「運転中の原発の即時停止・再稼動反対・全世界のあらゆる核廃絶」を目指す討議資料 (各原発の運転状況・使用済核燃料の数値資料付き)
- 2011年 10月 17日
- スタディルーム
- 使用済み核燃料原発大上俊男
*添付の「表」をご参照ください
事態はどこまで進んでいるのか―鎮静化したなんてとんでもない?(確認点)
① 福島第一原発の敷地内の2台の地震計の記録では、今回の揺れは448ガルと431ガルだった。しかし同原発などで国が認めてきている稼動のための安全基準値は600ガルで、今回のはその4分の3の揺れに過ぎなかったことになる。
② その安全基準値内の地震動によって、原発の重要配管が破壊するなどして冷却機能がダメージをうけ、水素爆発等へと至った可能性が大きい(地震による鉄塔の倒壊や津波はそれらの事態をさらに大きくした)。そのことを、全ての原発は前提にし、直ちに対処すべきである。
③ 普通の100万kw級原発には配管10,000㌧(170km)、溶接点数65,000点、ケーブルの長さ1,700 km、様々の弁30,000台、モーター1,300台、ポンプ360台、モニタ20,000ヵ所、熱交換器140基等があるという(日本原子力学会資料を参考-『超臨界』綱渕輝幸2007年)。その無数の要因が、日常的に過酷事故へと直結している。
過去にも、制御棒の脱落、伝熱管の疲労破断、冷却材漏れ、爆発・火災事故と虚偽報告、臨界事故、熱交換器の配管の熱疲労亀裂による漏水、蒸気配管破断事故、検査・修理記録改ざん、タービン建屋の配管減肉による破壊事故、地震による変圧器出火・コンクリート壁ひび等、配管データ改ざん等々の事故・事件が多発してきた。20年30年を経た老朽化原発の危険性は、以前から指摘されてきた。人間に不可避のあらゆるきっかけにより、多くのかけがえのない命がいつ奪われてもおかしくないのである。
④ 福島原発事故による放射能の放出量は、事故後1週間で77万テラベクレル(Bq)、放出総量は85万テラBqで、それでも全放射能量の1%程度だという(6.6朝日新聞)。そして7月には毎時10億Bq(Bq/h)、8月でも2億Bq/h(欧州放射線リスク委員会(ECRR)のバスビー博士によれば10兆Bq/h)が大気に放出され続けており、今も広範な地域を汚染している(福島市や郡山市での放射能の測定を比べても、7月と8月でほとんど差はない)。
半減期が約30年のセシウム137の蓄積濃度が1㎡当たり3万Bq(旧ソ連政府は3万7000Bq/㎡超の地域を「汚染地域」とした)を超える汚染地域は8000 k㎡あり、うち福島県が約6000 k㎡(県の半分近い)で、ほかは栃木北部、宮城南部、茨城北部・南部である。 60万Bq以上の高汚染土壌は約600 k㎡あリ、放射線量は未だ高い。立ち入り禁止の警戒区域と、避難を求める計画的避難地域の面積は、計約1100 k㎡、対象人口は計8万5000人に及ぶ(9.11朝日新聞)。
海へ放出された放射能は、総量3月21日から4月30日で1.5京Bq(日本原子力研究開発機構による)にのぼり、今も続いている。
福島原発事故で8月までに1万3000人の労働者が働いてきたが、うち3000人が今回の作業で10mSv超の被ばくをしている(厚労省のデータでは、100mSv超99人、50~100mSv309人、50mSv以下13977人)。社会保険未加入、日雇、派遣労働者も多い。
そして現在も放射能大量放出の危険が続いているのだ。
以上のことを勘案すれば、以下のような結論が得られる―
(1) 現在の原発に設けられた安全基準の範囲内の地震でも、重要配管の破壊やその他無数の故障が同時多発することにより、原発の中枢にダメージを与え、冷却機能を喪失させ、水素爆発や水蒸気爆発、メルトダウンから格納容器や原子炉建屋の破壊、さらには複数の原発の連鎖事故へと進展する可能性は常にある。どの原発でも生じうる事態である。しかも現在は地震活動期だとされており、何時そうした事態を迎えるか誰にも予測できない。直ちに、未だ運転中の原発を停止させ、停止中の原発は一切再稼動させないことしか道はない。
