「福島第一原発3号機使用済燃料プールへの鉄骨落下-本当の危険性」など-地震と原発事故情報
- 2012年 9月 26日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎地震と原発事故情報
たんぽぽ舎です。【TMM:No1587】
2012年9月26日(水)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.9.28大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議
「全原発即時廃止せよ」「原発ゼロを閣議決定せよ」
「原子力規制委員会人事を撤回せよ」 首都圏反原発連合
★2.福島第一原発3号機使用済燃料プールへの
鉄骨落下-本当の危険性 山崎久隆
★3.東京湾に浮かぶ2つの原子炉・いらない
米空母は米国に帰れ 9/25集会に1500人 柳田 真
★4.<テント日誌9/23(日)―経産省前テントひろば379日目―>
~季節は変わっても、色々な場所で、
様々な形で行われ続ける抗議行動~
━━━━━━━
※『隠ぺいされた福島原発事故 第5回』にご参加を
『東電に対する告発状から「加害」の事実について』
日 時:9月29日(土)13:30から
講 師:槌田 敦さん
会 場:スペースたんぽぽ 参加費800円
詳細はこちら→http://tppsa.sakura.ne.jp/wp/?p=1483
いつもより、質問タイムを多くとります。事前質問も受け付けています。
━━━━━━━
┏┓
┗■1.9.28大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議
| 「全原発即時廃止せよ」「原発ゼロを閣議決定せよ」
| 「原子力規制委員会人事を撤回せよ」
└──── 首都圏反原発連合
【お知らせ】多くの原子力規制委員会人事案反対の声を踏みにじる形で9月19日
に原子力規制庁が発足してしまいました。それに伴い合同庁舎4号館の原子力規
制庁準備室は撤収しました(原子力規制庁は六本木に置かれました)。
首都圏反原発連合では9月中の首相官邸前抗議を原子力規制委員会人事案反対
の強化月間としてまいりましたが、この度の規制庁発足に伴い、9月28日の抗議
では合同庁舎4号館での抗議は行いません。スピーチエリアは官邸前および国会
正門前になります。ご了承の程お願いいたします。
3/29から半年間、長期化して毎週続いた首相官邸周辺での抗議行動によって、
政界にも大きな影響を及ぼしています。
引き続き、「大飯原発を停止せよ」「全原発即時廃止せよ」「原発ゼロを閣議
決定せよ」「原子力規制委員会人事を撤回せよ」など…できるかぎり多くの人々
の原発反対の声をつきつけていきましょう!
【日 時】9/28(金)18:00~20:00 予定
【場 所】首相官邸前および永田町・霞が関一帯
(霞ヶ関駅、虎ノ門駅、桜田門駅をご利用ください)
※千代田線・丸ノ内線の国会議事堂前駅は大混雑が予想されます。
【呼びかけ】首都圏反原発連合
◆たんぽぽ舎のボランティアにご協力ください。
当日、13:00~15:30にたんぽぽ舎へ集まり、ビラ折りをして、マイク、
横断幕を持ち、たんぽぽ舎を16:00頃出発、経産省前テントひろばに寄り
合流(17時前後)して、首相官邸・国会議事堂正門へ向かいます。
ボランティア可能な方はご連絡いただけると助かります。
電話 たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035
┏┓
┗■2.福島第一原発3号機使用済燃料プールへの
| 鉄骨落下-本当の危険性
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
3号機のがれき撤去作業中、半分プールに落ちかけていた重さ約470キログ
ラムの鉄骨が落下した。
事件が起きたのは9月22日午前11時7分ころのこと。3号機原子炉建屋の
オペレーションフロアで瓦礫撤去の作業中に、約30センチ×約20センチ×約
7mの鉄骨を、クレーン先端に取り付けた「油圧フォーク」という装置でつかも
うとした際、使用済燃料プール内に滑り落ちたという。
監視モニターの映像では、勢いよく落下したようでは無さそうだが、これだけ
大きな鉄骨が燃料の上に落ちたらと、ぞっとした人も多いと思う。東電は、その
後プール水の放射能も増加した様子がないしプール水も減っていないのでプール
や「燃料に損傷はないと思われる」などとしている。しかし本当の怖さはそこで
はない。
鉄骨が落ちたプールは、ステンレス内張のコンクリート製だが、3月の地震と
燃料の発熱で、相当ダメージを受けているはずだ。そこに鉄骨が落下した。
内張はわずか3ミリ。これが破損すればプールの水が抜けてしまう恐れがある。
プールに水があれば使用済燃料は冷やせるので深刻な事態にはならないが、水
