孫崎享氏のTwitterより“TPP&TPP、円高、欧州、占領気質、新聞、景気浮揚、日本国、リビア、欧州金融、占領時代、読売、世論”など
- 2011年 11月 2日
- 時代をみる
- 孫崎享
■2011年11月01日(火)
TPP徹底議論
・TPP・案内:4日午後7時~9時。グロービス経営大学院 東京校。登壇者(確定分):田原総一朗 (モデレータ)、長島昭(挨拶)、池田信夫、田村耕太郎、東谷暁、福井健策、孫崎享、松原聡、堀義人(司会)、無料、事前申し込み必要。発言機会等不明、流れに任せます
(11月01日 posted at 07:27:32)
暗殺計画?
・イラン:米国で駐米サウジ大使暗殺計画が発覚し、容疑者訴追事件。オバマ等非難。これで対イラン強硬策進める動き。イラン過去から暗殺に関与。しかし通常自ら実施し外注せず。今回計画あまりに杜撰。当初よりウォルト等証拠不十分の声。30日AP:イラン否定し、米国に正式に抗議。」
(11月01日 posted at 07:39:42)
説明なし
・1日読売社説批判:「代表質問TPP参加へ結論を出す時」、TPP推進キャンペーン続く。「前原政調会長が”不満を持つ人に配慮すれば政策は前に進まず、与党の責任を果たせない”」。何が何でもTPP推進。不思議に何故必要かの説明はない。「不満持つ人の切り捨て」正しいと説く。圧力強いのだろう
(11月01日 posted at 07:54:44)
経済窒息圧力
・円売り:やはり円売りストップの圧力強まっている。円高、日本経済窒息政策は根が深い。31日FT「円介入は通貨戦争の恐れを高める」「カンヌでのG20首脳会合(3-4日)を前にしての日本の介入は驚愕(dismay)で迎えられている」「G20国は互いに破壊的な通貨戦争手段講じない決意」
(11月01日 posted at 08:39:30)
危惧
・日本化:今日”日本化”とは”日本経済の失われた20年のような愚かな政策をすること”。米国では盛んに米国経済が”日本化”するのではないかと論議。31日ロイーター「米国、日本より悪くなるのでないか(Could America turn out worse than Japan?)
(11月01日 posted at 08:55:17)
報道機関の任務放棄
・ユネスコ:ユネスコがパレスチナの正式加盟承認で、朝日、読売、共同等米国の拠出停止を報道。最大の核心はユネスコが米国拠出停止の脅しにもかかわらず圧倒的多数でパレスチナの正式加盟を認めたこと。ここの解説しなければ国際政治が分からない。米国動向だけ知らせていれば報道の任務完了は情けない
(11月01日 posted at 10:05:36)
影響力交代
・金融・米国・中国:USAtoday「オバマ大統領、G20首脳会議で欧州に金融支援しない」「米財務当局”欧州には自分達で処理する資源がある。もし必要なら中国等に支援求めたらいい”」、金の切れ目が縁の切れ目。米国の影響力は後退する。代わって中国のしてくる。これが今後の傾向になる
(11月01日 posted at 10:38:14)
選挙
・陰謀論(米国内政):アクセルロッドはオバマ大統領の最大の選挙参謀。三一日マザージョーンズ誌:「アクセルロッドは“大統領選に勝つために共和党は経済建て直しに協力しない。大統領倒すため、経済崩壊させていいのか”と発言。これまでオバマ大統領側近はこんな台詞吐いてこなかった」
(11月01日 posted at 17:35:29)
外れゆくタガ
・生き方:1日読売「カジノ誘致、2%成長…大阪知事選の維新公約」、カジノ。政府首脳は危険だと分かった原発輸出(対越、トルコ)に一生懸命。加えて武器輸出も緩和の方向。素晴らしいもの多く持ってたこの国は、今、タガの外れが加速化
(11月01日 posted at 19:56:35)
欧州合意
・金融:ギリシャ首相はユーロ圏首脳会議で決まった対ギリシャ支援策の受け入れで国民投票を行う考えを表明。国民投票では否決の可能性相当高い。その際、せっかく欧州首脳間で合意した対ギリシャ支援策は崩壊する。すでに欧州首脳の合意の有効性に疑念。その中のギリシア問題で欧米金融界、今混乱の中。
(11月01日 posted at 21:54:36)
帰国禁止
・北朝鮮:本当かな。ありうるかもしれないと思わせる。31日ロスアンジェルス・タイムス「金正日、リビア在住の約200名の北朝鮮人に帰国禁止」「リビア反乱の動き知らせるのを止めるため」「”アラブの春”を見聞したエジプト、チュニジア在住の北朝鮮人も帰国禁止」
(11月01日 posted at 23:07:37)
■2011年10月31日(月)
占領気質