(2) 今の原発の安全基準では、「長期間にわたる全交流動力電源喪失は、送電線の復旧又は非常用交流電源設備の修復が期待できるので考慮する必要はない」(国の安全設計審査指針)とされてきた。これだけでも安全基準には重大な欠陥があったのだが、これ以外にも、耐震、防災、立地をめぐる安全指針の欠陥が指摘され(2011.6.12付朝日新聞)、また、国内のすべての沸騰水型原発にはベント配管へのフィルターが付けるように決められていなかった(同日付東京新聞)などが明らかとなっている。
そうした欠陥だらけの安全基準に基づいて現在までの原発が稼動してきている以上、まず全原発をできるだけ速やかに停止させた上で、福島原発事故の徹底した原因究明を行い、安全基準の根本的見直しへと向かうことが先決である。
安全基準の根本的改定については、6月22日、原子力安全委員会の原子力安全基準・指針専門部会に2つの小委員会が設置され、来年3月を目処に論点整理していく予定で、現在は指針の見直しに必要な事故分析が進行中だという。そしてその小委員会では、地震の影響によって受電鉄塔が倒壊し外部電源の喪失に至ったことが確認され、またそれ以外にも十分に明らかとなっていない事項も存在しているとされているという。
その最中政府は7月11日の統一見解で、「稼働中の原発は適法に運転しており、定期検査中の原発は法令に則り安全性を確認している」(「我が国原子力発電の安全性の確認について(ストレステストを参考にした安全評価の導入等)」)と居直るのだ。これら原発は「緊急安全対策について保安院の確認がなされている」(同統一見解)としているが、それは、必要とされる安全基準の根本的改定の検討を経たものではないとともに、保安院そのものの信頼性が問われていることを省みようともしない、何としても運転を続けるためだけの強弁にすぎない。
(3) 7月7日に参議院議員会館講堂で開かれた市民団体と政府側担当官との集会で、原子力安全委員会の担当官は、指針には明らかな間違いがあったとして見直すとしつつも、指針は内規であり、運転許可は保安院の所掌と述べたという(『科学』(岩波書店)2011.8月号巻末)。指針に間違いがあることを認めるのならば、原発稼動の容認に結びつくわけがない。ところが、指針は単なる内規だともいう。要するに、法令上の遵守義務基準ではないと言っているのである。安全委員会の担当官は自分たちに責任はないと言いたいのだが、そもそも原発推進の立場内の機関たる保安院に対して、「運転許可」の基準とは、一体何だったのかといわざるを得ない。
7・11の政府見解はストレステストを行うとしているが、それを実施するのは事業者つまり各電力会社であって、結果を保安院、安全委員会が確認する(それすら疑われる)というものである。このストレステストについて、経産省のある幹部は「(再稼動を判定する簡易な評価の)一次評価で失格になる原発はまずない」と語ったという(7.12東京新聞)。
要するに原発推進ありきで全てが動いてきているということである。こんなことが許されて良いわけがない。
電力各社の原発の運転その他の状況 、「使用済み核燃料」に関する数値
(■は沸騰水型、▲は加圧水型)(2011.9.20 大上作成)
1.北海道電力 泊原発
運転等をめぐる動き | 1号機で配管2ヵ所損傷発見(2011.5)。「脱原発」を国、道に求める意見書案可決の動き、道内市町村に広がる―6月27日現在で19市町が可決、月内に6市町が可決見込み、さらに増える見通し。泊原発がある後志管内や大間原発(青森県)に近い渡島管内での可決が目立つ(6.28北海道新聞)。北電は、プルサーマル発電を早くて2012年春、3号機で実施する計画。同機は二次評価のみで乗り切るつもり。1号機は9月以降にストレステスト実施予定。 |
