~(開場17:30)
会場 杉並産業商工会館 3F(JR阿佐ヶ谷駅または地下鉄南阿佐ヶ谷駅下車)
会費 1000円(映画上映含む)
主催 集会実行委員会
問い合わせ 090-8518-7171(斉藤)
090-8380-5601(市来)
ハ 田中優さんと一緒に考えよう!戦争も原発もない未来
10年間にも及ぶ対テロ戦争と数え切れない犠牲、3月の原発事故以来、拡大して
いく放射能汚染。なぜ、こんなひどい世の中に???問題の奥底にあるのは「誰かの
犠牲を前提とした社会」なんじゃないか。「自分が良ければOK」と、それから
目を背けてきた私達「フツーの人々」なんじゃないか。
暴力も放射能汚染も、もうゴメン。人も地球も壊していくやり方には、もう手
を貸したくない。どうしたら、戦争も原発もない未来を実現できるのか。ポジテ
ィブで目からウロコのわかりやすい講演が大人気の田中優さんをお招きして、一
緒に考えていきたいと思います。是非、ご参加下さい!
日時:10月11日18時半~(開場18時)
場所:明治大学駿河台校舎リバティータワー9F-1094号室
(東京都千代田区神田駿河台1-1 )
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html
参加費:500円
主催:イラク戦争の検証を求めるネットワーク
共催:現代思想史研究会
ニ 岩国米軍基地に反対する田村順玄(岩国市議)さんの講演会のお知らせ!!
10月16日(日)13時開始(12時30分開場)、 スペースたんぽぽにて。
山口県の岩国米軍基地は、米軍再編によって厚木の空母艦載機が移駐し、百機を
こえる米軍用機が常駐する極東最大規模の出撃基地になろうとしています。騒音・
墜落など基地被害の軽減と称し、岩国基地滑走路を沖合いへ移転し、埋立てで削っ
た愛宕山に住宅開発する話は、まっかな嘘でした。06年3月の住民投票では、
9割が艦載機移転・愛宕山米軍住宅に反対。政府の住民無視と基地強化に、岩国
市民は負けない。基地沖合拡張埋立無効の訴訟、爆音訴訟、愛宕山米軍住宅反対
の訴訟、座り込みが続いています。岩国から田村順玄市議を招き、講演集会を行います。
参加と支援を訴えます。
(アジア共同行動(AWC)首都圏 担当:峰)
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[編集部より]
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