国の避難政策の見 直し、新安全基準に基づく安全審査が未了である大飯原発の運転の停止、 大間原発の建設中止を規制委として勧告すること、公安による市民の監視 をやめることなどを求める質問要請書を提出
- 2012年 10月 19日
- 交流の広場
- 原子力規制委員会あて質問要請書満田夏花
[転送・転載歓迎/重複失礼]
【関連情報】
「傍聴を警察が監視」=規制委に中止要請-市民団体(時事、10月18日)
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2012101800531
—————————————————–
本日、市民団体8団体連名で、原子力規制委員会宛に、国の避難政策の見
直し、新安全基準に基づく安全審査が未了である大飯原発の運転の停止、
大間原発の建設中止を規制委として勧告すること、公安による市民の監視
をやめることなどを求める質問要請書を提出しました。
◆ http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-721c.html
要請項目は、下記の6項目です。
1.「原子力災害対策指針」の策定の前に福島の実態を調査し、「年20ミ
リシーベルト」を基準とした国の避難政策を見直してください。また、
策定の際には、広く市民の意見もきいてください。
2.新安全基準に基づく安全審査が未了の原発は止めて下さい。大飯原発
をまず止めて下さい。
3.再稼働に向けた安全基準づくりを拙速に行うべきではありません。安
全基準の「骨子」による判断を行うべきではありません。
4.大間原発の建設中止を勧告して下さい。
5.市民の声にも耳を傾けてください。市民からの要請書を読みもせずに
「理解しがたい」と決めつけることはやめてください。
6.公安警察を入れての傍聴者の監視をやめてください。
なお、このうちの「5.」「6.」に関しては、なぜ、このような要請を
するに至ったかの事実関係を下記に記します。
1)公安による市民の監視
・原子力規制委員会10月10日の第4回規制委員会で、麻布警察署の公安警
察が委員会の傍聴者やメディアを監視していたことが発覚。
(OurPlanet-TVの映像記事は下記の通り)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1453
規制庁の森本次長に市民が抗議するも、「会議の穏便な実施のために必要」
との回答。
・原子力規制委員会の人事問題や、審議の内容に関して問題意識をもつ市
民団体が、以前から原子力規制庁準備室の入っている合同庁舎4号館前お
よび9月19日以降は、規制委員会前で抗議行動を行っていた。9月21日の抗
議行動の際には、公安関係者と思われる男たちが50名程度、規制委員会の
入っているファーストビルの敷地から、参加者を監視(参加者は警備員の
指示により、ファーストビルの敷地外に出され、歩道でプラカードをかか
げてスピーチなどをしていた)。公安関係者は、参加者を無断で写真撮影。
主催者が「勝手に写真をとらないでください)と制止しても、やめなかった。
2)規制委員会は、市民からの具体的な文書での質問を見ることもせず
・グリーン・アクションなどの市民団体が、9月29日、田中俊一委員長あ
てに大飯原発の活断層調査の手法や、活断層評価を問う質問書を提出。こ
の質問書をもとに、10月5日に原子力規制庁との交渉を行った。活断層評
価に関して、規制庁と、原子力規制委員会委員の発言が食い違うため、不
審に思い、この質問を委員にみせているのか、と質問したところ、みせて
いないとの回答。みせた上での回答を求め、再度、10月8日に、交渉を踏
まえた上での質問を提出するも、回答なし。
・田中俊一氏は、記者会見でこの件に関して下記のように発言。
「宛名が委員会宛でなかった。事務方は事務的に受けて、処理されたと聞
いています。中身も、委員長になる資格はありませんとか、いろいろと書
いてありまして、その人間にいろんな要望とか質問とか出ているので、私
は一般人としては理解しがたい文章だなあと思いながら拝見しましたけど」
しかし、これは事実と異なる。宛先は田中委員長であり、内容は人事問題
ではなく、活断層評価が中心。読みもせずに、はなから、市民団体を、自
分たちに敵対するものと決めてかかり、「理解しがたい」とし、説明責任
を果たそうともしないのはいかがなものかと思われます。
—————————————————–
原子力規制委員会を傍聴する市民有志一同
福島老朽原発を考える会
国際環境NGO FoE Japan
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会
グリーン・アクション
原発を考える品川の女たち
再稼働反対!全国アクション
福島原発事故緊急会議
プルトニウムなんていらないよ!東京
連絡先:
FoE Japan 満田(みつた)/090-6142-1807
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。