小出先生、「保安院、安全委は抜本的に解体して、責任者は刑務所へ」
- 2012年 2月 22日
- 交流の広場
- 原発小出裕章松元保昭
みなさまへ 松元
小出先生の「たね蒔きジャーナル」、2月20日、21日分の転送です。
20日、脱原発をしたドイツが原発大国フランスに電力輸出の話。「日本は全原発停止しても火力、水力で十分まかなえることは政府の統計局のデータで示されている」と。
また、福島で外部被曝線量23ミリシーベルトの女性がいたことにかんして、むしろ「事故直後の数日間が決定的被曝であったはずだが、そのデータがない」と、警告しています。(20日)
21日は、保安院、安全委を統合して「規制庁」をつくるというが「政府は再稼動のレールを着々と敷いている」と小出先生笑われて、事故を起こした責任者のいる組織を「抜本的に解体して、そういう人たちは刑務所へ」行くべきだと語っています。
●「小出裕章非公式まとめ」に生の声がアップされています。
http://hiroakikoide.wordpress.com/
=====20日のお話=====
永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。
原発のニュース、高浜3号機が明日停止で、関電の11基は全て停止、関電は70~80%で推移し、直ちに停電しないと言っています。市民団体が再稼働反対を申し入れ、嘉田知事は原発は止めてもOK、ゼロ原発の実績が出来ると言い、高浜町は再稼働を地域経済のためにしてくれといい、関電の社長は再稼働したいとまだ言っています。
福島県は、放射線量の住民の外部被曝線量の公表をして、最高23ミリシーベルト、4割が1ミリを超えており、今回は浪江町、飯館村他のデータです。6月より健康管理の調査を行い、23ミリの人は計画避難区域の女性とのこと(今は区域外避難)、20歳未満で11ミリが最高です。山下氏、健康に直ちに影響なしといい、しかし調査票の回収は21%です。
小出先生のお話、原発全部停止、水野さんそんな日が来ると想像せず、そんなことをしたら大混乱になると思っていたら、そんなことなしで、「もともと全くないと政府が分かっていた」のです。小出先生は秘密のデータではない、統計局のデータで、水力+火力で問題なしと知っておられたのです。
しかし、政府は再稼働をめざし、エネルギーの考え方、国民は変わり、「情けない政府だと思う」のです。
ドイツでは脱原発であり、ドイツには17基あるのに8基停止で、平野さん、ドイツの決定はフランスから電力を買っていると言うものの、ところが、ドイツは脱原発で電力輸入を昨年10月になくし、電力は黒字、太陽光、風力で効率化したためであり、ドイツは2月に寒くなったら、フランスに逆に電気を売っているのです。これ小出先生ご存じで、原発大国のフランスがこのザマ、水野さん驚いて、しかし驚くまではない、発電方法を選ぶことで、日本も原子力なしで自然エネルギーが進んだのに、原子力に頼ったため皆さんが脅かされているわけです。
日本は自然エネルギーにシフトせず、原発再稼働に進み、日本は地熱、バイオとかあるのではと平野さん聞かれて、もちろんで、日本は原子力ばかりやり何兆円使ったが、再生エネルギーに力を入れていたら、もっと安定した体制を作れたのです。
福島の調査、放射線の高いところの外部被曝の数値が出て、一般人で23ミリシーベルト、これは普通の皆さんは1ミリ/年以上浴びたらアカン、放射線従事者はやむなく20ミリ、それを23ミリとは、小出先生を越えている、それも1年ではない、「とてつもない被曝をさせられた人がいる」と言うのです。しかし例の山下氏、健康にただちに影響なしで、小出先生笑われて、事故直後の枝野氏と同じ、急性障害は出ないだけで、これから何年、10年でがんで死ぬ人が出るので、山下氏にそんな人はいないのかと聞きたいのです。山下氏、100ミリ以下では発がんなしといい、アカデミズムではおかしい、疫学的に証拠がないだけで、生物学的なデータを考慮したら、100ミリでも影響ありと言うのが今の学問の到達点で、山下氏がこういうのは不誠実と小出先生思われるのです。
これは外部被曝だけで、事故直後の数日のデータがなく、「ひょっとたらこの何倍かも知れない」のです。
今日は電力需給と、外部被曝のことをお知らせいたしました。
=====21日のお話=====
永岡です、毎日放送ラジオの「たね蒔きジャーナル」、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。
原発のニュース、原発再稼働のことでデタラメ氏こと斑目氏が1次では不十分と言ったのに、藤村長官はOK、安全員会は判断するなと言うのです。2次評価は地震、津波に耐えられるかで、デタラメ氏、政府が判断すると言うものの、1次と2次はセットと言うのです。
そして、小出先生のお話、デタラメ氏の発言について、1次では不十分と言うのは、「わからない」、何をやっても不十分で、リスナーより、再稼働するにしても、デタラメ氏の2次で評価するのは、やらないよりやった方がましなのかについて、その通り、やれば安全が確認できるのではなく、これまでと同じように想定の元、どこまで安全の保障になるというのはアカンとみんな気づかないというのか、と言うのです。
デタラメ氏でもだめと言うことについて、政府の1次評価で十分と言うもの、ストレステストは菅氏が言い、野田氏になり、野田氏も脱原発と言うものの、原発輸出+足りないので再稼働になり、デタラメ氏の抵抗もダメなのです。
平野さん、2次評価は究極の要因と言うのですが、小出先生は意味不明、津波、地震を考えたらどれだけ余裕かで、それを超える地震、津波、他のトラブルを考えたらどうなるか、いつまで経っても結論はないのです。
平野さん、これだけ頻繁に定期検査するシステムはないと言い、小出先生、原子力に不安があり、1年に1度検査している。小出先生のところも1年に1回検査して、初めて手を付けた技術は、そうせざるを得なかったのです。
ストレステスト、お墨付きを与えるのにまだデタラメ氏がいるのですが、SPEEDIを活用出来たらうまく避難できたというのはウソと言ったのに問題にならず、今回は政府の方針にNOを言うと問題になる模様なのです。
伊方3号機のストレステスト、1次評価で四国電力、原発の耐えられる地震がどれだけかテストし、想定の1.86倍の地震に耐えられると言うと、小出先生失笑され、計算したらそうなるだけ、意味がないと思われるのです。ところが、経産省の保安院が計算したら、1.5倍しかないとなり、また小出先生失笑され、四国電力より2割低いこと、水野さん、ストレステストの結果で保安院が認めないと言うと思ったのに、原子力の世界では違うのです。
保安院は、近いうちに現地調査に行き、それで全体的に妥当となり(小出先生また失笑)、まだ現地に行っていないと、水野さん唖然です。計算をやり直せと言わず、行く前からOK、水野さん理解不能で、小出先生大笑いして、小出先生にも分からない、保安院は原発の安全を守るのが建前で、しかしやらせ問題があり、保安院もやらせで推進する、そんな役所が安全とお墨付きを与えて事故、小出先生は保安院を解体+メンバーは刑務所へ、と思うものの、まだ保安院は安全と言い、誰も責任を取らず、4月には規制庁になり、「権益への規制」と平野さん突っ込まれました。しかし、日本政府は、原発再開のレールを敷いているのです。
今日は、保安院のことをお伝えいたしました。
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