「がれき広域処理につぎ込む国家予算があるならば被災者支援にまわせ」などー地震と原発事故情報【TMM:No1474】
- 2012年 6月 2日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎地震と原発事故
2012年6月2日(土) 地震と原発事故情報
転送歓迎
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★1.原則を忘れるとこうなる
がれき広域処理につぎ込む国家予算があるならば被災者支援にまわせ
(たんぽぽ舎 山崎久隆)
★2.広瀬隆さん講演会 - 全国各地6月の予定表
★3.東電取締役の責任を問う株主代表訴訟が始まります
(東電株主代表訴訟の会)
★4.<テント日誌5/29(火)
―経産省前テントひろば262日目 稼働原発ゼロ24日目>
6月17日(日)「いのちが大事 今なぜ再稼働? 福井でつながろう」
全力で福井へ!バス5台 テントの体制を強化して(Y・T)(Q)
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◇4日(月)19時から『6・4再稼働阻止・東電料金値上げ反対決起集会
大飯が危ない!状勢認識・行動方針をみんなで討論」、スペースたんぽぽ
http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=1136、資料代500円
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┗■1.原則を忘れるとこうなる
│ がれき広域処理につぎ込む国家予算があるならば被災者支援にまわせ
└────(たんぽぽ舎 山崎久隆)
がれき広域処理は混迷を極めている。
とうとう北マリアナ諸島政府から「がれき受け入れ申し入れ」なる話が宮城県などに飛び込んできた。
もとより、産業廃棄物(災害廃棄物といえども産業廃棄物と同じである)の海外移転は国際法で禁じられている。まして放射性物質に汚染されたものを国外に持ち出すことはいかなる理由付けをしても合法にはならない。
日本国内だけならば、勝手な法律を作れば何でも可能かもしれないが、国際法はそうはいかない。
まして北マリアナ諸島は、太平洋戦争中に日米両国の激戦があり、日本の占領下で大変な被害を先住民に与えた場所であり、その遺物による汚染もなくなっていない。
天然自然の豊かな場所に、そのまま廃棄物を積み上げるだけの「処分」なのだろうから、環境破壊を引き起こす大問題といわざるを得ない。
このような「非常識」な話が持ち上がる背景には、広域処理という本来ならばやってはならない無茶な処分方法を採用し、それがうまくいかないとして「そのために災害復旧が進まない」と、政権の責任を地方自治体の真面目な懸念や批判に「精神論」と「暴論」で答え続けてきたからだ。
これほど政府が無茶苦茶をいっていたら、そのうち海外に持ち出そうなどといった「暴論」が登場するだろうと予想できた。
また、今回の北マリアナ処分案は輸送距離がとんでもない距離になる。
災害廃棄物を2500キロも運ぶというのだから、一体どれほどの資金が必要なのかと思うと、ぞっとする。
今でも東京など広域にがれき廃棄物を持ち出すのに多くの国家予算をつぎ込んでいる。そんなところにつぎ込む予算があるのならば、被災者支援に回すべきだろう。
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┗■2.広瀬隆さん講演会 - 全国各地6月の予定表
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○6月2日 午後1時~4時、
北海道・釧路生涯学習センターまなぼっと大ホールにて。
広瀬隆講演会実行委員会主催。連絡先電話0154-66-2608。
○6月9日、13:30 ~16:30
広島県安芸高田市民文化センター(クリスタルアージョ)小ホールにて。
主催:安芸高田地区労働組合会議、連絡先電話090-1355-0739
○6月10日、13:30~15:30、愛媛県庁を包囲する1000人集会・デモがおこなわれます。私も個人的にそこに参加するので、昨年来「南海トラフ」を中心に表面化してきた「伊方原発の危険性/津波と電源喪失の脅威」について、地元・愛媛県のみなさんに資料を配布するつもりでしたが、午後4時~5時に「伊方原発の再稼働を許さない市民ネットワーク」の人たちが、その内容を話すよう緊急講演会を企画してくれましたので、愛媛県美術館講堂(松山市堀之内)にて手短にお話しします。
○6月14日、17:30~20:30、
名古屋市公会堂4 階ホールにて。経営者によるエネルギーと環境を考える会主催。連絡先電話052-931-6671
【500 名限定。定員になり次第、締め切り】
○6月15日、18:10~21:00、
きゅりあん小ホールにて(東京のJR大井町駅前)。
「人権に21世紀をつくる文化の集い」主催。連絡先電話090-5202-0117 。
○6月18日、10時から12時30分、ロイトン札幌ロイトンホールにて。
札幌のコープさっぽろ生協総会、連絡先電話011-671-5617。
そこで11:00~12:30広瀬講演。
○同6月18日、午後6時から、北海道・旭川にて。中小企業家同友会旭川支部環境・エコ部会主催。連絡先電話0166-24-6682。
○6月24日、午後1:30~4:30、東京のすみだリバーサイドホール(墨田区吾妻橋一丁目23番20号)にて。
母と子の会主催。連絡先電話03-6410-6058。
○6月28日、夜6時~9時。仙台市の日本基督教団仙台青葉荘教会にて(仙台市青葉区錦町1-13-48 )。日本基督教団東北教区主催、宮城県の諸団体共催。日本基督教団いずみ愛泉教会、連絡先電話022-372-1712。
○6月29日、午前10時~12時半、(同上)仙台市の仙台青葉荘教会にて。
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┗■3.東電取締役の責任を問う株主代表訴訟が始まります