使用済み燃料貯蔵量㌧(本数) | 350(923) |
最大容量㌧(本数) | 1000(2293) |
容量占有率%(本数での% | 35 (40.3) |
号機 | 出力 (万kW) |
運転開始(年) | 運転状況 |
1号▲ | 57.9 | 1989 | 停止中 2011年4月~9月まで定期検査 |
2号▲ | 57.9 | 1991 | 停止中 2011年8月~11月中旬まで定期検査 |
3号▲ | 91.2 | 2009 | 運転中 2011年3月から調整運転、8月17日営業運転開始、2012年5月6日までに定期検査に入る |
2.東北電力 女川原発
運転等をめぐる動き | 地震計は最大加速度が1号機で540ガル(想定512)、2号機で607ガル(想定532)、3号機で573ガル(想定594)を記録。1号機の外部電源が使用不能に。設計上の想定を超える最大13mの津波。宮城県知事は再稼動に慎重姿勢。 |
使用済み燃料貯蔵量㌧(本数) | 390(2654) |
最大容量㌧(本数) | 790(4618) |
容量占有率%(本数での% | 49(57.5) |
号機 | 出力 (万kW) |
運転開始(年) | 運転状況 |
1号■ | 52.4 | 1984 | 停止中 2011.3.11地震後停止 |
2号■ | 82.5 | 1995 | 停止中 2011.3.11地震後停止 |
3号■ | 82.5 | 2002 | 停止中 2011.3.11地震後停止 |
3.東北電力 東通原発
運転等をめぐる動き | 外部からの電源供給停止 |
使用済み燃料貯蔵量㌧(本数) | 60 (1372) |
最大容量㌧(本数) | 230(2536) |
容量占有率%(本数での% | 26 (54.1) |
号機 | 出力 (万kW) |
運転開始(年) | 運転状況 |
1号■ | 110 | 2005 | 停止中 地震前(2011年2月)から停止 |
4.東京電力 福島第一原発
運転等をめぐる動き | 安全基準値内の地震動によって重要配管破壊、冷却機能にダメージ、水素爆発へと至った可能性(地震による鉄塔の倒壊及び津波はそれをさらに拡大)。現在も放射能大量放出の危険が続く。作業員の被ばく線量の上限引き上げ。5月23日、「子供たちを放射能から守る福島ネットワーク」ら文科省抗議。日本で初めて原発反対派(42%)が賛成派(34%)を上回る(5.26朝日新聞の世論調査)。福島県・佐藤知事「原子力に依存しない社会を目指す」-復興ビジョンの基本理念に。 |
使用済み燃料貯蔵量㌧(本数) | 1820(10921) |
最大容量㌧(本数) | 2100(11794) |
容量占有率%(本数での% | 87(92.6) |
号機 | 出力 (万kW) |
運転開始(年) 下線は30年以上経過 |
運転状況 |
1号■ | 46 | 1971 | 停止中 2011.3.11地震後停止 |
2号■ | 78.4 | 1974 | 停止中 2011.3.11地震後停止 |
3号■ | 78.4 | 1976 | 停止中 2011.3.11地震後停止 [2010.10 プルサーマル実施] |
4号■ | 78.4 | 1978 | 停止中 原子炉建屋破損 |
5号■ | 78.4 | 1978 | 停止中 地震前から停止-冷却停止 |
6号■ | 110 | 1979 | 停止中 地震前から停止-冷温停止 |
5.東京電力 福島第二原発
運転等をめぐる動き | |
使用済み燃料貯蔵量㌧(本数) | 1130(6122) |
最大容量㌧(本数) | 1360(7884) |
容量占有率%(本数での% | 83(77.7) |
号機 | 出力 (万kW) |
