「9.14ふくしま集団疎開裁判・財務省上抗議集会に参加して」など-地震と原発事故情報
- 2012年 9月 18日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎地震と原発事故情報
たんぽぽ舎です。【TMM:No1578】
2012年9月18日(火) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.9.14ふくしま集団疎開裁判・財務省上抗議集会に参加して
– 子供たちを直ちに避難させよう -(山田知恵子)
★2.9月14日金曜官邸前抗議行動に参加して
福島の子どもの一人は甲状腺がんにかかっている-今後広がる心配
脱原発をどう具体化するか-毎週金曜行動の大きな意味(斎藤なぎさ)
★3.新聞・雑誌から
◇首相の地元・千葉県船橋で脱原発デモ
脱原発 次の1票誰に 自分で見極めたい(9月18日 東京新聞より)
★4.<テント日誌9/14(金)―経産省前テントひろば370日目>
テントひろば「あおぞら放送」始まる!
福島の今、を直視しながら、真の脱原発へ!
━━━━━━━
◆あす19日(水)規制委員会発足、違法な原子力ムラ人事のごり押しに抗議!
ぜひご参加ください。
12時~13時@官邸前アピール
14時~15時@新規制庁前(サイレント・アピール)
地図と注意事項など
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/919-1213-5daf.html
[当日連絡先]090-6142-1807(満田)、090-8116-7155(阪上)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.9.14ふくしま集団疎開裁判・財務省上抗議集会に参加して
│ - 子供たちを直ちに避難させよう –
└────(さよなら原発みなと 山田知恵子)
先日、「スペースたんぽぽ」で黒田節子さんと柳原弁護士を講師に迎えて
「ふくしま集団疎開裁判」の学習会がありました。
黒田さんが住んでいる郡山市の放射能汚染の状況は酷いもので、市の大半が
5ミリシーベルト/年以上です。ロシアなどでは強制移住地域に該当します。
今月11日に福島県が発表した県民健康調査では受診した42,060人のうち43.1%
の子供の甲状腺に「しこり」か「のう胞」があることが、判明しました。通常
は1%前後ですので、子供たちの避難・疎開は一刻の猶予もありません。
金曜日の「ふくしま集団疎開裁判」の抗議集会は文科省前、官邸前、財務省
上と移動していきますが、私は仕事の都合で8時過ぎに財務省上に行きました。
「ちばてつや」さんの絵に「福島の子供を/今すぐ/避難させろ」の文字を入れ
た二つの提灯を持って行きました。抗議集会には志賀原発差し止め判決を出し
た井戸元裁判官や郡山の女性が駆けつけました。
小出裕章さん、西田敏行さん、ちばてつやさんなど著名な方々も支持者と
なっています。小出さんは「裁判には関わらない」という立場をとってきたそ
うですが、とうとう支持してくださったそうです。それほどの緊急性、重要性
があるということです。これまでの裁判所の経過では全く訴えに聞く耳なしの
態度でしたが、10月1日に仙台高裁で審理が行われることになり、今までと
違う可能性を示しています。反原発運動の高まりがそれを後押ししているのだ
と思います。今、このことに沢山の人が感心を持ち、福島の子供を避難させる
よう訴えることが本当に必要です。
とりわけ郡山の女性も話していましたが、福島県ではこのような高線量地域
に人々を閉じ込めておく人権蹂躙に対して反対の声を挙げることが非常に困難
です。「皆さんとつながりたいです!」という言葉が一番印象に残っています。
今、犠牲を福島に押し付けるのではなく、「福島の子供はみんなの子供」を
合言葉に、この運動を盛り上げて福島の子供を一刻も早く救うことが最も必要
だと思います。
今週金曜日(21日)も文科省前抗議(5時~)がスタートです。ぜひご参
加ください。
財務省上の集会を「さよなら原発みなと」のブログにアップしました。
http://sayonaragenpatsu.cocolog-nifty.com/blog/
┏┓
┗■2.9月14日金曜官邸前抗議行動に参加して
│ -福島の子どもの一人は甲状腺がんにかかっている-今後広がる心配
│ 脱原発をどう具体化するか-毎週金曜行動の大きな意味
