“なぜ「ハガキを出そう」を始めたかーその動機と目的”など―地震と原発事故情報【TMM:No1394】
- 2012年 3月 22日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎地震と原発事故
2012年3月22日(木) 地震と原発事故情報
転送歓迎
重複ご容赦願います
★1.なぜ「ハガキを出そう」を始めたかーその動機と目的
署名はしたが集会やデモに参加しにくい人びとも参加できる運動として。
ハガキは直接相手に届く。
大飯原発・伊方原発再稼働阻止のハガキ1万人運動の成功をめざして
★2.裁判は原発稼働を止めることができるか?
スペースたんぽぽ学習会 3月27日福武公子さんの講演会
各地の原発差し止め裁判勝利のためにもんじゅ裁判を学ぼう!
“裁判所は専門訴訟をどう扱ってきたか?~原発裁判と医療裁判を巡って”
★3.<テント日誌3/19(月)――経産省前テントひろば190日目>
経産省前抗議行動 再稼動を許さない!の声高く
青森と宮崎から―人々が出会うテントひろば
★4.読者からイベントのおさそい(お問い合わせは主催者へお願いします)
★5.読者からの投稿
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★1.なぜ「ハガキを出そう」を始めたかーその動機と目的
署名はしたが集会やデモに参加しにくい人びとも参加できる運動として。
ハガキは直接相手に届く。
大飯原発・伊方原発再稼働阻止のハガキ1万人運動の成功をめざして
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2012年3月21日 横田朔子
私は38年間労働現場で働きながら労働組合運動を重視して様々な課題に取り組んできました。リタイア後は、生活の場である地域で憲法を暮らしの中に活かす運動のすそ野を広げていきたいと考え、草の根運動を心がけてきました。原発の問題は頭で理解していても、反原発運動を主体的に実践する事は全くできていませんでした。
3.11の大震災・原発震災はそうした私の根本姿勢を問い直すキッカケになった事は言うまでもありません。脱原発1000万人署名は、“原発はいらない”という市民・労働者の圧倒的な世論形成にむけて、居住マンションや近隣地域住民、商店、友人・知人、サークルや生活クラブの仲間、親戚関係、高校の同級生等々に積極的に働きかけてきました。テレビや新聞報道で、放射能汚染に苦しむ被災地の人びとの過酷な実情が明らかになるにつれて、運動家ではない人びとが日常会話で原発の事をタブー視する事なく話題にし始め、“原発はない方がよい”と考えている人がたくさんいる事に気づき、私自身随分励みになりました。
しかし一方で、署名はしても脱原発の集会やデモに参加できる人は限られていて、なかなか行動に参加できにくい人びとの存在がずっと気になっていました。そうした人びとが署名にとどまらずもう一歩進んで行動~特に緊急課題である再稼働を阻止するための行動~に参加できる運動はつくれないものか。それこそ反原発運動のすそ野を広げる草の根運動につながっていくのではないだろうか。そう考えてたんぽぽ舎の合宿で皆に提起し討論しました。過去の反原発運動においてハガキ運動が取り組まれた経緯に詳しい柳田さんから、「署名はしたが集会やデモに参加できにくい人びとも参加できる運動」として、原発立地地区の周辺30km圏内の自治体に再稼働反対のハガキを送る運動に取り組もうという具体的な提案がなされ、了承されました。
早速サークルの友人たちに呼びかけたところ大賛成で、全員がハガキセットを購入し身近な人びとに働きかけていこう!大飯と伊方原発の再稼働問題に関するメディア報道が増えてきた事も追い風にしていこう!と。
このハガキ運動は筋金入りの運動家でなくても、再稼働を阻止したい!自分たちでも広げていける!という手応えを感じていることが伝わってきました。
課題は、手紙を書くという習慣がないネット世代の若者たちが積極的にハガキ運動に参加できるような働きかけが重要だと思います。あるいは若者はハガキよりメールやツイッタ―で再稼働をさせない動きをつくり出すことが性にあっているかもしれません。若い方々からもぜひたんぽぽ舎に意見を寄せていただきたいと思います。
≪ハガキの申し込み方法≫
◎問い合わせ先(主催)
○たんぽぽ舎 (ハガキ担当)
TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
Eメール nonukes@tanpoposya.net
○反原発自治体議員市民連盟
TEL&FAX 03-5211-7199
Eメール nomorenukes8@gmail.com
◎郵便振替番号 00180-1-403856 <たんぽぽ舎>
◎通信欄に『ハガキ代金』と記入して下さい
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★2.裁判は原発稼働を止めることができるか?