運転開始(年) | 運転状況 |
1号■ | 110 | 1982 | 停止中 2011.3.11地震後停止-冷温停止 |
2号■ | 110 | 1984 | 停止中 2011.3.11地震後停止-冷温停止 |
3号■ | 110 | 1985 | 停止中 2011.3.11地震後停止-冷温停止 |
4号■ | 110 | 1987 | 停止中 2011.3.11地震後停止-冷温停止 |
6.東京電力 柏崎刈羽原発
運転等をめぐる動き | 東電は、緊急対策として電源車、可動式海水ポンプなど配置。今後、防潮堤、建屋の防潮壁、緊急時水源整備を計画。新潟県知事は4月、原子力災害対策の見直しを発表。6月の県防災会議-重点地域の範囲(EPZ)を現行の半径10km圏内から50km圏内に広げることも。 東電、9月9日から1、7号機でストレステストの1次評価を始めると発表(9.8) |
使用済み燃料貯蔵量㌧(本数) | 2210(12672) |
最大容量㌧(本数) | 2910(16915) |
容量占有率%(本数での% | 76 (74.9) |
号機 | 出力 (万kW) |
運転開始(年) 下線は30年以上経過 |
運転状況 |
1号■ | 110 | 1985 | 停止中 2011年8月6日より定期検査 |
2号■ | 110 | 1990 | 停止中 2007.7新潟県中越沖地震後停止 |
3号■ | 110 | 1993 | 停止中 2007.7新潟県中越沖地震後停止 |
4号■ | 110 | 1994 | 停止中 2007.7新潟県中越沖地震後停止 |
5号■ | 110 | 1990 | 運転中 2012年1月から定期検査 |
6号■ | 135.6 | 1996 | 運転中 2012年3月から定期検査 |
7号■ | 135.6 | 1997 | 停止中 2011年8月~11月中旬まで定期検査 |
7.中部電力 浜岡原発
運転等をめぐる動き | 政府、津波対策を理由に停止要請。2011年5月14日、5号機の原子炉停止-復水器内部で配管破損(細管約2万1000本のうち約20本で。2月までの定期検査時には異常なかった)。 |
使用済み燃料貯蔵量㌧(本数) | 1090(5460) |
最大容量㌧(本数) | 1740(7550) |
容量占有率%(本数での% | 63(72.3) |
号機 | 出力 (万kW) |
運転開始(年) | 運転状況 |
3号■ | 110 | 1987 | 停止中 2011年5月の政府要請で停止 |
4号■ | 113.7 | 1993 | 停止中 2011年5月の政府要請で停止 |
5号■ | 138 | 2005 | 停止中 2011年5月の政府要請で停止 |
8.北陸電力 志賀原発
運転等をめぐる動き | 海江田経産相が原発再稼動への協力を立地自治体に求めたことに対し、石川県知事は6月、「浜岡原発と志賀原発との安全面での違いがどこにあるのか明確でない」と述べた。北陸電力はストレステスト実施。 |
使用済み燃料貯蔵量㌧(本数) | 120(689) |
最大容量㌧(本数) | 690(約4000) |
容量占有率%(本数での% | 17(17.2) |
号機 | 出力 (万kW) |
運転開始(年) | 運転状況 |
1号■ | 54 | 1993 | 停止中 2011年2月にポンプ部品の不具合で停止中 |
2号■ | 120.6 | 2006 | 停止中 2011年3月より定期検査で停止、再開未定 |
9.関西電力 美浜原発
運転等をめぐる動き | 関電は、若狭地方での津波記録の存在を知りながら、ないと説明してきた(2011.5.25判明)。福井県知事、「安全確保に全力」と強調。大阪など2府5県の「関西広域連合」が関電に情報提供など申し入れ。滋賀県知事は6月、「卒原発」を訴え、1号機の運転再開しないよう求めた。福井県小浜市議会の本会議で、「原発からの脱却を求める意見書」(ほか30年を超す原発認めない等)を全会一致可決(6.9)。福井県越前市議会で、エネルギー政策の抜本的見直しを国に求める意見書(ほか敦賀3,4号機増設中止や老朽化原発認めない等)を全会一致可決(6.29)。 |
