“ふくしまの子どもを21世紀の「人道に関する罪」から守れ!”など―地震と原発事故情報【TMM:No1387】
- 2012年 3月 16日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎地震と原発事故
2012年3月15日(木) 地震と原発事故情報
転送歓迎
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2月20日、関西電力高浜原子力発電所3号機が定期検査で停止
残るは東電1基、北海道電1基の計2基、全原発停止へあと一歩
【東京電力:柏崎刈羽6号 2012年3月26日に 定検入】
【北海道電力:泊3号 2012年4月末までに 定検入】
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★1.ふくしまの子どもを21世紀の「人道に関する罪」から守れ!
世界市民法廷「陪審員の評決」のお願い(2012.3.11) (柳原敏夫)
★2.311、全国の『脱原発』
◇青森市と八戸市で、原発と核燃料サイクルに反対する集会、
長崎で、被爆者ら千人「核と決別を」 (3月12日 デーリー東北)
◇3、11に飛び入りで参加して ~岐阜、Sさん より~
★3.読者からイベントのおさそい(お問い合わせは主催者へお願いします)
◇チェルノブイリ曼茶羅 中筋純 写真展(開催中)
3月20日(火)まで/9時~19時、入場無料、場所:新宿経王寺
★4.新聞・雑誌から
◇中小120社 脱原発ネット
原発がなくても経済は回る、エネルギー自給実践へ
(3月15日 東京新聞より抜粋)
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★1.ふくしまの子どもを21世紀の「人道に関する罪」から守れ!
世界市民法廷「陪審員の評決」のお願い(2012.3.11) (柳原敏夫)
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こんにちわ、柳原です。
2012年3月11日を迎え、私から皆さまにお知らせとお願いがあります。いま、疎開裁判は二審の仙台高等裁判所に係属中です。
一審では、「チェルノブイリ事故による健康被害との具体的な対比」からふくしまの未来を予測し、警告しました。とりわけ来日中のベラルーシのバンダシェフスキー教授の研究成果に基づき、チェルノブイリで子供たちに大量に発生した甲状線のがん、心臓病がふくしまでも発生することを予測し、警告しました。
矢ヶ崎意見書(抜粋)
http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/Yagasaki-opinion-extract.pdf
松井英介氏の意見書(抜粋)
http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/Matui-Bandashevsky.htm
ECRRバズビー論文
http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/kou73Busby-paper-Jp.pdf
しかし、私たちの予想を越え、半年を経ずして、その予測・警告がふくしまで現実のものになりました。既に、高校生が3名、心筋梗塞で亡くなったと聞きました。甲状線検査の結果、南相馬市など4市町村の子どもたちの約30%にしこりや嚢胞が見つかり、札幌に自主避難した郡山市の子どもにも甲状線検査でしこりが見つかりました。
もはや「チェルノブイリからの警告」ではなく、「ふくしまからの警告」が始まっています。
それが二審の裁判の中心問題です(この問題を追及したのが矢ヶ崎氏の意見書(4)です)。
矢ヶ崎意見書(4)
http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/kou104Yagasaki-opinion4.pdf
しかし、この間、疎開裁判で、子供たちがいかに危険な環境で教育を受け続けているかを外部被ばくと内部被ばくの両面から徹底的に明らかにしてきたにも関わらず、政府と自治体はこの事実に目を背け続けてきました。なぜ、ここまでシラを切れるのか、それは常人から見て理解不可能な、疎開裁判の最大の謎でした。
もし福島原発事故が火山噴火のような自然災害だったら、あるいは東京大空襲のような戦争被害だったら、とっくに集団疎開は実現していた筈です。なぜ、最も深刻な福島の集団疎開だけが今なお実現しないのか。
それは、集団疎開の義務を負う政府が福島原発事故という人災を引き起こした加害者自身だからです。
政府が3.11以来福島原発事故に対し取ってきた政策は、三大政策「情報を隠すこと」「事故を小さく見せること」「様々な基準値を上げること」です。
つまり加害者として徹底した責任追及されるのを予防することに全精力が注がれたのです。
そんな連中が、自分達への責任追及の突破口になるかもしれないと恐れる集団疎開の問題を真摯に取り組むことは不可能です。
このままいったら、ふくしまの子どもたちは、復興という名のもとにふくしまに閉じ込められ、加害者たちの手によって21世紀の「人道に関する罪」の犠牲者となります。
では、子供たちを救う裁判をあきらめる? とんでもありません。チョムスキーが指摘した通り、もともと、子供たちを救うのは、主権者である我々市民に課せられた根本的な責務だからです。
では、どうやって? 世界史の経験に照らせば、それは民主主義と人権宣言の原点に帰るしかありません。今回、その具体化が世界市民法廷です。
世界市民法廷は、世界中の市民ひとりひとりが陪審員となって、子供たちの避難について裁きを下す場です。世界市民法廷に寄せられた市民の裁きが多ければ多いほど、それが世の中を動かし、子供たちを救います。
どうか、世界中の市民が、いま、原発事故の加害者たちの手によって21世紀の「人道に関する罪」の犠牲者にされようとしているふくしまの子供たちを救うという市民の根本的な責務を果すため、「私たち自身の手で裁きを下す」という世界市民法廷のアクションに参加下さるよう、お願いします。
陪審員として「疎開裁判」の裁きを表明する場所
http://fukusima-sokai.blogspot.com/2012/03/blog-post.html
