「5アンペア生活 -新聞記者の体験から-」など-地震と原発事故情報
- 2012年 10月 19日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No1618】
2012年10月19日(金) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.5アンペア生活 -新聞記者の体験から-
(10月6日 朝日新聞「記者有論」より)
★2.新聞・雑誌から
◇国際赤十字が報告書、福島原発事故の移住「人道危機」
(10月17日 朝日新聞から)
◇シンガポール 原発導入見送り 「リスクが大きいと判断。」
(10月17日 朝日新聞から)
◇被災地の女子高生を描いたドキュメンタリー「うたごころ」
--”ありのまま”に共感 (10月13日 毎日新聞から)
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇水環境と原発を考える集い - 新潟県津南町にご参集を
【前夜祭エコツアー】11月23日(金)から1泊
【水郷水都全国会議・津南大会】11月24日(土)~25(日)
★4.<テントひろば10/15(月)―経産前省テントひろば401日目>
人の心を忘れて何が出来よう!
『これを知る者はこれを好む者に如かず
これを好む者はこれを楽しむ者に如かず』
━━━━━━━
◆20日(土)18時開場 18時半開始、参加費500円
『反原発 なにかしたい人会議 第10回』 場所・スペースたんぽぽ
(千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F)
*何かしたいけど、何をしたらいいかわからない人、したいことはあるけれど、
何かの事情で始められない人が集まって、できることを探る取り組みです。
━━━━━━━
┏┓
┗■1.5アンペア生活 -新聞記者の体験から-
│ (10月6日 朝日新聞「記者有論」より)
└────
東京電力との契約を最小の5アンペアに下げた日から、もうすぐ3カ月がた
つ。
一度に流せる電流の上限を、これまでの40アンペアから8分の1に下げた。
10アンペア以上を消費する電子レンジや炊飯器は使えない。エアコンも単なる
壁の飾りになった。
でも、猛暑続きの夏を体調を崩さず乗り切れた。一人暮らしの私の電気代
(8月分)は1208円。以前より月額808円減った。ただ動機は電気代節約では
ない。
昨年秋まで2年半の福島赴任中に、東京電力福島第一原発の事故に遭った。
育てた農畜産物や郷土を多くの人が奪われる姿に接した。東京に異動してから
も、様々な犠牲を強いている電力会社の電気を、ジャブジャブと使う気分には
なれなかった。
忍耐覚悟の5アンペア生活だったが、始めてみたら発見に満ちていて飽きる
ことがない。
電気がないとどうしても困るのは、パソコンや携帯電話などに限られる。
レンジや炊飯器といった製品は、ほとんどがほかの方法で代替できる。鍋で米
を炊き、コンビニ弁当を蒸して温める。脱電気の工夫を会得するたび、生活の
幅が広がる実感があった。(中略)
だが記事が出ると予想外の反響があった。若者から年配の方々まで、数多く
の読者から、共感の便りが届いた。「わが家もさらなる節電に励みます」「う
ちも早速アンペアダウンしました」。ライフスタイルを見直し、エネルギー消
費を減らそうと本気で試している人は、決して少数派ではないと、感じること
ができた。
政府は「2030年代に原発ゼロ」の目標を打ち出す一方で、原発再稼働の方針
を示している。ゼロの目標は遠く、かすんでいる。
それでも、5アンペア生活に熱い関心を示してくれた人の声、官邸前の脱原
発デモに絶えることなく集う人の姿に、未来を変えたいという意志の確かさを
見る。遠い目標を、近くにたぐり寄せるのは、政府ではない。我々一人ひとり
の暮らしのあり方だと思う。
-----
(メルマガ編集部・柳田:福島原発事故のあと、自らの生活と電気消費を見直
す人々が増えた。加えて、電気料値上げに抗いアンペア数を下げて生活する
人が拡大し、ちょっとしたブームをよんでいると聞く。電力会社の売上が
しっかり減少(利益減)して困っているようだが、日本の将来のためにこれ
は良い傾向だと思う。)
┏┓
┗■2.新聞・雑誌から
└────
◇国際赤十字が報告書、福島原発事故の移住「人道危機」
(10月17日 朝日新聞から)
「国際赤十字・赤新月社連盟」(本部・ジュネーブ)が16日、「世界災害
報告書2012」を公表した。東京電力の福島第一原発の事故を、「科学技術
の事故によって(住民が)移住させられた、人道危機だ」と位置付けた。
報告書のテーマは「強制移住と移動」。福島の事故は、途上国を中心に開発
にともなう強制移住者が推定1500万人いると説明した章の中で取り上げ、
同様な人道危機だとした。
原発の20キロ圏内からの避難について「政府の指示通りに避難したのに、
結局、放射能濃度が高い場所に行き着いた」とする住民の声を載せ、「怒りと
苦痛、不安がある」と分析。被ばくについては、「チェルノブイリ原発の事故
時よりもはるかに下だ」としつつ、「長期的にどんな影響があるのかを明らか
にするのは難しい」と悩む医師の言葉を引用した。