使用済み燃料貯蔵量㌧(本数) | 360(903) |
最大容量㌧(本数) | 680(1562) |
容量占有率%(本数での% | 53(57.8) |
号機 | 出力 (万kW) |
運転開始(年) 下線は30年以上経過 |
運転状況 |
1号▲ | 34 | 1970 | 停止中 2010年11月から定期検査で停止、再開未定 |
2号▲ | 50 | 1972 | 運転中 2011年12月に停止 |
3号▲ | 82.6 | 1976 | 停止中 2011年5月から定期検査で停止、再開未定 |
10.関西電力 高浜原発
運転等をめぐる動き | 京都府、舞鶴市、綾部市など、防災計画見直し。6月9日小浜市議会、6月29日越前市議会で美浜原発の記事と同様。高浜町に隣接する京都府綾部市の市議会は7月1日、期限を定めて原発から脱却するよう国に求める意見書(5項目)を全会一致で可決。 |
使用済み燃料貯蔵量㌧(本数) | 1160(2649) |
最大容量㌧(本数) | 1730(3758) |
容量占有率%(本数での% | 67(70.5) |
号機 | 出力 (万kW) |
運転開始(年) 下線は30年以上経過 |
運転状況 |
1号▲ | 82.6 | 1974 | 停止中 2011年1月から定期検査で停止、再開未定 |
2号▲ | 82.6 | 1975 | 運転中 2011年11月に停止 |
3号▲ | 87 | 1985 | 運転中 2012年2月に停止 [2011.1 プルサーマル実施] |
4号▲ | 87 | 1985 | 停止中 2011年7月~11月中旬まで定期検査 [5例目のプルサーマル予定-延期に] |
11.関西電力 大飯原発
運転等をめぐる動き | 高浜原発の欄の記事と同様。なお関西電力は、美浜(1、3号機)、高浜(1号機)、大飯にある計5基のストレステストを7月末着手。電気事業連合会八木会長は、「来年1~2月までに再稼動することが必要」「大飯3号機は(ストレステストを)ほぼ終了している」と述べた(9.16)。 |
使用済み燃料貯蔵量㌧(本数) | 1350(3026) |
最大容量㌧(本数) | 2020(4383) |
容量占有率%(本数での% | 67(69) |
号機 | 出力 (万kW) |
運転開始(年) 下線は30年以上経過 |
運転状況 |
1号▲ | 117.5 | 1979 | 停止中 2010年12月から定期検査中で、2011年3月に調整運転に入ったが、7月に冷却装置不具合で停止 |
2号▲ | 117.5 | 1979 | 運転中 2011年12月に停止 |
3号▲ | 118 | 1991 | 停止中 定期検査で停止、再開未定 |
4号▲ | 118 | 1993 | 停止中 2011年7月~11月下旬まで定期検査 |
12.中国電力 島根原発
運転等をめぐる動き | 「フォーラム平和・人権環境しまね」などが島根県に4月、島根原発の稼動停止などの緊急要望書を提出。「島根暮らしといのちのネットワーク」などが4月、島根原発のある松江市に隣接する出雲市長に、島根原発の廃炉と福島原発事故原因がわかるまでの運転停止を中国電力に要請するよう要請した。中国電力は9月14日、島根1~3号機のストレステストに取りかかるようメーカーに依頼した(日本海テレビ)。 |
使用済み燃料貯蔵量㌧(本数) | 370(2278) |
最大容量㌧(本数) | 600(3478) |
容量占有率%(本数での% | 62(65.5) |
号機 | 出力 (万kW) |