スペースたんぽぽ学習会 3月27日福武公子さんの講演会
各地の原発差し止め裁判勝利のためにもんじゅ裁判を学ぼう!
“裁判所は専門訴訟をどう扱ってきたか?~原発裁判と医療裁判を巡って”
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冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
福島原発災害後各地で原発差し止め訴訟が続々と提訴されています。浜岡、大間に続き福井、玄海、泊、また3月15日には大飯原発3・4号機再稼働差し止め裁判も起こされました。こうした裁判は原発稼働を止めることができるのでしょうか。今まではできませんでした。裁判所には行政追随・現状維持体質があるからです。原発や医療のような「専門訴訟」は専門家(つまり経産省原子力安全・保安院のような組織)の主張を重視するとして、三権分立の裁判所の役割を果たしていないのが現状です。それをどう変えていくか。もっと市民が裁判に関心を持ち難しい訴訟について学習する必要があると思います。
福武公子さんは理系大学院を中退してから10年後の1983年に弁護士になりました。まもなく1985年から2005年まで続く「高速増殖炉もんじゅ」の設置許可処分無効確認と建設差止の訴訟に携わりました。もう一人の担当弁護士海渡雄一さんもまだ30歳の若さで新米弁護士でした。まだこの種の裁判は始まったばかりでした。それが20年続きその長い間には、原告が適格か(周辺住民が原発設置無効を訴える提起ができるか)を8年間も争いました。2005年に最高裁で原告敗訴が確定しましたが、2003年には「設置許可無効」の原告勝利判決が名古屋高裁で出されました。
その後福武さんは医療事故や医療過誤の被害者の相談に応じて、事故再発防止と被害者救済のために奮闘してきました。
ぜひ福武さんのお話を聞いて下さい。
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★3.<テント日誌 3/19(月)――経産省前テントひろば191日目>
経産省前抗議行動 再稼動を許さない!の声高く
青森と宮崎から―人々が出会うテントひろば
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3月19日(月) 昨日の雨模様はすっかり晴れ上がる。太陽の角度が高くなったのか、日中テント前に日の射す範囲が広くなってきた。
今日の原子力安全委員会はテントからも6人ほど傍聴に行ったが、5分で終わったとか。尚報道関係者には、安全委の4月以降の存続、班目の続投が表明されたらしい。
夕刻からは保安院で伊方3号機のストレステストに関する意見聴取会が開催される。どんなに問題点が指摘されても保安院は妥当との審査書を出すようだ。
5時半から経産省正門前での、再稼動を許さない!という抗議行動が行われる。正門前に並ぶ人の数は時間と共に増えていく。キャンドルが夕闇に怒りの灯を映し出す。6時半に70名を超えたところで、次の予定で移動するが、そのあと、たまたま「右からの脱原発デモ」が通りかかり、その人達も暫く合流して120~130名にも達したらしい。
夜、3・11アクション実行委員会の会議に参加する。3・11ふくしま―東京を両輪とする行動の大成功を踏まえて、今後の闘いも議論となる。さしあたり、3・25福井現地集会への参加、3・26東電前行動、4・11日比谷集会→関電・経産省→国会請願願のデモが確認・決定される。
テントに戻ると、いわき市在住の女性が来訪していて、いわき市の人達と双葉郡から避難してきている人達との間の関係の問題点などにも話が及ぶ。東電による分断策の匂い。
翌朝、今日は祝日。いつもは起きてすぐ仕事に出て行くメンバー達も、今日はまだテントにいて、ちょっと違った雰囲気が感じられる。すると、宮崎と青森から来訪者があり、首都圏・いわき・宮崎・青森のお互い初対面の者が一堂に会して、いかにもテントひろば、といった趣き。これがテントひろばなのだ!
宮崎の方は長年九電で働いておられて、労働運動では全九電(旧電産系の少数派組合)~九電労内での反対派として闘ってこられ、そして20年間反原発の活動をされているそうである。やはり、3・11以降職場の雰囲気は変わりつつあるそうだ。電力総連申し入れ行動について話すと、そういう追及は常にしていくべき事だと仰っていた。
椎名さんから連絡があって、3・23,24と、テントひろばでワークショップ;かんしょ踊りをすることになったとのことである。23日(金)は午後2時から、24日(土)は午後3時からである。3・10の文化と交流の集いを思い返しながら、多くの人々の参加を!
