新刊山本宗補写真・文『鎮魂と抗い~3・11後の人びと~』
- 2012年 9月 5日
- 評論・紹介・意見
残暑お見舞い申し上げます。
ご無沙汰しています。山本宗補です。
今日はこれまで1年半にわたる「3・11」取材をまとめた新刊のお知らせです。
これまでの取材の多くはブログやTwitter、それにJVJAが発行するfotgazetという
ネット媒体上で発信してきました。
ですが、紙媒体にまとめ、より幅広い層に東日本大震災と福島第一原発事故という
天災と人災が日本社会を同時に襲った深刻な事態を忘れないようにと願いつつ、
取材の途中経過報告書として1冊にまとめました。
大津波の被災地も原発事故の深刻さも、決して切り離して考えることは
できないことを実感していただきたいとの強い思いも込めています。
以下の詳細は転送転載大歓迎です。重複ご容赦ください。
どうかよろしくお願いします。
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山本宗補フォトルポルタージュ『鎮魂と抗い~3・11後の人びと~』
(彩流社、9月中旬刊行。A5版200ページ全カラー。2500円+税)
●もはや人の力ではどうしようもない環境で、歯を食いしばるように必死に生きている
人びと、
原発事故に抗って生きる人びとの記録【警戒区域の写真も多数】
●本書は一人のフォトジャーナリストが大津波被災地と福島原発事故による計り知れな
い被害を取材し、写真の持つ力と写真では伝わらない情報を本文で補うフォトルポルタ
ージュである。忘れてはならない、忘れ去られてはならない未曾有の出来事を、記憶に
刻みつけたいと願う筆者の途中経過報告である。
●悲しみと鎮魂の大地の圧倒的な写真群。家族を失った被災者三人の三様の心のヒダ。
●膨大な死者行方不明者の鎮魂と供養に取り組む僧侶三人の、仏教者としての感性と取
り組み。
(鎮魂1)小原宗鑑、岩手県盛岡市。(鎮魂2)佐々井秀嶺、岡山県出身インド在住。
(鎮魂3)高橋英悟、岩手県大槌町。
●立入禁止区域(警戒区域)30ページの写真群が大手メディアが伝えない原発事故の深
刻な実態を伝える。
●目に見えない放射線に抗い、東電や国に敢然と立ち向かう福島の6人の「個」の生き
様を伝える6本のフォトストーリー。
(抗う1)原発から14㌔の浪江町で生活しながら、牛の殺処分を拒否し300頭の牛を生
かし、生かす意味を問い続ける吉沢正己。
(抗う2)家も土地も失い避難生活を送りながら、脱原発を公約に大熊町長選を闘い、
中間貯蔵施設受け入れの署名活動を展開する木幡仁・ますみ夫妻。
(抗う3)原発から12㌔の富岡町の自宅に留まり、生き物に対する人一倍の愛情でペッ
トを助け、放れ牛を生かす松村直登。
(抗う4)全村避難となり、牛も農地も、村落共同体の絆も失った怒りと悲しみを、メ
ディア不信から自ら全国各地で訴える飯舘村の酪農家・長谷川健一。
(抗う5)国も県も取り組まない福島市の除染と汚染土の仮置き場を引き受け、ボラン
ティアを続ける住職の阿部光裕。
(抗う6)祖父の代から受け継ぐ酪農を廃止寸前に踏みとどまり、放射性セシウムを減
らすため、自家製のエサ作りに孤軍奮闘する南相馬市の酪農家・瀧澤昇司。
●「中通り」の子どもを持つ親たちの不安と抵抗。福島県民の広島入市被曝体験と長崎
入市被曝体験。「原爆写真家」と呼ばれた福島菊次郎の福島取材。原子力発電所導入の
きっかけとなったビキニ事件被爆者・大石又七の訴え。
●(抗う7)新宿で、福島で、官邸前で、代々木で、杉並で大きなうねりとなって広が
る「脱原発」を求める人びとの、主権在民の意思表示を10数ページで紹介。
(敬称略)
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。
彩流社ホームページ(http://www.sairyusha.co.jp/bd/isbn978-4-7791-1818-0.html)
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔opinion976:120905〕
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