「ワンコイン上映会のお知らせ」地震と原発事故情報 その205
- 2011年 10月 19日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
4つの情報をお知らせします(10月19日)
★1.ワンコイン上映会のお知らせ
★2.今週末はデモ行進へ!
★3.実質上の本格運転に反対!安全担保へ4点を提示
東海村あいざわ一正さんの報告から
★4.既に準備されている再処理破局災害
★5.うれしかった話―スペースたんぽぽの会場で―
★6.記事訂正1点
★1.ワンコイン上映会のお知らせ
今こそ女性に力を!女は虎だ、女は鳩だ!平和のために女は家を空ける!
『グリーナムの女たち』上映会のお知らせ(男性も大歓迎です!)
10月20日(木)19:00~恒例のワンコイン(500円)上映会があります。
上映映画は、『グリーナムの女たち』です。1982年12月イギリスで核ミサイル配
備に反対し、女たちだけで3万人の人間の鎖で米軍基地を取り囲みました。
反核ミサイル・反基地運動は18年間続き、ついには米軍基地を撤退させたのです。
映画では3万人の鎖の翌日から6ヶ月間を実際に彼女達と一緒に住み取材したドキ
ュメンタリーです。
ゲストに映画の訳者である、近藤和子さんをお迎えして、お話を伺ったあと『女
性による運動』というテーマで気楽に討論を行います。
男性の排除ではなく、たまには原発などの生命に関わる問題について女性にも任
せて欲しい、そんな思いです。
女性の運動に興味がある方はもちろん男性の参加者も大歓迎ですので、是非お越
し下さい。
また、11月の上映会は11月10日、24日の木曜日19:00~です。
源八おじさん最新作やもんじゅの映像を予定しています。詳細は後日ご連絡します!
場所:スペースたんぽぽ(たんぽぽ舎下4階)
★2.今週末はデモ行進へ!
■10月22日(土) 渋谷「原発のない世界を求める大行進」は14:30に出発!
10月1日のアメリカ反原発アクションに呼応して、この土曜日に渋谷で開催される
「Rally for a Nuke-Free World in Japan -原発のない世界を求める大行進-」の
出発時間が決まりました。
たんぽぽ舎も全原発の即時停止を求めて参加します。一緒に渋谷を歩きましょう!
◆日 時:2011年10月22日(土) 集合時間13:30 デモ出発14:30(雨天決行)
◆集合場所:代々木公園ケヤキ並木南側
(最寄駅:JR&メトロ渋谷駅、JR原宿駅、メトロ明治神宮前駅)
◆お問合せ:首都圏反原発連合
http://nukefreeworld.jpn.org/1022/
■10月23日(日)上野「こどもたちを原発と放射能から守ろう! 歌とお話とデモ」
日曜日の午後に、上野で原発反対の集会・デモパレードが開催されます。
10月26日は「反原子力の日」として、原発反対派が開催してきたイベントです。
上野で原発と放射能にNO!を訴えましょう!ご参加下さい。
日時:10月23日(日)13:00開場、13:30開演
場所:上野公園 野外ステージ(旧名:上野水上音楽堂)
デモ出発:15:10
※雨天決行(会場は屋根あり)参加費 無料
《お話の出演
・福島から/佐藤幸子さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)
・新潟から/武本和幸さん(柏崎刈羽原発反対同盟)
「すべての原発を廃炉に刈羽村 生命を守る女性の会」 からのメッセージ
歌の出演/制服向上委員会(ダッ!ダッ!脱・原発の歌)、生田 卍
主催:原発とめよう!東京ネットワーク
連絡先:プルトニウムなんていらないよ!東京(AIR内) /
大地を守る会 /原子力資料情報室 /日本消費者連盟 /たんぽぽ舎
郵便振替口座:「原発とめよう!東京ネットワーク」 00170-0-159426
○参加・協力:再処理とめたい! 首都圏市民のつどい
■10月22日(土)アルゴリズムデモ行進が行われます。
テーマは『差別と被曝をうむ原発はやめよう!』
3.11の福島第一原発事故は福島からの避難者への差別、被曝労働者への差別など、
あらゆる問題を浮き彫りにしました。
原発事故から半年が経過した今、もう一度原発による被害について考えてみません
か。
アルゴリズムデモ実演後にはショートスピーチの時間も用意します。
日時:10月22日(土)13:00~15:00
場所:経済産業省本館正門前
詳細はhttp://toudenmaeaction.blogspot.com/2011/10/1022.html
★3.実質上の本格運転に反対!安全担保へ4点を提示
日本原子力発電(株)東海事業所に「調整運転」自粛を申し入れる
9月20日午後2時、東海第2原発の再稼働中止と廃炉を求める署名実行委員会(代
表相沢一正)は日本原電に、「定期検査作業内の調整運転」自粛を申し入れました。
これは、事態が差し迫っているからということでの申し入れではなく、将来に起こ
るかもしれない事態に前もって釘を刺しておく、という趣旨の行動です。調整運転と
いうのは定期検査の一環と位置づけられていますが、事実上は核分裂連鎖反応と電力
生産をする本格運転=稼働と変わらないものです。従って調整運転が始まれば稼働と
同じととらえ、調整運転の段階でのストップをかけようと言うわけです。また、日本
原電の責任者が、7月26日の説明会の質疑応答の中で、次のような趣旨の説明があっ
たことを踏まえて、駄目を押す行動でもありました。
その説明とは次のような内容です。
……定期検査中の調整運転開始に関しては、検査の一環であり、なんら承認や報告
の必要がないものでありますが、今回は事故を踏まえて、従来通り進めるわけにはい
