「55の自治体の長と議会議長(計110)へ要請文を送付しました。」などー 地震と原発事故情報 その337
- 2012年 2月 17日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎地震と原発事故
4つの情報をお知らせします(2月17日)
1月27日、中国電力島根原子力発電所2号機が定期検査で停止。
残るは東電1基、関電1基、北海道電1基の計3基、全原発停止へあと一歩
【東京電力:柏崎刈羽6号 2012年3月26日に 定検入】
【関西電力:高浜3号 2012年2月20日 定検入】
【北海道電力:泊3号 2012年4月末までに 定検入】
★1.55の自治体の長と議会議長(計110)へ要請文を送付しました。
(反原発自治体議員・市民連盟 布施哲也)
★2.<テント日誌 2/15(水)>
霞が関テント夜明けの来訪者
―― 経産省前テントひろば 158日目 ――
★3.イベントのおさそい
◇講演会「チェルノブイリ・フクシマ・明日の地球」
日時:2012年2月25日(土)午後1時から
場所:明治大学(JRお茶の水下車)リバティタワー
★4.新聞・雑誌から
◇停止原発は「不良債権」 利益生まずコスト膨大 損切り=廃炉しかない
今後の債務超過必死 再稼働抜きで大なたを
(2月17日付東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
★1.55の自治体の長と議会議長(計110)へ要請文を送付しました。
(反原発自治体議員・市民連盟 布施哲也)
五、四、三、二……と、原発のない日本が現実となります。再稼動をさせてはなりません。私たちは泊、志賀、大飯、島根、伊方の五つの原発が、再稼動を強行するのではないかと危惧しています。これらの原発30k圏内の自治体は道と県を含めて55となります。その55の自治体の長と議会の議長(計110)に「原発の再稼動に反対する要請」文を送りました。その主旨は以下です。
「私たちは承知しています。原発の稼動が、立地自治体に膨大なお金を落とすことを。原発が稼動するとで、立地する自治体へは、使いきれない電力会社の固定資産税が入ることを。昨年四月に省令が変わり、その額がより一層増えたことを。それは、近接自治体を対象とする電源三法の交付金の比ではないことを。原発を設置し発電することが、一部の地域と一部の人たちへ巨万の富をもたらすためであってはなりません。そして、一部の政治家が主張する「核開発」のためであってもなりません。私たちは憂慮し求めます。原発を再稼動させないことを。原発の電力がなくても、現状のままで十二分に電力需要に応じられるからです。……事故は、これまでの常識を大きく覆しました。立地自治体は当然として、周辺自治体が、今、再稼動を認めるかどうかの重要な鍵を握っています。貴職の言動を注視していることを申し添え、貴職におかれては(泊・各原発)原発の再稼動に反対することを求め、要請します」
再稼動をさせないためには、住民の意思が重要です。そして、自治体と議会の役割も増しています。自治体へ面談をして要請するなと、働きかけを強めます。
★2.<テント日誌 2/15(水)>
霞が関テント夜明けの来訪者
―― 経産省前テントひろば 158日目 ――
昨夜は深夜2時過ぎ寝袋に入った。火曜日の場合、不寝番は深夜組と早朝組の2交替制を採っている。私は深夜組を選んだ。交替は午前3時半の予定なのだが、眠たそうな私を見かねて談笑さめやらぬ深夜組の皆が、「Eさん、早く寝ていいよ」と勧めてくれたのだ。
朝7時前目が覚めると話し声がする。早朝組の中に新しい顔があった。名古屋から深夜バスで東京駅に着いたその足でテントにやって来たKさんだった。Kさんは岐阜県土岐市に住み数年前までは地元で和菓子屋さんをやっていたという。和菓子作りには、綺麗な水がいかに大事かという話しに花が咲き、その流れで、Kさんがテントに来た目的に話しが及んだ。
Kさんの住まいの近くに瑞浪という所があり、そこに高レベル廃棄物処理施設の建設工事が進められてきたが、今年になって連日のように上空を地質調査のヘリが飛び、工事が加速しているという。建設工事を進めているのは、日本原子力研究開発機構で、直径6m、深さ1000mの立て坑2本とそれをつなぐ横坑を掘るのだそうだ。現在500mまで掘り下げているらしい。
ここでも例に漏れず助成金の名目で多額の金が周辺自治体に流れ、また、調査研究という名目で大学機関が併設されオブラートの役割を果たしているということだ。Kさんは原発と放射能について改めて学びたいと上京したのだという。原発に関する情報を得たいというKさんにたんぽぽ舎を紹介した。