運転開始(年) 下線は30年以上経過 |
運転状況 |
1号■ | 46 | 1974 | 停止中 定期検査で停止、再開未定 |
2号■ | 82 | 1989 | 運転中 2012年1月に停止 |
13.四国電力 伊方原発
運転等をめぐる動き | 四国4県議会議長連名の緊急要望書を四国電力に提出(4.19)。2つの市民団体が伊方町と八幡浜市に対し、直ちに伊方原発の運転停止を国、県、四国電力に要求してほしいとの要請書を提出(4.17)。県内の弁護士や生協、市民団体代表らは愛媛県知事に、国の安全指針見直しとそれに基づく安全対策取られるまで再稼動を認めない旨の申し入れ書を提出(7.6)。四国電力は9月中にもストレステストを終える方針。 |
使用済み燃料貯蔵量㌧(本数) | 550(1324) |
最大容量㌧(本数) | 940(2100) |
容量占有率%(本数での% | 59(63) |
号機 | 出力 (万kW) |
運転開始(年) 下線は30年以上経過 |
運転状況 |
1号▲ | 56.6 | 1977 | 停止中 2011年9月~12月まで定期検査 |
2号▲ | 56.6 | 1982 | 運転中 2012年1月から定期検査 |
3号▲ | 89 | 1994 | 停止中 2011年4月29日より定期検査、再開先送り [2010.3 プルサーマル実施] |
14.九州電力 玄海原発
運転等をめぐる動き | 専門家から、1号機は想定以上に老朽化が進んでいるとの指摘がある。玄海町長は「廃炉の議論を今すぐにでも始めねばならない」と述べた。同町長は九電に対し2、3号機の運転再開を認めると伝えた(7.4)。隣接する唐津市長は、運転再開に慎重な姿勢を示した(7.4)-30km圏内にある7市の首長のほか佐賀、長崎、福岡県知事への毎日新聞のアンケートに半数が慎重姿勢だった(7.4発表)。佐賀県住民ら90人が、2、3号機の再稼動の差し止めを求める仮処分を佐賀地裁に申し立てた(7.7)。玄海町長は7月7日、2、3号機再稼動の了承を撤回すると表明。 |
使用済み燃料貯蔵量㌧(本数) | 760(1908) |
最大容量㌧(本数) | 1070(2442) |
容量占有率%(本数での% | 71(78.1) |
号機 | 出力 (万kW) |
運転開始(年) 下線は30年以上経過 |
運転状況 |
1号▲ | 55.9 | 1975 | 運転中 2011年12月までに定期検査入り |
2号▲ | 55.9 | 1981 | 停止中 2011年1月より定期検査で停止、再開延期 |
3号▲ | 118 | 1994 | 停止中 2010年12月より定期検査で停止、放射能漏れ事故で停止、再開延期 [2009.12 プルサーマル実施] |
4号▲ | 118 | 1997 | 運転中 2011年12月までに定期検査入り |
15.九州電力 川内原発
運転等をめぐる動き | 鹿児島県いちき串木野市長、3号機増設(159万kw、1.19知事同意、2019年運転開始めざす)の凍結を申し入れ。日置市長は九電に、30km圏内に入る県内9市長と早急に「原子力安全協定」を締結するよう要請(6.27)。 |
使用済み燃料貯蔵量㌧(本数) | 850(1858) |
最大容量㌧(本数) | 1290(2798) |
容量占有率%(本数での% | 66(66.4) |
号機 | 出力 (万kW) |
運転開始(年) | 運転状況 |
1号▲ | 89 | 1984 | 停止中 2011年5月より定期検査で停止、再開未定 |
2号▲ | 89 | 1985 | 停止中 2011年9月~12月中旬まで定期検査 |
16.日本原電 敦賀原発
