テント日誌5/1日「経産前省テント広場―234日目 稼働原発ゼロの日が近づいて」
- 2012年 5月 3日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
5月1日はメーデーの日として知られています。この日は五月晴れというように晴れやかでいくらか蒸し暑さを感じる日が多かったような記憶があります。暦の上では立夏も近いわけで、もう少し夏めいた気候だってあっていいのだがぐずついた日が続きます。毎週、同じような感想を書いているようで苦笑ものかもしれないのですがついついそんな表現になってしまっています。今日は連休の前半と後半の間の日ですが、テント前では立ち替わり、入れ替わりハンストメンバーが座り込んでいます。ハンスト参加の登録メンバーは100人を超えました。(5月1日の夜の段階で110人とのことでした)。
メーデーのデモ行進が経産省前を通り、座り込みのメンバーとエールの交換をしています。この霞が関界隈にはいろんなデモやパレードが通るわけですが、そのたびにエールを交換する風景はなじみのものとなりました。最近はデモやパレードだけではなく、首相官邸前での座り込みや経産省前での抗議行動などの意思表示が多くなり、霞ヶ関全体への異議申し立て行動が広がってもいます。
一つの行動の広がりはいろいろの形で現れるのですが、その今後に注目したいところです。テント前には全世界や全国からいろいろの人が訪れることは何度も書いたことですが、その度に驚かせられることもあります。熊本県の小さな島から上京し、ボクシング一筋でやってこられた人が、訪れ話し込んでいきました。経産省に抗議のついでにテントに寄ったとのことです。原発問題が人々に浸透していることの広さを実感させられる時、また、これまでは考えられなかった人々の声を聞かされる時、自分の想像力の狭さのような事を感じます。
どんよりとした天気で、いつ一雨来るかわからない中で座り込んでいるのですが、最近若い女性の着物姿が目につきます。雨で難儀をしないといいなと気がするために余計に目に着くのかもしれませんが、少し夏の感じられるときなら素敵なのにと思ってしまいます。テント前には連日のように澤地久枝さんがきて座り込みをされているのですが、明日には瀬戸内寂聴さんや鎌田慧さんたちも参加し、記者会見も開かれるというので、雨の場合に備えた準備もされています。テント内では5月5日の催しものの検討もなされています。
5月5日には泊原発3号機が止まり、稼働する原発がゼロになることは確定的になってきました。このことを5月5日に子供の日に祝い、新たな決意を確認しようという催しが準備されているのです。テント前では5月5日だけでなく連日いろいろの催しがありますが、多くの人の参加が待たれるところです。 (M/O)
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