「大飯原発の裏山は小さな地震でも崩落する」など―地震と原発事故情報【TMM:No1457】
- 2012年 5月 16日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎地震と原発事故情報
2012年5月16日(水) 地震と原発事故情報
転送歓迎
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★1.大飯原発の裏山は小さな地震でも崩落する
大飯原発の再稼働はとても危険 (たんぽぽ舎 山崎久隆)
★2.【5・15政府交渉】美浜の会(主催者)ホームページより
大飯3・4号機再稼働をめぐる政府交渉確認点(速報)
★3.反原発自治体議員・市民連盟 第2回総会 -活動方針(上)
原発再稼働阻止を重点に、自治体へ働きかける。(事務局)
★4.東電値上げに異議「国民感情 納得できない」(5月16日 東京新聞より)
★5.<テント日誌 5/14(月)
―経産省前テントひろば247日目 原発ゼロ9日目―>
重大局面を迎え、大飯原発再稼働阻止へ テントはどうしていくべきか
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┗■1.大飯原発の裏山は小さな地震でも崩落する
│ 大飯原発の再稼働はとても危険
└────(たんぽぽ舎 山崎久隆)
関西電力は、大飯原発1、2号機の後背の山が崩落する可能性を認めた。
そのため、後背地を削る工事を行うのだという。
まず共同通信の記事を引用する。
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大飯原発近くの斜面が崩落の恐れ 関電解析、14年度に工事へ
経済産業省原子力安全・保安院は14日に開いた原発の耐震性を検討する専門家会議で、関西電力大飯原発1、2号機(福井県)の近くにある斜面が地震で崩落する可能性を否定できないとする関電の解析結果を明らかにした。関電は崩落防止のため、表面の一部を削り取る工事を2014年度に始めるという。
斜面は原子炉建屋から数十メートル程度しか離れておらず、万一、地震時に崩れれば事故対応などに影響する可能性もある。
関電が、大飯原発で想定する最大の揺れの強さ(基準地震動)で斜面の強度を解析したところ、1、2号機北側斜面の表層の弱い部分がわずかに滑り落ちる場合があることが判明した。
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関電が認める「後背地の山が崩れる可能性」は、基準地震動で揺さぶられた場合でも起こる可能性があるという。基準地震動とは700ガルだ。たった700ガルで山が崩落するのだ。
実際にここに襲いかかる地震動は2000ガルを優に超える可能性もある。
そうなると、山が山体崩壊を起こすし地盤崩壊の可能性もある。
しかしこの記事を見て気づかないだろうか。なぜ1、2号機の後背地「だけ」が崩落する可能性があるとしたのだろう。実際には3、4号機の後背地のほうが高くて切り立っている。1、2号機側が崩れるのならば3、4号機側も崩れるだろう。
運転再開を予定している方は「崩れない」けれど、すぐ運転再開を予定しないほうは「崩れるかもしれない」から、2014年度から工事を始めるのだという。
ご都合主義の作文に過ぎない。
これで実際に地震が起き、3、4号機側が崩落し炉心損傷が起きたら「想定外」だったというのだろう。それは確かに想定外だが、それは想定しない側が悪いだけだ。その「想定」を今の時点で認める者も同罪だ。
これでも大飯原発を動かすことができるのだろうか。そんなに破滅したいのか。全く一体どうなっているのだ。
この詳しい解説は23日にスペースたんぽぽにおいて行う。
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5月23日(水)18:45から、スペースたんぽぽ、連続学習会 新シリーズ
「第1回 若狭湾の原発群、再稼働はとんでもない!」講師 山崎久隆
http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=1085
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┗■2.【5・15政府交渉】 美浜の会(主催者)ホームページより
│ 大飯3・4号機再稼働をめぐる政府交渉確認点(速報)
└────(メルマガ編集部)
今回の政府交渉の質問事項
http://www.jca.apc.org/mihama/fukushima/seifukoushou_q20120515.htm
政府交渉確認点(速報)からいくつか抜粋します。
http://www.jca.apc.org/mihama/fukushima/seifukoushou_sokuhou20120515.htm
(以下、編集部から若干の補足あり。全文はURLからご覧ください)
◇「耐震安全性評価も、避難ルートの複線化も、斜面崩落の安全性評価も、再稼働の前提ではない」
◇経産副大臣が約束した雇用・生活保障については、「未だ具体化せず」。
市民側から具体的な計画を求める
◇「小浜市での説明会では理解は得られなかった」と認めた
◇それぞれの質問点について
1.規制庁の発足前に動かそうとしていることについて
→「再稼働は4大臣が4月に決定した判断基準に基づく」「安全審査指針に合致しなければ運転はできない」というものの、何を根拠に安全を確認しているかについては答えられず。また、再稼働と安全審査指針を切り離す理由についても答えられず。
3.避難ルートについて
→避難道路の複線化について、「避難道路の複線化は再稼働の前提ではない」という。
→通信機器・防護服などについては「衛星電話、防護服などを平成24年度の予算で手当てしているが、時期は不明」という。
→SPEEDIに関しては、おおい町(福井県)のシミュレーションは実施されておらず、市民側は早急な実施を求めた。
4.原発の停止に伴う雇用や生活の支援・補償について