└────(東電株主代表訴訟の会)
東電株主訴訟第一回口頭弁論が6月14日にあります。大勢の「東電取締役は責任を取れ」の声で東京地裁を包囲して下さい。みんなで声を上げねば責任者はこのまま永遠に「逃亡」してしまうでしょう。刑事責任と民事責任と、そして経営責任を全うしてもらわねばなりません。数百万人の生活が奪われ、破壊され、命を奪われ・・・いったいこんな大規模犯罪の責任が問われないなどということがあり得ましょうか。(ここまで記述は山崎です。)
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第一回 口頭弁論で1時間の原告意見陳述を行います
―東電株主代表訴訟―
6月14日(木)10時30分から東京地裁103号法廷にて東電株主代表訴訟の第一回口頭弁論が開かれます。
通常は 書面の交換をするだけのケースが多かったようですが、裁判のスピード、見える 化などへの配慮もあり約1時間の原告意見陳述を予定しています。原告弁護団団長の河合弘之弁護士、たんぽぽ舎の山崎久隆さん、福島で被災した浅田正文さん、そして脱原発・東電株主運動の木村結が夫々意見陳述を行います。傍聴し、支援してください。一番大きな法廷ですが、9時50分から抽選が行われる予定です。
この裁判は、世界でも類をみない高額の賠償5兆5045億円を請求していることでも話題になっていますが、福島原発は今なお収束せず、損害額は30兆円を超えるとも言われています。そんな状況でありながら、政府も東電を始めとする電力会社も再稼働をしようとやっきになっています。電力のピークの夏本番を迎える中、この裁判の意義は大きいと考えます。
東電歴代の取締役27名に、すべての資産を売却し会社に返却すること。返却されたお金はすべて福島の被災者の賠償金に充てること、を要求しています。
この裁判をすることで、原発のような超危険なシステムを扱う会社の取締役には一般の企業とは異なる重大な責任があることを訴えたいと考えます。
かつては「お国のため、天皇のため」と戦争に邁進した日本。今また「企業のため、経済力のため」と原発を推進し国民を犠牲にしています。ひとりひとりの個人として責任を取ることがなければ、会社を辞めても他の会社でまた重要なポストに就いたり、退職して悠々と老後をおくります。これまでのように「会社を辞めることで責任を取った」とすることでは企業犯罪をなくすことになりません。
そして更に、今回のように取締役を訴える裁判では、企業が裁判に補助参加として弁護士を送り込むことが予想されます。しかし、現在の取締役のうち15人はすべて被告です。そして次期社長も被告です。その上、政府は1兆円の追加融資を行い東電に資本参加し、実質国有化されるのです。裁判への補助参加は、国民の税金を使って国民を被曝させた被告人を援助することになりますから、絶対に許してはいけません。このことについては裁判所にも訴えたいと考えております。
(東電株主代表訴訟の会 ホームヘ゜ーシ゛ http://tepcodaihyososho.blog.fc2.com/)
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┗■4.<テント日誌5/29(火)
│ ―経産省前テントひろば262日目 稼働原発ゼロ24日目>
│ 6月17日(日)「いのちが大事 今なぜ再稼働? 福井でつながろう」
│ 全力で福井へ!バス5台 テントの体制を強化して
└────(Y・T)(Q)
5月29日(火) 曇り一時雨
今日の午後、宮崎県の最南端、串間市から若い女性が訪れた。串間市は志布志湾に面したとても海の美しい風光明媚な土地だという。
この串間市で、1990年代から原発建設問題が表面化して以来、地域は誘致派と反対派の二つに引き裂かれ、住民の反対にもかかわらず繰り返し誘致策動が繰り返され、2011年の4月10日に住民投票が予定されていたそうだ。誘致派の宣伝活動は激しかったらしい。しかし、3・11福島原発大事故で、市長は3月14日に住民投票見送りを表明し、16日には断念することを明らかにしたという。
彼女はその後各地を経巡って、命ということが全ての根っこにあり、命を大切にするということが全ての根幹でなければ・・・と考えるに至ったという。第2テントには丁度盛岡からきたという女性、都内だがテントは初めてという女性などがいて話が盛り上がる。
そして彼女が創った「いのちがいちばん大切」という歌と踊りを、6人の女性達でテントの前で歌い、踊る。シンプルな歌と踊りの中に祈りにも似た精神が宿っているような・・・・。「未来をはらむ女たちのとつきとおか」に相応しいものであった。
その後、この女性も一緒にテント全体会議へ。6月中旬の福井での全国集会への参加ということもあって40名をこえる参加者であった。5・24~26の大飯報告もあり、福井現地での実行委員会と同時並行での会議ということで、気持ちは福井につながっていた。全体会議の終わる頃、福井と電話がつながり、確定された日時・場所等が伝えられた。
6月17(日)12:00~15:00、集会とパレード、福井市中央公園
『いのちが大事 今なぜ再稼働?福井でつながろう』
バスは16日(土)21:00 新宿西口(スバルビル前)集合
(翌17日の朝6時ごろ福井着)休憩後現地交流会から中央公園集会参加へ
会議後この決定を福島に戻っている椎名さんに連絡。福島からは大型バス1台を予定しているそうだ。それと先日、大飯で交流した地元の方が早速福島を訪れることになったそうだ。しっかりと案内して回ると声が弾む。大飯と福島はしっかりと結ばれていく。 ( Y・T )
★Qさんのおおい総合運動公園テント日誌は、ホームページで。
http://tentohiroba.tumblr.com/post/24084287376/5-29-262-24
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【編集部より】
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