テント日誌 9/23(日) ――379日目―― ~ 季節は変わっても、色々な場所で、様々な形で行われ続ける抗議行動 ~
- 2012年 9月 24日
- 交流の広場
- テント日誌
この日は、朝から冷たい雨が降っていたが、泊まり番の為にテントへ向かう頃には、雨もあがっていたので、最寄り駅まで歩いて向かった。長袖を着ていても少し肌寒く、道すがら、虫の声が聞こえていた。もう季節はすっかり秋である。
テントに着くと、Kさんが番をしていて下さった。朝からいらしたと言う事だったので、昼間の状況を確認すると、午前中と夕方に排外主義者の団体の人間が来て、テントに対して罵声を浴びせて帰って行ったらしい。領土問題の事で、テントに対して、全く筋違いの主張をしていたようだが、原発も領土問題もマスコミがタイムリーに事実に基づいて冷静な報道をすれば、テントに対するおかしな言いがかりもなくなると思う。マスコミには報道機関として、世論を誤った方向に導くような事だけはやって欲しくないと心から思う。
9月19日の規制委員会発足に合わせて、今までテレビにほとんど現れなかった委員長の田中俊一氏がNHKとほぼ全ての民放のインタビューに応じ、これからの方針を説明していた。
「新しい安全基準が出来る来年7月までは、現在停止中の原発を再稼働させない」「活断層が走っていると言われている大飯原発3、4号機は、新しく出来る安全基準に基づいて安全性をチェックし、安全と認められない場合には運転を止める」と発言をしていたが、それは、「なぜ電力供給力に問題がない現段階で、活断層がある可能性がある大飯原発を今すぐとめて、調査をやらないのか?」「新しく作る安全基準は、稼働させる事前提の安全基準ではないのか?」「基準が出来ても第三者機関によるチェックを行わなければ、全く意味がないのではないか?」素人でも大いに疑問に思う点について、突っ込んでいる放送はほとんど見られなかったと思う。
私は、マスコミが同調報道を行う時には、必ず何かしらの報道意図があると思って、眉に唾をつけながら、見るようにしているが、マスコミも報道した内容に対し、きちんと事後検証をして、おかしな事がある場合には、事実を糺す報道をやってもらいたい。「ペンは剣よりも強し!」マスコミの記者は、ジャーナリストとしてプライドを持て!
翌朝、9月19日から10月19日まで、首相官邸前に座り込んで断食をされている男性が、座り込みに行く前にテントに寄って下さった。まだ、5日目と言う事で見た目は、元気そうだったが、これからまだ長いので、くれぐれも注意して、抗議を続けていただきたい。皆さんも是非応援して下さい。
この国の産官業学の不正を糺すため、本当に全国津々浦々で様々な形の抗議行動が行われている。
今週の火曜日25日には、金曜集会を主催している首都圏反原発連合が、大手町の経団連会館前で18時~20時まで抗議集会を開催する。お時間がある方は是非参加して下さい。我々一人一人が、不正の構造を見極め、一人の人間として、抗議の声を上げ続ける事は本当に重要だと思う。諦めたら負けである。“NO FATE!” (Toku-san)
今日は朝から夕方まで激しい雨がテントをたたきつけていたので、皆でテントにこもっていました。
テントの中は長袖を着ていていても寒いくらい、つい先日まで暑さ対策だったのに今度は寒さに備えなくてはならないのかなどの会話も。
19日から首相官邸前でハンストをしている広島から来られたF さんも強い雨でテントに避難されていたので色々お話が聞けました。
Fさんは2007年4月から足かけ1年3ヶ月をかけて「憲法9条を守るねずみ男の旅」と称して徒歩で日本縦断をなさったそうです。
ハンストは10月の19日まで一ヶ月の予定だそうですが一寸心配!
一緒に話していたKさんが早速応援団を名乗り出て明日から行動にうつすらしい。今回のFさんの断食、折角の行動なのですから是非マスコミにも取り上げてもらうよう働きけかけたいですね。
午後、激しい雨の中Fさんを訪ねて広島から来て下さった方もありました。
神戸から来られた方とは原発事故の際の防災避難についての会話、今後の選挙の話などで充実した時間が過ごせました。
(I.K)
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