運転等をめぐる動き | 2号機放射能漏れは、放射性ガスが通る配管の33ヵ所に穴が開いていたのが原因-運転開始以来配管点検せず(6.3日本原電発表)。国内に30基ある沸騰水型原発のうち「耐圧強化ベント」設備が、1号機にだけないことが分かった(7.4)-2012年2月までに設置予定という(保安院は3、4号機の増設までのつなぎで2016年までの延長運転許可)。6.9小浜市議会、6.29越前市議会の美浜原発の記事と同様。 |
使用済み燃料貯蔵量㌧(本数) | 580(1542) |
最大容量㌧(本数) | 860(2444) |
容量占有率%(本数での% | 67(63.1) |
号機 | 出力 (万kW) |
運転開始(年) 下線は30年以上経過 |
運転状況 |
1号■ | 35.7 | 1970 | 停止中 2011年1月から定期検査。 |
2号▲ | 116 | 1987 | 停止中 燃料漏れで2011年5月7日から停止中 |
17.日本原電 東海第二原発
運転等をめぐる動き | 注水と弁操作の綱渡りの繰り返しで、冷温停止まで通常の2倍以上かかった。もう少し波が高ければ、全電源喪失に。4基のうち2基のタービンの羽根に多数の傷が見つかった(6.8原電発表)-揺れで羽根同士が接触した可能性。 |
使用済み燃料貯蔵量㌧(本数) | 370(2165) |
最大容量㌧(本数) | 440(2523) |
容量占有率%(本数での% | 84(85.8) |
号機 | 出力 (万kW) |
運転開始(年) 下線は30年以上経過 |
運転状況 |
東海第二■ | 110 | 1978 | 停止中 2011.3.11地震後停止、再開未定 |
18.日本原研 もんじゅ増殖炉原発
運転等をめぐる動き | |
使用済み燃料貯蔵量㌧(本数) | |
最大容量㌧(本数) | |
容量占有率%(本数での% |
号機 | 出力 (万kW) |
運転開始(年) | 運転状況 |
もんじゅ増殖炉 | 28 | 1994年臨界 | 停止中 2010年に運転を強行再開したが、同年8月炉心内の中継装置落下事故で長期休止中 |
19.日本原燃 六ヵ所再処理工場原発
運転等をめぐる動き | 3.11地震によって外部電源喪失、非常用ディーゼル発電機2機で冷却水循環ポンプ等に給電したが、14日1機に不具合あり停止。その後外部電源により復旧。13日には使用済み核燃料の貯蔵プールの水約600ℓ漏れと報じられた。 |
使用済み燃料貯蔵量㌧(本数) | |
最大容量㌧(本数) | |
容量占有率%(本数での% |
号機 | 出力 (万kW) |
運転開始(年) | 運転状況 |
六ヵ所再処理工場 | 1993年着工 | 2012年秋完成予定(目処なし) |
20.電源開発 大間原発
運転等をめぐる動き | |
使用済み燃料貯蔵量㌧(本数) | |
最大容量㌧(本数) | |
容量占有率%(本数での% |
号機 | 出力 (万kW) |
運転開始(年) | 運転状況 |
大間 | 138.3 | 2014年予定 | 建設中(フルのプルサーマル)、工事中断 |
21.東京電力 東通原発
運転等をめぐる動き | |
使用済み燃料貯蔵量㌧(本数) | |
最大容量㌧(本数) | |
容量占有率%(本数での% |
号機 | 出力 (万kW) |
運転開始(年) | 運転状況 |
東通1号■ | 138.5 | 2017年予定 | 建設中 工事再開未定 |
22.中国電力 島根原発
運転等をめぐる動き | |
使用済み燃料貯蔵量㌧(本数) | |
最大容量㌧(本数) | |
容量占有率%(本数での% |
号機 | 出力 (万kW) |
運転開始(年) | 運転状況 |
島根3号■ | 137.3 | 2012年予定 | 建設中 |
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔study420:111017〕
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