がなくなれば悪夢の再来になる。
プールの内張ステンレスが鉄骨により引き裂かれるなどしていれば、今すぐに
は大量漏出しなくてもいずれコンクリートの破損部分から漏えいしはじめる可能
性が出てくる。大きな揺れに襲われたあと、熱応力も掛かったコンクリートの表
面はき裂が無数にあるのではないだろうか。
厚さが1メートルを超えるから簡単には壊れないと東電は思っているかもしれ
ないが、ひとたびき裂が貫通すれば、コンクリートの強度は急速に失われてしまう。
目視点検も、プールの外壁の検査も、ましてステンレスの補修なども決してで
きない場所に鉄骨が落ちたことの怖さは、現場では身にしみて感じているに違い
ない。
万一、燃料プールから水が抜け、540体もの使用済燃料が露出する事態にな
れば、放射線が周囲に飛び交い、接近できなくなるだけでなく溶融を止める方法
も無いかもしれない。
現在の中水量の何十倍という量を一気に投入できる設備を作り、万一に備える
必要がある。周辺を高さ32mまで埋めて、土台を構築し、その上に冷却水投入
システムを構築すれば、最悪震度7に襲われても、15mの津波に襲われても、
大規模災害にはならないだろう。
石棺ならぬアステカの神殿のような構造物を建てて支えることが一番安全であ
ろう。もうそのくらいのことはしたらどうか。
┏┓
┗■3.東京湾に浮かぶ2つの原子炉・いらない
| 米空母は米国に帰れ 9/25集会に1500人
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
・東京湾に浮かぶ2つの原子炉いらないー米軍原子力空母ジョージ・ワシントン
横須賀母港化4周年抗議・核空母配備撤回せよ集会(主催:神奈川平和運動セン
ター、三浦半島地区労)が、9月25日(水)横須賀市ヴェルニー公園で1500人の
参加で開かれました。
・たんぽぽ舎と反原発自治体議員・市民連盟は、「東京にある原発問題=米原子
力空母」ととらえて、重視してきました。福島第一原発と同じ60万kw2基の原子
炉をもつ10万トンの軍艦ですから。両者は共同して事前に3000枚のビラを金曜官
邸行動などで配布し、この問題の重要性をアピールしてきました。
・当日は集会に20名強で参加しました。京浜急行が事故で不通になる等の悪条件
の中で、集会全体は労組中心に1500人が参加。内容は沖縄平和運動センターの山
城博治さん(オスプレイへの怒りの発言)、原子力空母母港問題市民の会の呉東
正彦弁護士(原子力ムラとならんで日本にはアメリカムラがある)などの発言が
続きました。
・京急線の事故のため(帰りの交通が不便、JR線のみ)集会のみで、デモは中
止となったので、参加者20人弱ですぐ近くのデパート内で交流会。地元横須賀市
議の山城さんの話、反原発自治体議員・市民連盟の布施さんの話、奥野さんの泊
集会の報告、渡辺さんのフェイスブックでの即時おしらせ等の話でにぎやかでした。
・なお、同日、東電前アクションが米国大使館前で行動しました。
(東京新聞9月26日号の朝刊に写真入りで載っています)
┏┓
┗■4.<テント日誌9/23(日)―経産省前テントひろば379日目―>
| ~季節は変わっても、色々な場所で、
| 様々な形で行われ続ける抗議行動~
└──── (Toku-san)、(I.K)
この日は、朝から冷たい雨が降っていたが、泊まり番の為にテントへ向かう頃
には、雨もあがっていたので、最寄り駅まで歩いて向かった。長袖を着ていても
少し肌寒く、道すがら、虫の声が聞こえ
ていた。もう季節はすっかり秋である。
テントに着くと、Kさんが番をしていて下さった。朝からいらしたと言う事だ
ったので、昼間の状況を確認すると、午前中と夕方に排外主義者の団体の人間が
来て、テントに対して罵声を浴びせて帰って行ったらしい。領土問題の事で、テ
ントに対して、全く筋違いの主張をしていたようだが、原発も領土問題もマスコ
ミがタイムリーに事実に基づいて冷静な報道をすれば、テントに対するおかしな
言いがかりもなくなると思う。マスコミには報道機関として、世論を誤った方向
に導くような事だけはやって欲しくないと心から思う。
9月19日の規制委員会発足に合わせて、今までテレビにほとんど現れなかった
委員長の田中俊一氏がNHKとほぼ全ての民放のインタビューに応じ、これから
の方針を説明していた。
「新しい安全基準が出来る来年7月までは、現在停止中の原発を再稼働させない」
「活断層が走っていると言われている大飯原発3、4号機は、新しく出来る安全
基準に基づいて安全性をチェックし、安全と認められない場合には運転を止める」
と発言をしていたが、それでは、「なぜ電力供給力に問題がない現段階で、活断
層がある可能性がある大飯原発を今すぐとめて、調査をやらないのか?」「新
しく作る安全基準は、稼働させる事前提の安全基準ではないのか?」「基準が出
来ても第三者機関によるチェックを行わなければ、全く意味がないのではないか?