かないと考えております。
……保安院による設備上の緊急安全対策は、新しい知見にもとづくものであるが、
津波に限定されたものです。そのため、福島第1原発及び東海第2原発における地震
動に関する検証が済み次第、同様の説明会を催す予定であります。
これを前提に、申し入れ書は「諸々の安全の旦保が確認される前に、調整運転を開
始することはない、と理解している」と述べた上で、安全の旦保として4点を提示し
ました。
(1)福島第1原発及び東海第2原発における地震による影響検証が明確になり、新
しい知見に基づいた対策実施に関し、住民に説明がなされ、理解を求めること。
(2)緊急安全対策実施状況に関する、行政(保安院、茨城県、東海村、近隣市町村)
による検証がなされること(地震に対する緊急安全対策が打ち出されればそれも含む)
(3)検証に大きな能力を有する保安院の独立性と透明性が国際的基準に合致する組
織へと改変が行われること。
(4)県及び近隣市町村からの安全協定の改定及び新たな締結の申し入れがあった場
合は、その協定が締結されること。
以上のような内容の申し入れに対して、応対の職員は、調整運転の前には地震に関
する説明会を開くと明言しました。
出典:あいざわ一正ニュース第22号※本文中(1)~(4)は丸数字です。
★4.既に準備されている再処理破局災害
東北地方太平洋沖地震では、岩手県沖から福島県沖に至る450キロの範囲で海底活
断層が動いたが、この南北にまだ大きなひずみが残っていることは、気象庁をはじめ
研究機関の多くが指摘をし、大規模余震や誘導地震に警戒するよう警告を発している。
その南北それぞれに最も近い原子力施設が再処理工場だ。
北は青森県六ヶ所村に「アクティブテスト」中の日本原燃の再処理工場、南には東
海再処理工場があり、それぞれに膨大な量の使用済核燃料と高レベル放射性廃液をた
め込んでいる。特に六カ所再処理工場には試験期間中に行われた再処理で発生した24
0立方メートルの高レベル廃液が、ガラス固化施設の損傷により処理できないままに
貯蔵されているが、この1%でも放出されるような事故になれば、風向きによっては
日本のほとんどの地域が壊滅的打撃を受けるし、東アジアに深刻な放射能汚染をもた
らす。
この再処理工場が設計された際に想定された地震動は、375ガル、その後の耐震設計
審査指針の改定を経て水増しされて450ガルとなっているものの、今回の福島原発震災
を経験して、結局は元々の耐震設計時の性能しか無いだろうと考えざるを得ないこと
みると、震度6に達する地震に襲われればひとたまりも無く主要配管や廃液タンク冷
却システムが破壊されると考えなければならない。
再処理工場は原発と異なり核分裂反応を起こしていないから危険性が少ないと思っ
ている人がいるかもしれないが、硝酸溶液やトリプチルスズといった有機溶剤は爆発
性を有しており、さらに放射分解により水素ガスも発生し続けるため、冷却と可燃性
ガス処理工程が止まってしまうと爆発の可能性が高まる。
さらに扱っている放射性物質の量が桁違いであり、人間が接近できないような極め
て線量の高い場所が随所にあるなど、むしろ原発よりも始末に負えない装置の固まり
であり、そのことも原因で簡単に耐震補強さえできない。
非常用電源だけが頼みの綱
高レベル廃液を冷やし続けなければ破壊される再処理工場だが、実際のところ東北
地方太平洋沖地震の後の余震では、六カ所再処理工場と東通原発が同時に外部電源を
失い、非常用ディーゼル発電機で電源をまかなった事態も起きている。
もし非常用ディーゼル発電機も動かなくなる全交流電源喪失となると、十数時間後
に廃液タンクが沸騰し、そのまま回復しなければ爆発に至ると考えられている。
ドイツで再処理工場の計画が立てられた70年代後半、当時の西ドイツで行われたシ
ミュレーションでは、廃液タンクの爆発により全人口6000万人中3000万人以上が死に
至ると解析された。これがきっかけで再処理工場の計画は市民運動により中止されて
いる。
電源車を含む非常用電源を多重化して確保することは、今の段階では当然の対策だ
が、恒久的な対策になろうはずがない。恒久的には再処理を停止し、高レベル廃液を
安全に固化して貯蔵し、冷却装置が長時間停止しても放射性物質を放出することが無
いような新しい管理システムを構築する必要がある。
山崎久隆
★5.うれしかった話―スペース たんぽぽ の会場でー
スペース たんぽぽ で10月16日(日)岩国基地強化に反対する講演集会が開かれ
た(主催はアジア共同行動首都圏)。スローガン(目標)は、艦載機は出て行け!
愛宕山 米軍住宅 反対! アジアから米軍基地を撤去させよう!
の3本。岩国市議の田村順玄さんが講演。3つの団体から連帯挨拶(沖縄一坪反戦、
全国一般全国協、岩国基地米兵の広島性暴力事件に抗議する取り組み)。司会の女性
発言がうれしかった。いわく、今日の集会をスペースたんぽぽを会場にして開くこと
は”意義”がある。反原発で長年ガンバッテ来た、たんぽぽ舎と米軍基地撤去の闘い
のつながりを感じると述べられ、わざわざ、スペースたんぽぽ を会場に選んでもら
っていたのだった。私たちがよくみえないところで、こうした協力で、たんぽぽ舎が
支えられていると実感。私たちもメルマガ(5000通)の広報と若干名の参加で、ちょ
っぴり応援できた。(柳田)
★6.記事訂正1点
地震と原発事故情報 その204の「長池講義」報告文のなかで、小出教授とありましたが、
小出裕章助教の誤りでした。お詫びし、訂正致します。
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