テントの外は、昨日に続く小雨模様、相変わらず黒ずくめの出勤風景。福島第1原発の事故の深刻さをまのあたりにした今、原発に対する認識が変わりつつあるのは間違いない。
テントひろばは、その大きなうねりのエンジンとなれるのだろうか。
午前9時、予約した歯科医院に向かうため、テントを後にした。テントではこの先何が起こるかわからない状態が続いている。午後何度かテントに電話を入れた。
何事も無く、平穏に過ぎているとのことだった。
(T/E)
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*以下は、在特会に絡む2/14付経産省への抗議文です。
経済産業省大臣官房御中
抗議文
去る2月8日貴経産省厚生企画室の斡旋により、「国民代表」と称する人達と私共との話し合いがありました。この話し合いの後、当テントひろば関係者で会議検討を行った結果、「国民代表」を名乗った人達は「国民代表」の名に値しないどころか日本人としても恥ずかしい極め付きの右翼差別主義者であるとの結論に達しました。同時に、結果として彼ら差別主義者の口車に乗り斡旋者の役割を果たした貴省厚生企画室に対し、疑問と批判の念を抱くにいたりました。
私共は貴省とは原発人災に対する見解を異にするとはいえ、貴省管理の国有地を借用している立場から、貴省との信頼関係を築く努力をして参りました。そうした立場から貴省のこのたびの話し合いの斡旋を受けた次第です。しかし、「話し合い」は一方的に私共を「犯罪者」「乞食」呼ばわりするなど、汚い差別的言辞を投げつけられる結果に終わりました。
貴省が、こうした差別主義者の実態を承知の上で話し合いの斡旋をしたとは考えられませんが、結果として貴省が極端な差別主義者を斡旋した事について強く抗議致します。
また、当日立会人的役割を果たした貴省の方々はご承知のことと存じますが、彼ら差別主義者は、私共のテントを自らが実力で撤去するとの捨てゼリフを残しております。
もし彼らがテントに対する暴力行為を行い、何らかの事故が発生した場合はその責任は実行者のみならず、貴省厚生企画室にも帰せられることを申し添えます。
「脱原発」こそ国民の声です。そして「脱原発」という言葉には、福島県民なかんずく福島の母親たちの血を吐く思いがこもっています。
「テントひろば」は脱原発を希む国民の広場であるとともに、子を持つ全国の母親たちの心の拠り所です。単なる経産省一省の管理規定で判断されるレベルをすでに超えています。
世界のメディアがテレビで、インターネットで「テントひろば」の訴えを報道しています。世界中の人々がこの事態を見守っています。
貴省は日本の原発を管理する役所ではありますが、放射能汚染を全世界に垂れ流してしまった以上、全世界の人々への責任を負う立場にあります。その立場に適う大きな視点で大きな責任を全うされることを強く望み、差別主義者の手先と疑われるごときことのないよう強く望みます。
2012年2月14日
経産省前テントひろば運営会議
テントひろば代表 渕上太郎
★3.イベントのおさそい
◇講演会「チェルノブイリ・フクシマ・明日の地球」
日時:2012年2月25日(土)午後12時半開場 1時開始~5時
場所:明治大学(JRお茶の水下車)リバティタワー
第1会場1011(1階)、第2会場1021(2階)
当日先着順550名。300名は第1会場、それ以降は第2会場。
参加費:1000円
講師:広河隆一(フォトジャーナリスト)
『チェルノブイリから学ばなかった日本』
小出裕章(京都大学原子炉実験所)
『原発の真実と嘘―原発は犯罪である』
アピール:淵上太郎(経産省前テント村)
椎名千恵子(子供たちを放射能から守る福島ネットワーク)
連絡先:府中市宮西町2-12-1 ときわやビル2階
ちきゅう座事務所(TEL.042-358-5541)
主催:現代史研究会 共催:ちきゅう座 DAYSJAPAN
★4.新聞・雑誌から
◇停止原発は「不良債権」 利益生まずコスト膨大 損切り=廃炉しかない
今後の債務超過必死 再稼働抜きで大なたを
(2月17日付東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
(省略します―「ちきゅう座」編集部)
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[編集部より]
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