加藤哲郎のネチズン・カレッジ(2012年5月7日)
- 2012年 5月 11日
- 交流の広場
- 加藤哲郎
2012.5.7 ついに地震大国日本の50基の原発は、すべて停止しました。日本の原子力発電の黎明期から、実に42年ぶりのことです。政府と電力会社の「安全神話」「エネルギー神話」は信用を失い、広がる放射能汚染のもとでの脱原発世論の動きを、無視できなかったのでしょう。あの残された原発大国フランスでも、サルコジ現大統領の原発推進策は支持されず、「減原発」をかかげた社会党オランド大統領が誕生、「グローバル原子力村」は、いよいよ発展途上国にシフトせずには、生き残れなくなってきました。ニューヨークの教会で、小出裕章さんが、すばらしい講演を行い、記者会見をしています。まだまだ油断はできませんが、国際世論も、野田内閣・原子力村の再稼働策動を包囲しつつあります。連休中に新しいホームページ作成ソフトの概要をようやくマスター、しばらく休んでいた写真やyou tubeのリンクを入れて、ちょっぴりヴァージョンアップ。最後に止まった北海道泊原発の地元、「学術論文データベース」に、札幌学院大学佐々木洋教授から送られてきた詳細な原発史年表、佐々木洋「日本人はなぜ、地震常襲列島の海辺に『原発銀座』を設営したか?ーー3.11フクシマ原発震災に至る原子力開発の内外略史試作年表」を「資料と解説」と共にアップ。ロシアの歴史学と生物学のメドヴェージェフ兄弟と交流する佐々木教授の自家製にふさわしく、要所要所に鋭い分析が含まれています。『札幌学院大学経済論集』第4号(2012年3月)に発表されたものですが、年表各項目の典拠を入れたファイルを「学術論文データベース」用に送っていただきました。私の「占領下の原子力イメージ」「日本マルクス主義はなぜ『原子力』にあこがれたのか」を見る際にも、ぜひ座右にどうぞ。
「加藤哲郎のネチズンカレッジ」から許可を得て転載 http://www.ff.iij4u.or.jp/~katote/Home.shtml
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