★3/23~26のテントひろば4日間連続行動
23日(金)午後2時~ ワークショップ;かんしょ踊り
午後6時~7時 経産省前行動 (当日は、その前段で緊急会議による関電支社への抗議申し入れ行動)
24日(土)午後3時~ ワークショップ;かんしょ踊り
午後4時~5時 経産省前行動 (当日はその前段で1000万人署名集約集会;日比谷野音テントビラ配布活動・・・→デモ)
25日(日)午後4時~5時 経産省前行動・福井の現地集会に呼応
26日(月)午後6時~7時 経産省前行動 (当日はその後、柏崎刈羽6号機停止=東電管内全原発停止での東電前行動に合流(午後7時)
★『ひろばー全国・全世界から ~思い・交流・討論・共感~』
(郵便は〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-3-1
経産省前テントひろば
メールは tentohiroba@gmail.com へお送り下さい
◎テントひろばには、たまにしか参加できませんが、いつも応援しています。
寒い中、また雨の降る中、皆様、本当にありがとうございます。
本日(19日)の東京新聞25面「デスクメモ」に、しびれる記事が掲載されていますので転用させていただきます。 (G・Y)
@@@
経済産業省の隅に脱原発テント村がある。ここには高齢者が少なくない。
時折、血気盛んな街宣車の若者が「出ていけ」と騒ぎに来る。
若いテント住人はムキになるが、老人はそれを制して「フフ」とほほえむ。
その不敵さにしびれる。乾いた格好良さ。……そんな年寄りに私もなりたい。
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★4.読者からイベントのおさそい(お問い合わせは主催者へお願いします)
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◇広瀬隆講演会 -今すぐ原発を止める道-
「福島原発事故の真相 放射能汚染の恐怖
~伊方・島根原発を完全廃炉に!!~」
福島原発事故の真実とは?
今すぐ原発に代わるエネルギーはある だが、地震は止められない
活断層におびえる伊方・島根原発 …私たちの選ぶべき道は?
日時:3月24日(土) 14:00~17:00(13:30開場)
会場:中国新聞ホール(広島市中区土橋(どばし)町7-1中国新聞ビル7階
広電「土橋」電停下車徒歩5分)
入場料:500円(高校生以下無料)
主催:上関原発止めよう!広島ネットワーク
賛同団体:世界の命=広島の心を歌おうよの会
連絡先:広島市佐伯区海老園2-17-9 電話082-922-4850(木原)
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★5.読者からの投稿
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◇「ふくしまを返せ 3月11日・静かに抗議するデモ」報告
歩道を歩く人々は声を出さぬデモ隊に軽く当惑し、次にプラカードの文字を凝視した。
同デモ実行有志 植松青児
3月11日の午後、「ふくしまを返せ」というテーマと「静かに抗議する」という形態の2つを特徴とする小さなデモを、渋谷~青山~原宿~渋谷のコースで行いました。メガホンも楽器も使わない、自ら不自由な設定を採り入れたデモに、いったい何人が集まるだろうと不安でしたが、30人弱の方が参加されました。
先ほど「不自由な」形態と述べましたが、歩いている姿とプラカードだけでも根源的なメッセージは届けられるという確信はありました。参考にしたのは、60年代アメリカ黒人公民権運動の担い手たちが、黙ってプラカードを掲げて歩くデモの映像です。それも、大勢ではなく数人だけのデモです。そのプラカードには「I AM A MAN」(私も人間だ)という文字がありました。
今回、主催では「ふくしまを返せ」という5mの大型横断幕と、「なぜ東電の原発が、東京湾ではなく福島に?」「なぜ1年も経つのに、被害者への賠償が進まない?」「なぜ、原発被害者支援法が制定されない?」といったプラカードを用意しました。
これらの言葉の多くは「なぜ」で始まる問いかけですが、実は、私が(この1年間に)福島の人々から直に聴いた言葉ばかりです。
このデモが意図したのは、福島の人々が発した問いかけを私たちデモ参加者が「媒介」となって、この東京の街路に「置く」こと、敢えてデモ参加者が無言となることで、何処かに(福島に、さまざまな避難先に)居られる被害者の「声」を想像してもらう、ということでした。
その意図は、かなりのところまで成功したと思います。
歩道を歩く人々は声を出さぬデモ隊に軽く当惑し、次にプラカードの文字を凝視し、短い時間ですが、真剣にその問いかけと向かい合ってくれたと感じています。
また、私たち自身も「抗議」の対象という側面もあること、そのことを「記憶」するデモという意図もありましたが、この点については別の機会に述べたいと思います。
ご協力いただいた皆さまにこの場を借りて感謝申し上げます。
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【編集部より】
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