→4月26日、経産副大臣は現地説明会で「雇用調整助成金のような制度をフル活用して省庁の枠を超えてできるだけの努力を・・・」と答弁していたが、3週間経った現在、何ひとつ実施されていない。市民側は、いつ、何をやるのか文書にて回答するよう求めた。
6.斜面の安全性について
→市民側から重大な指摘、「大飯原発の斜面の安全評価が終了しておらず、
1、2号機の斜面が崩落する恐れがあるため、2014年度から工事を行う計画である」ことが、立地現地にまったく伝えられていなかった。
福井県原子力安全専門委員会・福井県知事・おおい町長・おおい町議会に至急報告することを要望したが、政府側は、「持ち帰って検討する」とこたえた。
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┗■3.反原発自治体議員・市民連盟 第2回総会 -活動方針(上)-
│ 原発再稼働阻止を重点に、自治体へ働きかける。
└────(議員・市民連盟 事務局)
“第2の大惨事の発生”を防ぐために全力を。再稼働を阻止する正念場-自治体での活動が重要。この1年、あって良かった“連盟”。さらに努力して、正念場で存在感ある活動をみんなで。
1.「第2の原発大惨事の発生」の危険が大きい(状勢の特長)
イ.日本が地震活発期(千年に一度の活発期とも)に入っている。気象庁の警告(余震注意)。直下地震が原発をおそえば…。
ロ.それなのに、再稼働に必死の推進側。政府、電力会社など原子力帝国マフィアの策動。
ハ.福島第一原発(4基)も危険は去っていない。今も空へ海へと放射能。
4号プールが倒壊の危険も。
2.廃原発の運動が広がり、その声が高まる
経産省前テントひろば、大飯を包む関西の活動、伊方を支援する瀬戸内海ネットの結成、首長会議の誕生など、全国各地の活動-広がるテント・座り込み。
3.当面予定されている行動
◇大飯-5月下旬 市民による説明会、◇原子力規制庁の発足 ?月
◇伊方-県庁包囲 6/10(日)6/11(月)、◇国会事故調の報告書 6~7月
◇東電電気料金値上げ 7月、◇10万人集会 7/16(月祝)
◇夏・原子力政策大綱、◇エネルギー基本計画決定
◇反原発連合による国会包囲 7/29(日)、◇原水爆禁止世界大会 8月
◇米核空母横須賀配備4周年抗議集会9月、◇臨界ヒバク事故13周年9月30日
4.行動計画
(1)再稼働阻止
イ.自治体への働きかけと、申し入れハガキ運動(1万枚へ近づきつつ)
(たんぽぽ舎と共同)
ロ.現地応援連帯ツアー(たんぽぽ舎と共同)
大飯5月下旬1泊、伊方6/10~11
※活動方針(下)を次号に掲載予定。
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┗■4.東電値上げに異議「国民感情 納得できない」
└────(5月16日 東京新聞より)
(省略します―「ちきゅう座」編集部)
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┗■5.<テント日誌 5/14(月)
│ ―経産省前テントひろば247日目 原発ゼロ9日目―>
│ 重大局面を迎え、大飯原発再稼働阻止へ
│ テントはどうしていくべきか・・・
└────( Y・T)
5月14日(月) 晴れ後曇り。
この日は怒りの報せから始まった。大飯町議会全員協議会が12:1で再稼働容認の決定をなし、町長に上げたという報せである。推進側にとっては通過儀礼であったはずの4月26日の住民説明会で反対・慎重意見が噴出し、柳沢副大臣が「意見はどうしても反対意見が出てくる」という言い訳をして逃げ帰り、それを境に住民の空気が一変したと言われていた。その住民の意見に背を向け、町議会全協は秘密会をバタバタと二転三転して繰り返した末にこの決定を行った。
大飯町でも福井県でももはや住民の賛同という形が叶わなくなるや、住民の意見は無視し、置き去りにして、議会の「責任」と首長の独断で同意を表明するという策謀である。それはどんなにデタラメと安全性欠如であろうと、4閣僚(+仙谷)の政治判断で全ては決定される、というところに連なっている。
関西での電力危機・計画停電キャンペーンとともに、推進勢力による激しい隠然公然の工作が繰り返されている。
大飯現地・福井・関西で、そして全国の住民の意思を目に見える形に創り上げて、巨大なNO!の力として包囲していくことが必要とされている。全国が大飯・福井に連なり、全国が一つになるような闘いが問われている。
この日、先日発足した脱原発をめざす自治体首長全国ネットワークの、村上東海村村長、三上湖西市市長らが、経産省に、大飯原発の再稼働を止めろ、そしてエネルギー戦略審議会で原発ゼロをはっきりと打ち出すべき、という申し入れを行ったというニュースも報じられた。
夕刻、テントの前の交差点で、浪江の「希望の牧場」の吉澤が宣伝カーで訴えている。浪江町はチェルノブイリと化した。この現実を前にしては再稼働はあり得ないことだ、もう原発はやめるしかないと。その後、テントで少し話を伺った。被曝した牛を生かし、育てることで、何かに役立てたい。ある特殊な水を飲ませることによって被曝量は1/4になった。また浜通ではもう米作りはできないから、サトウキビに似たなんとかという作物を栽培して、バイオエタノールを抽出し、新たなエネルギーの産地にしていきたい等々の構想が語られていた。
吉澤さんの自らが大量に被曝しながらの訴えと情熱に頭が下がる。
夜はテント全体会議であった。集団ハンスト行動を振り返った議論もさることながら、大飯原発再稼働阻止の闘いの議論も沸騰した。それは引き続いての課題となったが、是非、様々な意見と提案をお寄せいただければ、と思う。また、この間集団ハンスト行動に支援連帯のカンパをたくさんいただいていることが報告された。あらためて、お礼と報告をお送りする作業に取り組むことになったことをお知らせしておきたい。
(5月13日(日)のテント日誌はお休みです)
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【編集部より】
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