既に「疎開裁判」の裁きを表明した人たちの判決結果と理由が公開されている場所(日本語版)
https://docs.google.com/spreadsheet/ccc?key=0Aq4KrsqGOEmCdGtKRVZKNWprVjBzRkRX
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★2.311、全国の『脱原発』
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◇青森市と八戸市で、原発と核燃料サイクルに反対する集会、
長崎で、被爆者ら千人「核と決別を」 (3月12日 デーリー東北)
青森市の集会には、俳優の山本太郎さんと弘前市出身のルポライター鎌田慧(さとし)さんが参加。(中略)日本中からイベントの参加要請があった中で、この日の青森入りを決めたという山本さんは「青森が一番危険だから」と、理由を説明。「(核燃は)日本中が青森に押し付けた問題。みんだで解決していくしかない」とトーンを上げた。(中略)
長崎市の市民団体「さようなら原発1000万人アクション・ナガサキ」は同市内で集会を開き、市民や被爆者ら約千人が原発廃止や、太陽光や風力などの再生可能エネルギーへの転換を呼び掛けた。
◇3、11に飛び入りで参加して ~岐阜、Sさん より~
記憶を風化させたくないので、早めに感想を書いて送付させていただきたいと思います。3.11日に飛び入りで参加させていただいた者です。岐阜県の教員をしています。
原発関係のことは、知り合いの先生から教えていただいて、自分もかなり勉強していたので1人皆様の中で浮いてしまうと言うことがなくて、まずはほっとしています。
今回のデモに初めて参加させていただいて、とても感激しています。皆様は慣れていらっしゃるかもしれませんが、底辺校につとめる私は、みんなで何か1つの仕事をすることがいかに難しいかを知っているので、全くお互い初対面の人同士がこれほどスムーズに整然とデモを(右翼の方々の妨害もある中)行えたことに感激しています。
あそこにみんなお互い勇気づけあいながら立っていた、歩いたことが本当に奇跡のように思えます、ただ1つ同じ思いを持っているということだけであれだけわかり合えるものなのですね。
また何よりも、普段は自由に物も言えない環境で、初めて自分の言いたいことをしゃべれたということに開放感を覚えています。
たんぽぽ舎の方々や、それに賛同されている皆様にも本当に親切にしていただいて、感謝しております。
あれだけの行動をするのに、どれほど手間がかかっているか、また、あれだけの行動をするのにどれほど勇気がいるのかを考えると本当に皆様の勇気とご努力に頭が下がる思いがします。
今日はたくさん声を出して、この熱気を誰か他の人に1人でも伝えることができたのだろうかと思っています。
ニュースでは、1万6000人としっかり数もさばを読まれていなかったのでまぁ良かったのかな? 年配の方とお話をしていると、東大紛争の時に女性が1人亡くなったんだとか、高円寺の脱原発会議の話なども通りすがりにちらほら聞きました。こういうことが、次につながっていくのかなと思いました。
知り合いの先生も言って見えましたが、やはり参加することに意義がありますね、ただ記事を読んでいるのと現場であの雰囲気と緊張感を感じるのとでは全然違いました。
また、都合がつけば、積極的に参加していきたいと思いました。
重ねて、今日は本当にありがとうございました。
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★3.読者からイベントのおさそい(お問い合わせは主催者へお願いします)
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◇チェルノブイリ曼茶羅 中筋純 写真展
日時:2012年3月20日(火)まで/9時~19時 入場無料
作者は16~18日・20日(12時~19時)まで会場にいます。
場所:経王寺 東京都新宿区原町1-14 都営大江戸線牛込柳町駅1分
電話:03-3341-1314
~会期中、LIVE上演のご案内~
3月17日(土) 加藤 健/REBEL BLUE【アコ―スティックライブ】ライブチャージ:1500円 /18日(日)スガダイロー【チェルノブイリ 春 夜奏】ライブチャージ:2500円、どちらも18時開場/19時開演
チケット購入については上記の連絡先に問い合せて下さい。
チェルノブイリ・・・それは我々の未来曼茶羅だ。
廃墟の持つメッセージに憑かれ綴り続けること15年ほど、初めて訪れたチェルノブイリの平原には背筋が凍るような光景が広がっていた。廃墟は限りないリアルであると確信させる光景だ。東日本大震災から一年。自然の残酷さにうちひしがれたあの日は我々の心に大きな楔を打ち込んだ。そして追い討ちをかけるような原発人災による放射能汚染。チェルノブイリの平原に横たわる文明の抜け殻は、繰り返される人類の過ちにその身を呈して言葉を投げかけているであろう。
答えはチェルノブイリに吹く春風の中にあるのかもしれない。
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★4.新聞・雑誌から
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◇中小120社 脱原発ネット
原発がなくても経済は回る、エネルギー自給実践へ
(3月15日 東京新聞より抜粋)
経済界のトップたちが「経済活動の安定には原発の再稼働が必要だ」と足並みをそろえる中、全国の中小企業や団体の経営者らが脱原発を掲げ「エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク会議」を立ち上げることになった。まずは120社が参加し、20日に都内で設立総会を開く。単に脱原発を唱えるだけでなく「原発がなくても経済は回る」ことを地域からの実戦で証明していく考えだ。(後略)
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【編集部より】
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