・占領と今:日本に今日、占領時代の迎合が綿々と生きていると同様、米国にも占領気質が今日も継続。1945年9月6日、マッカーサー元帥宛「連合国最高司令官の権限に関する通達」は第一項で「天皇及び日本国政府の国家統治の権限は、連合国最高司令官の貴官に属する」と規定。同時に「我々と日本との関係は契約的基礎の上にあるのでなく、無条件降伏を基礎」。だから「貴官の権限は最高だから、貴官は日本から如何なる異論もうけない」と規定。押しつけ今と同じだ。そしてその結果。ケナン(第二次大戦後の米国の最も優れた外交官の位置付け)の評価:「(日本とドイツについて)現地の独立政権とのにらみ合いなし。それはテーブルに出されたご馳走みたいなもので、切って食べさえすればよかった」。日本は次々ご馳走出したのです。女性を含め。米国は「テーブルに出されたご馳走を切って食べさえすればよかった」のです。
今と同じですね。米国はTPPというご馳走をこれから、「切って食べさえすればいい」のです。ご馳走運んでくれるのは野田首相に、前原氏。もう民主党大臣、副大臣クラスみんなですね。そして占領時代と同じく、大手新聞は米国にご馳走あげろ、ご馳走あげろと言ってます。
(10月31日 posted at 08:00:09)
どこの国の新聞だ
・TPP・毎日:今日の毎日社説は何だ。毎日時々いい記事、論評出る。社説になると想像できない酷いものを書く。「米国陰謀説は的外れ」。「主権国家が日本を含めれば10カ国集まり、調整。日本だけが一方的に不利益をこうむるはずがない」「はずがない」で論陣はるな。米国の社会制度受け入れの損得は国により違う。「米国は日本に参加要請してない」。嘘言うな。それなら入る必要ない。「数カ国で開放度の非常に高い自由貿易圏を作り、それを広げ、最終的には中国も含めたAPEC諸国全体を包み込む狙い」。従米組織に中国入るはずがない。「日本たたきする経済的、政治的メリットはもうない」。TPPは日本叩きではない。日本社会を米国の意向を聞かせる従属化する手段。「米国ビジネス界、政界は停滞する日本へ関心を失っている」、嘘。米国は次次日本に介入しているではないか。「公的医療制度が通商交渉のテーマになった例はない」。今回は通常の通商交渉でない。24分野に拡大。サービスが焦点。「投資家が投資先の政策で被害を受けた場合、その国を訴える制度が議論。外資系企業への差別的扱いの場合、企業側に対抗手段があることは、全体として日本にメリットが多い」。日本国より外資の利益守るのが日本の利益。どこの国の新聞だ。
(10月31日 posted at 08:52:30)
景気浮揚に貢献
・円:どんどん円売って下さい。日本製品の輸出が振るわなかったのは為替操作で円高に誘導されてきたから。財界、この際、勇気を出して、望ましい円相場述べてみたら。TPPよりはるかに景気浮揚に貢献する。31日読売等「政府・日本銀行は31日、円売り・ドル買いの市場介入に」
(10月31日 posted at 12:08:56)
私の雇い主は
・野田首相:私(野田)は重要政策の発表は全て海外でかー増税約束(G20)、TPP(APEC)ー海外紙に行うことにしています。だって私を雇ってくれてる主は米国ですから。日本国民どうする?気にしない「米国が怒ると怖いよ」というと納得します。毎日「野田首相:原発再稼働に前向き…英紙に」
(10月31日 posted at 12:48:25)
米国の脅し通用するのは
・ユネスコ(国連教育・科学・文化機関):31日NYT「ユネスコはパレスチナの完全メンバーシップを承認(賛成104対反対14)。これは承認したら、米国の資金提供止めるとの米国脅しを無視したもの。米国はユネスコ資金の22%提供」米国の脅し次第に威力失う。今や効果あるのは日本位のもの。
(10月31日 posted at 22:30:54)
この日本という国
・TPP:東京「藤末議員民主党プロジェクトチーム次長辞任」「混乱させた責任」それは「TPPへの参加をAPEC時表明する事が”最も米国に評価”されると、政府が分析した文書があると毎日新聞に述べたこと」(岩上)。怖い国ですね。正確な事を国民に知らせてはいけないのです。この日本という国は
(10月31日 posted at 23:07:53)
処理水
・放射線:僕(園田康博)は英雄だ!!読売「園田内閣府政務官は記者会見で、同原発5、6号機にたまった低濃度汚染水を処理した水を飲んでみせた。パフォーマンスは、放射性物質の飛散防止などを目的に原発敷地内に散水された処理水の安全性を示すために、フリーの記者からの要望を受けたもの」
(10月31日 posted at 23:17:08)
■2011年10月30日(日)
金儲け
・リビア:カダフィ追放劇の別の様相。金儲け。29日NYT「西側、戦後のリビアにビジネスチャンスを見る」「イラク、アフガンでの利潤得る機会減少」「40年間の独裁体制後、リビアは機会があるし、石油資源で支払いもある」「カダフィ死去の1週間前、70社からなる仏代表団暫定政権と会談」
(10月30日 posted at 00:11:44)
TPP知事の意識
・TPP賛成知事6:共同、岐阜新聞等、賛成は大阪(橋本)、大分(広瀬)、静岡、愛知、埼玉、広島。反対14県。橋本、広瀬は賛成理由述べる。どちらとも言えない27県。
(10月30日 posted at 00:28:08)
