「東京を占拠せよ」行動印象記
- 2011年 10月 15日
- 交流の広場
- 「東京を占拠せよ」海の大人
12時からの六本木三河台公園の集会(アジア太平洋資料センター呼びかけ・間違っていたらごめんなさい)と14時からの新宿柏木公園の集会とデモに行って来た。但し、デモは体調不良のため日和った。印象を記す。
1、集会規模に対して、警備の人員が異常に多い。三河台公園は警備バス6台、マイクロバス4台、乗用車1台、指揮車両1台、覆面パトカー1台が地下鉄駅6番出口から公園に行くまでに確認できる。公園内警察官はおよそ100名。私服が大半。
柏木公園は新宿西口デイリーストア前に警備バス3台、マイクロバス3台、乗用車1台、他に集会中移動している警備バスが1台見えたから、指揮車両が見えず、且つ、デモ行進が予定されていると謂うことを考えれば、周辺にはもっと配置されているのであろう。第5機動隊のでも規制用制服警官がおよそ50名(見えないものが他に居た可能性はある)、交通整理用制服警官が1小隊ぐらい、いわゆる公安の私服警察官がおよそ100名である。
2、集会規模は三河台公園は始まった頃は警察官の方が多かったが、13時過ぎには200名を超えていた。13時15分ぐらいには250名弱ぐらいではなかったか。準備が充分出来なかったと謂うことは伝えられていたが、ハンドマイクがなかったことは致命的に集会参加者にとっては気の毒であった。大声を出す習慣のない若い人々が発言者であったが、参加者に聞こえないであろうという恐縮さで、なお一層萎縮していた。
柏木公園は15時ごろで250名強。300名ぐらい居たかもしれない。こちらはハンドマイクで元気よくガナリ立てており、柄は悪い雰囲気だが士気は上がる。
3、集会の工夫は三河台公園のほうが多様であったように思う。カレーの炊き出し。集会中のプラカード作り。発言中の離れたところでの洋太鼓を中心とした演奏の継続。発言中のワシントンや別の場所との同時中継と発言の交換、など、なるほどと思わせるものがあった。上手く行かなかった事などは愛嬌のうち。
柏木公園はハンドマイクを有していたように完成度は高かった。主催者が警察の事を意識して、勤めて統制するようにしていた。
4、集会の中で発言された内容は、ともに多様であったと謂うことに尽きる。「1パーセントに対する99パーセント」、「警察は1パーセントではなく99パーセントにつけ」、「野宿者、生活保護利用者の生存権主張」、「原発事故に対する東電、経産省、政府の卑劣糾弾」、「放射線被曝危機感の訴え」などなどである。
5、集会に参加するたびに思うのだが、心打つ訴えはあった。共感は出来る。しかし、なお工夫が足りない。「1パーセントに対する99パーセント」と言っても公園の外に居るのは警察官だけではない。99パーセントの中に入れられる人々が、そのまま、道を歩いている。無関心なまま道を歩いている。
6、私などより若い人が主体となって作っている運動であるだけに、その問題をどのように考えるのか、よくよく考えて欲しい。過去の社会運動が社会変革を実現できなかったのはその点においても、体制側に及ばなかったからだ。考えなければ為らない事は、そうした運動の組織の仕方にかかわる事だけではないのだが、それでも出発点は運動の組織の仕方だ。
7、本日、デモ弾圧があったのかどうかも判らない。在りうるとは、思うのでこんな報告は飛んでしまうかもしれないと思いつつ、一応のご報告としておきたい。(以上)
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