」素人でも大いに疑問に思う点について、突っ込んでいる放送はほとんど見られ
なかったと思う。
私は、マスコミが同調報道を行う時には、必ず何かしらの報道意図があると思
って、眉に唾をつけながら、見るようにしているが、マスコミも報道した内容に
対し、きちんと事後検証をして、おかしな事がある場合には、事実を糺す報道を
やってもらいたい。「ペンは剣よりも強し!」マスコミの記者は、ジャーナリス
トとしてプライドを持て!
翌朝、9月19日から10月19日まで、首相官邸前に座り込んで断食をされている
男性が、座り込みに行く前にテントに寄って下さった。まだ、5日目と言う事で
見た目は、元気そうだったが、これからまだ長いので、くれぐれも注意して、抗
議を続けていただきたい。皆さんも是非応援して下さい。
この国の産官業学の不正を糺すため、本当に全国津々浦々で様々な形の抗議行
動が行われている。
今週の火曜日25日には、金曜集会を主催している首都圏反原発連合が、大手町
の経団連会館前で18時~20時まで抗議集会を開催する。お時間がある方は是非参
加して下さい。我々一人一人が、不正の構造を見極め、一人の人間として、抗議
の声を上げ続ける事は本当に重要だと思う。
諦めたら負けである。“NO FATE!” (Toku-san)
今日は朝から夕方まで激しい雨がテントをたたきつけていたので、皆でテント
にこもっていました。
テントの中は長袖を着ていていても寒いくらい、つい先日まで暑さ対策だった
のに今度は寒さに備えなくてはならないのかなどの会話も。
19日から首相官邸前でハンストをしている広島から来られたFさんも強い雨で
テントに避難されていたので色々お話が聞けました。
Fさんは2007年4月から足かけ1年3ヶ月をかけて「憲法9条を守るねずみ男
の旅」と称して徒歩で日本縦断をなさったそうです。
ハンストは10月の19日まで一ヶ月の予定だそうですが一寸心配!
一緒に話していたKさんが早速応援団を名乗り出て明日から行動にうつすらしい。
今回のFさんの断食、折角の行動なのですから是非マスコミにも取り上げても
らうよう働きけかけたいですね。
午後、激しい雨の中Fさんを訪ねて広島から来て下さった方もありました。
神戸から来られた方とは原発事故の際の防災避難についての会話、今後の選挙の
話などで充実した時間が過ごせました。(I.K)
──────────
【編集部より】
メルマガ読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他投稿歓迎。
「集会・デモ・講演会のお知らせ」に関しては、タイトル及び内容を400字
以内で、またその他投稿に関しては400~800文字以内でタイトル及び内容を
お送り下さい。宛先は、magazine@tanpoposya.net です。
なお、お送り頂いた投稿は集会・デモ・講演会のお知らせを含めて紙面の
都合上すべてを掲載できない場合があります。予めご了承ください。
──────────
◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページをご参照下さい。
◆電子メール(Eメール)送ります
たんぽぽ舎では、「地震と原発事故情報」を発信しています。
ご希望の方はご自身のEメールアドレスと氏名をたんぽぽ舎あてに件名を
「メルマガ希望」として送ってください。
登録できしだい発信致します(無料)。
たんぽぽ舎のアドレス: nonukes@tanpoposya.net
◆携帯への送信は、1回の容量が多いためか配信されない例があります。
──────────
たんぽぽ舎 たんぽぽ舎は、月曜~土曜
13:00~20:00のオープンです。
日曜・休日は、お休みです。
〒101-0061
東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
HP http://www.tanpoposya.net/
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。