└────(斎藤なぎさ たんぽぽ舎ボランティア)
○官邸前スピーチ
経産省前テントひろばから左に財務省、右に外務省を見て合同庁舎4号館ま
で歩くと、既にそこには赤いカラーコーンと黄色と黒のコーンバーが置かれて
いた。その交差点を渡ると国会記者会館前まで、前半は車道の左側を、後半は
車道の右側を青い機動隊車両が連なり歩道との間に壁を作っていた。官邸近く
の国会記者会館前は特に人気があり、コーンバーの内側に人があふれかえって
いる。田中康夫さんたちが、白い風船を配っている。時折、白い風船をくくり
つけた自転車が何台も走りぬけていくさまは爽快だ。
官邸前ではスピーチが行われる。「福島の子どもの一人は甲状腺がんにか
かっている。結節ができるのは、本来1%なのに43%の子どもに見られ
る。」「新エネ政策では30年代原発ゼロ目標と決定されたが、39年まで原
発を維持するということ。その間に事故が起こったらどうするのか。」「原子
力規制委員会設置法で原子力事業者は委員に就任する事が出来ないと定めてい
るが、更田豊志氏と中村佳代子氏はそれに該当するので、人事案は法律違反で
ある」
これら数多くの貴重な情報を得る事ができた。たんぽぽ舎ボランティアの渡
辺さんが、朝日新聞の『プロメテウスの罠』を引用して、回ってきたマイクで
1分間スピーチをした。3.11後、消防士が暗闇の中で生存者の気配を感じ
た様子を臨場感豊かに伝えた。
○取材を受けて
田中龍作ジャーナルの記者から規制人事案について取材された。「原子力
ムラの土俵」にのった議論だと指摘した。記者も隣で聞いていた女性も共に憤
り、危機感を抱いていた。2011年3月18日付の紙面で小出裕章氏が「日
本が原子力推進の立場を維持する限り、組織をいじっても意味がない」と一蹴
している。そのことを踏まえ記者は書いている。「たとえムラがつくった土俵
でも、ムラが根を張らないよう目を光らせる。と同時に脱原発をどう具体化す
るのか。その最も大事な問いこそ、もっと声高に発していかねばならない。」
同感である。(2012.8.14東京新聞)
内閣府に抗議に行く時、スポ日(毎日新聞系)の記者に総裁選について質問
された。議員たちは脱原発に関する意見をもっと明白にするべきだと批判した。
この様なデモがようやくメディアに扱われるようになったのは良かったと話す
と、記者は東京新聞特報部が原発報道でJCJ(日本ジャナリスト会議)大賞を
受賞して以来変化したと言う。しかしまた官邸前抗議行動の広がりと継続が
ジャーナリズムを支えてきたとも言えよう。ここに集う人たちは、スピーチや
取材による発表の場がなくとも、皆、強い意志と意見を持っていることは確か
である。
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から
└────
◇首相の地元・千葉県船橋で脱原発デモ
脱原発 次の1票誰に 自分で見極めたい
(9月18日 東京新聞より)
野田佳彦首相の地元・千葉県船橋市で17日、脱原発と首相の辞任を求めるデ
モがあった。民主党代表選、自民党総裁選と二大政党が近く「選挙の顔」を選
ぼうとしている。次の選挙で一票をどう投じれば、脱原発につながるのか。デ
モから生まれた民意の「受け皿」を模索する動きも始まっている。
「原発止めろ」「野田は辞めろ」。午後4時過ぎ船橋駅周辺で叫び声が響い
た。東京から千葉を結ぶJR中央・総武線沿線の複数の脱原発グループによるデ
モ。今回、主催者発表で1100人が集まった。
「次の選挙では自分たちの考えに近い人を本気で応援するつもり」。参加者
の一人、東京都杉並区の会社員の男性(35)は話す。昨年4月、東京・高円寺
で1万人以上が集まった脱原発デモ以来、毎週金曜日の官邸前デモなど50回は
足を運んでいるという。
熱狂に包まれ、民主党が政権交代を果たした2009年の衆院選。男性は民主も
自民も信用できず、選挙で白票を投じた。これまでは選挙事務所に行ったこと
さえない男性だが「次はできる範囲で時間とお金を使って支えたい」。候補者
の条件は、直接会って意見が言えることだという。(中略)
市民団体緑の党は「国会議員の中で、われわれが求める即時原発停止を主張
する人はいない」(副運営委員長の宮部彰さん)として、純粋な市民団体とし
て比例東京ブロックに候補者を擁立するという。
┏┓
┗■4.<テント日誌9/14(金)―経産省前テントひろば370日目>
│ テントひろば「あおぞら放送」始まる!
│ 福島の今、を直視しながら、真の脱原発へ!
