アジア記者クラブ9月定例会 「戦後史の正体」をどう読むのか
- 2012年 9月 20日
- 催し物案内
2012年9月25日(火)18時45分~20時45分
明治大学リバティタワー1階(1011教室)
基調講演
孫崎享さん(元外務省国際局長、元防衛大学教授)
コメンテーター
太田昌克さん(共同通信社・編集委員)
孫崎享さんの近著『戦後史の正体』が刊行から1カ月もしない間に12万部を突破した。硬派本としては異例の売れ行きである。戦後70年の歴史を 「対米従属」と「対米自立」の対立軸の中で振り返り、「対米自立」を求めてきたエリート官僚や政治家の存在を明かすと同時に、彼らが徹底して排除 されてきた歴史を詳述していることが新鮮だと多くの読者が指摘している。また、吉田茂など本流だと喧伝されてきた政治家が実は傍流で「対米従属」 の典型として生き延び、今日の「対米従属」国家像の“源流”として語られていることが、ある種の衝撃となっているとの声も耳にする。その共犯者と して描かれているマスメディアから同書への批評は8月25日現在、まだ出稿されていない。
9月定例会は、筆者の孫崎享さんをお招きし、『戦後史の正体』とメディア状況から見た日米関係、「従属」官僚主導といわれる政治・経済情勢につ いて基調報告していただき、それを受けて、核問題や戦争犯罪問題で調査報道を長く手掛けるジャーナリストとして定評のある太田昌克さんにコメン テーターとして参加していただきます。太田さんは近著に『日米核密約の全貌』があり、『戦後史の正体』の中にも登場、核持ち込み問題など日米裏面 史を中心にした報道で、06年度の「ボーン・上田国際記者賞」を受賞しています。
当日は、『戦後史の正体』で何が問われたのか、問題は何かを基調講演とコメントを受ける形で、より掘り下げて理解を深めることができればと考え ています。
■会 場 明治大学リバティタワー1階1011教室(東京都千代田区神田駿河台1-1)
■交 通 JR・地下鉄丸ノ内線「御茶ノ水」・都営新宿線、都営三田線、半蔵門線「神保町」下車
■費 用 ビジター1500円、会員・学生・年金生活者・ハンディのある方
1000円
■主 催 アジア記者クラブ(APC)・社会思想史研究会
■後 援 明治大学専任教授連合
■連絡先 アジア記者クラブ(APC)〒101-0061東京都千代田区三崎町2-2-13-502
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