疑念
・欧州金融:29日WSJ:「欧州合意に疑念増大」「欧州首脳の合意で一時不安解消の様相。伊株2%アップ等各国株式上昇。しかし金融界は具体案に欠けると不安復帰。特にイタリア。債務1.5兆ユーロ。新規入札の10年国債利回りが6.06%と過去最高水準。伊、今後改善出来るかに疑念。」
(10月30日 posted at 08:55:01)
債務問題浮上必至
・債務:29日USATODAY「対GDP比率。日本220%。現在債務高いと懸念されるイタリアは120%。米国98%。米国、経済成長率アップでかろうじて100%超え延期」どこかの時点で、日本の債務問題浮上は必至(外国人所有比率低い、低い利回り、で今は危機来てない)。
(10月30日 posted at 09:17:23)
繰り返し主張する
・TPP:30日ジャパン・タイムズ「野田首相はAPECでTPP参加を宣言」TPP参加は日本の将来を決める重大問題。いい加減に放置すべき問題でない。 繰り返す。
(1)現在日本の輸出は対中国が対米国の上。対米貿易は過去15年ほぼ横並び。今後も増加する可能性が低い。経済浮揚の可能性は東アジア(中国、韓国、台湾)、ASEAN主要国(インドネシア、比、タイ)、インド、ロシア、ブラジル等。これら対象外。よってTPPに入って経済浮揚は嘘、
(2)24分野。各種分野、特にサービス分野で米国基準。最も深刻は医療。高額医療を保険の対象にすることにより、国民健康保険 崩壊か対象減。米国企業は日本国相手に不公平の扱いを訴訟、損害補償要求。ハイエナのような者が出て来る。国会での各省説明を聞いても内容ほとんど説明出来ない。危険を内蔵し、内容説明出来ないものに何故今乗る必要ある。米交渉官は入る意志のないものの交渉参加は断ると強い警告。
参加は日本の未来を形作る問題。もう「米国に嫌われるのが怖いから」で態度決めるのは止めるべし。一つ一つ確信持てる政策を実行する時。一つの国難。世界史的にみて植民地の存在は、その地域に土着の推進者がいたから存続。今日本のエスタブリッシュメント層はこの階層に成り下がった。
(10月30日 posted at 09:58:46)
露骨に復活
・占領期:日本が占領された時、真っ先に対米協力したのは当時のエスタブリッシュメント層。官房長官(相当)は女性を捜し、高級将校相手のパーティ。重光外務大臣(当時)のように公用語を英語、貨幣をドル、米裁判権を交渉で撤退させた人間は早々に辞職させる。残念ながら日本それ内蔵。今露骨に復活
(10月30日 posted at 10:08:04)
読売のDNA
・占領時代・読売新聞DNA:1945年11月12日付読売新聞:「漢字を廃止するとき、われわれの脳中に存在する封建意識の掃蕩が促進され、あのてきぱきしたアメリカ式能率にはじめて追随しうるのである。文化国家の建設も民主政治の確率も漢字の廃止と簡単な音標文字(ローマ字)の採用に基づく国民知的水準の高揚によって促進されなければならない」目を疑うような記事です。漢字を止めて、ローマ字に移行すれば封建意識がなくなり、アメリカ式能率にはじめて「追随しうる」というのです。読売新聞の方、無関係と言われますか。同じDNA認めますか。
(10月30日 posted at 10:26:23)
「到底云ふに忍びざるものなり」
・占領時代・重光評価:「最上級幹部は頻々として“マ”(マッカーサー)詣でを行い、何れもその立場を安固にせんとするものの如く」 「昨今、朝日始め、新聞紙の阿諛追従、真に慨嘆に堪えたり」 「何れも、理性を喪ひたる占領軍に対する媚態となり、到底云ふに忍びざるものなり」
(10月30日 posted at 10:26:58)
世論
・TPP:どうなっているのだろう。30日日経「世論調査で”TPPに参加すべし”が45%、”参加すべきでない”が32%] 原発もそうだった。普天間もそうだった。今TPP。世論は誘導されている。原発で国民は少しは覚醒し、自分で情報を得、考える方向に変化したかと思ったが、やはり駄目か。
会話で時々TPPが出る。私が「反対」というと、しばしば、一瞬その場が凍り付く。「異論」いうとされる私と話ししていてそうだから、多くの人が「TPP反対」というと、相手はぎょっとする反応示すのだろう。その雰囲気は仲間外れされたみたいで耐えられないものだろう。
(10月30日 posted at 22:51:40)
対話の基
・twitter: 時々がくっとする反応が来る。「先生がTPPに反対される理由は何ですか?」
posted at 23:02:42
孫崎享氏のツイットhttp://twitter.com/magosaki_ukeru
を許可を得て転載。孫崎享氏は元外交官・元防衛大学校
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔eye1695:111102〕
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