└────
9月14日(金) 晴れ
午後から衆議院第1議員会館で、テントひろば主催で「ひるまず福島原発事
故の責任を問う」武藤類子さんのお話を聞く会[福島原発告訴団第二次訴訟説
明会]が開催され、参加する。
DVD上映で、放射能災害のただ中で生きる福島の人たちの苦しみと怒り、
その中からその責任を問い、告訴することを通して命の主体として起ち上がる
1人1人の姿が胸に迫る。第2次告訴は全国告訴として展開されるが、既に全
国各地方に事務局が立ち上がっているそうだ。何万人もの人々が第1次告訴の
1324人に続くようでありたい。
それは数という以上に、1人1人が陳述書を書くことを通して、東電や原子
力ムラに対して自らが責任を問う姿勢を明確にし、<福島>を意識化し反=脱
原発へと向かう原点を固めることに他ならない。是非、陳述書を書いて、告訴
団に参加していただきたい。前記のDVDはテントでも1枚お預かりしている
ので、是非観ていただきたい。
尚、9月22日にいわき市文化センターで開催される福島原発告訴団全国集
会にはテントからは日帰りバスツアーで参加する予定である。ご希望の方はテ
ントでお申し込み下さい。(費用はバス代+昼食弁当で3,000円)
テントに戻ってくると、今日からテントひろばからの「あおぞら放送」が始
まるということで準備が進められていた。レイバーネットTVからの技術的協
力を得ながら、毎週金曜日、午後4時から10分~1時間の範囲でネット放映
される。キャスターは松元ちえさん、小林愛さん。
今日はその第1回ということであったが、衆議院議員の橋本勉さん、技術者
の藤原節男さんのインタビューなどがおこなわれた。今後とも、国会議員イン
タビューや脱原発イベント情報とともに、福島の今を訴える、福島の人々の声
を毎回届けたいという。
文科省前では今週も福島の子どもたちの集団疎開裁判の集会がおこなわれて
いた。その中で、9・11テント1周年の集会でも話されていた子どもたちの
中での甲状腺ガン発症のことが話されていた。調査主体の福島県立医大の鈴木
真一氏は「チャルノブイリで甲状腺ガンが見つかったのは最短4年だから、今
回のは放射能とは関係ない」と言ってるそうだが、「チェルノブイリで4年後
というのは甲状腺ガンが激増したときであり、1年後にはすでに見つかってい
てWHOもそれと放射能の関係を認めている。」ということであった。という
ことは福島の4年後は?と考えると空恐ろしくなってくる。
さらに昨年浜通りでの健康管理調査では子どもたちの35%に甲状腺腫の症
状がみられ衝撃を与えたが、今年福島市の健康管理調査では子どもたちの43
%に甲状腺腫の症状があったそうである。本当に子ども達の避難・疎開は一刻
の猶予もならないということが実感される。
官邸前、国会正門前、経産省正門前を巡り、テント前での給水活動をした後、
午後8時から合同庁舎4号館の前、紀勢町準備室を見上げながらの抗議行動に
参加する。野田首相はいよいよ19日に人事を任命強行し、規制委を発足させ
るようだ。
官邸前は先週より人数が増えているように感じられる。それは単に朝晩は少
し涼しくなったからではなく、今が脱原発をめぐるせめぎ合いの正念場にさし
かかっていることを人々が感じているからだろう。
野田政権は運動と世論に押されて原発ゼロを表明したが、この30年代中と
いう気の遠くなる時間幅、それまでは再稼働というペテン、核燃サイクル維持
や建設停止中の新規原発建設推進等といった原発維持政策、まさに原発ゼロは
口先だけのペテンではあるが、それでも財界や自民党、利権集団、さらに米国
等から一斉にクレームが上げられている。
告訴団運動を広げ 反=脱原発の原点を再度固め 原子力ムラを許さず追及し
人事案反対! 大飯を止めよ! 再稼働反対! 即時ゼロを!
という運動の高まりを推し進めたい。
★9月19日(水) 午後7時 テント全体会議
場所 日比谷図書館4F 小ホール
☆あおぞらUST放送<テントひろばから~/METI Tent>日本で海外で脱原発☆
第一回 2012年9月14日(金)16:00~
出演:橋本べん氏(民主党)、藤原節男氏(元原子力安全基盤機構検査員)
ほか、キャスター:小林 愛、松元ちえ、内容:脱原発これまでこれから、
世界の原発 天気、テント訪問者インタビューなど
動画 http://tentohiroba.tumblr.com/post/31469713213/ust-meti-tent
──────────
【編集部より】
メルマガ読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他投稿歓迎。
「集会・デモ・講演会のお知らせ」に関しては、タイトル及び内容を400字
以内で、またその他投稿に関しては400~800文字以内でタイトル及び内容を
お送り下さい。宛先は、magazine@tanpoposya.net です。
なお、お送り頂いた投稿は集会・デモ・講演会のお知らせを含めて紙面の
都合上すべてを掲載できない場合があります。予めご了承ください。
──────────
◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページをご参照下さい。
◆電子メール(Eメール)送ります
たんぽぽ舎では、「地震と原発事故情報」を発信しています。
ご希望の方はご自身のEメールアドレスと氏名をたんぽぽ舎あてに件名を
「メルマガ希望」として送ってください。
登録できしだい発信致します(無料)。
たんぽぽ舎のアドレス: nonukes@tanpoposya.net
◆携帯への送信は、1回の容量が多いためか配信されない例があります。
──────────
たんぽぽ舎 たんぽぽ舎は、月曜~土曜
13:00~20:00のオープンです。
日曜・休日は、お休みです。
〒101-0061
東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
HP http://www.tanpoposya.net/
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。