連盟のメティアス・シュマール事務次長は記者会見で、「一般的に、原発の
周囲の潜在的脅威は政府によって強調されてこなかった。政府には(情報の)
透明性が求められる。『福島』は終わっていない」と語った。
-----
関連ニュース(NHK NEWS WEB) 10月17日付け
東日本大震災の損害額 世界の57%占める
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121017/k10015796091000.html
-----
「世界災害報告書2012」(20th issue World Disasters Report)は、赤十字の
ホームページからダウンロードできます。
http://www.jrc.or.jp/english/jrc_news/l4/Vcms4_00003239.html
◇シンガポール 原発導入見送り 「リスクが大きいと判断。」
(10月17日 朝日新聞から)
シンガポール政府は、検討を進めてきた原子力発電の導入を当面は見送る方
針を決めた。電力のほぼすべてを火力発電でまかない、燃料を輸入に頼る現状
からの脱却を目指していたが、リスクが大きいと判断した。
イスワラン第2貿易産業相が15日、国会で与党議員の質問に「原子力発電
の技術は、国内での利用にいまだ適していない」と答えた。リー・シェンロン
首相が2010年に「原発は選択肢」と明言し、建設の可能性を探る事前調査
を進めたものの、東京電力福島第一原発の事故の後、国内でも慎重論が強まっ
ていた。(中略)東京23区ほどの国土に530万人が集中している点を挙げ、
事故が起きても避難できないことを示唆。「シンガポールでは、リスクが利益
を上回る」と語った。(後略)
◇被災地の女子高生を描いたドキュメンタリー「うたごころ」
--”ありのまま”に共感 (10月13日 毎日新聞から)
東日本大震災の被災地で暮らす1人の女子高生を追ったドキュメンタリー映
画「うたごころ」の自主上映会が、全国で開かれている。監督は民放局のディ
レクターとして阪神大震災の報道にも携わった榛葉(しば)健(たけし)さん。休
暇を利用し手弁当でカメラを回した。「ありのままの被災地を感じ、つながり
を持つきっかけにしてほしい」。思いに共感したボランティアの手で上映の幅
が広がっている。
映画は、津波で自宅を失った女子高生の4カ月を60分にまとめている。震
災を機に父母への思いを深めたり、高校の合唱部の引退コンサートに挑んだり
しながら自分を見つめなおす姿を追った。(中略)
来春は少女と父母のその後を追った続編を公開する。上映予定は「うたごこ
ろ」ホームページ http://utagokoro.info/ で公開している。
-----
・チャリティー上映会 10月21日(日)13:00から 参加費1000円 定員150名
場所 イオンモール千葉ニュータウン イオンホール
ほか、全国各地でチャリティー上映会が予定されています。
-----
┏┓
┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◇水環境と原発を考える集い - 新潟県津南町にご参集を
【前夜祭エコツアー】11月23日(金)上越新幹線「越後湯沢駅」東口集合
参加費13,000円(1泊3食付き/バス代/保険代等)
【全国大会】(第28回 水郷水都全国会議・津南大会)
11月24日(土)13:00開演 ~25日(日)12:00閉会
参加費2,000円(資料代等)
[交流会]24日 18:00から、参加費5,000円
旅館・送迎つきで@6,500円<朝食付>、@8,650円<1泊2食付>
※参加をご希望の方は、FAXで、氏名・住所・電話番号等を明記して、
「開催案内(要項)」を下記へご請求ください。当会のホームページから
ダウンロードできます。ホームページ http://shinanochikuma.jimdo.com/
第28回 水郷水都全国会議・津南大会 申込書
送付先 千曲川・信濃川復権の会<担当・矢間> FAX 042-381-7770
┏┓
┗■4.<テントひろば10/15(月)―経産前省テントひろば401日目>
│ 人の心を忘れて何が出来よう!
│ これを知る者はこれを好む者に如かず
│ これを好む者はこれを楽しむ者に如かず
└────( F記 )
10月15日(月)晴れ
一週間の経つのが「つるべ落とし」のこの季節を象徴するかのように早く感
じます。時はあっという間に過ぎるのに、福島の災禍の復興は一向に進んでい
ません。むしろ長期化した避難生活を余儀なくされている方々や福島県内外の
県民の思いを逆なでするように、大間原発の再建設が政府によって進められて
いるという。
関電が大飯原発を再稼動させた時、その罪は重いと思いました。福島原発事
故が全く収束を見ない中でのこの行いは、事故が起こったらその対策を超えて
多くの人々を苦しめることになることを承知の上での再稼動だからです。それ
は企業というものが本当に人命を軽んじるものだという、ある意味、恐怖すら
覚える事実に胸が締め付けられる思いなのは多くの人も同じであろうと思いま
す。
その上での大間原発建設再開はもうこの国は国民の命に向き合う態度すら捨
てたと思わざろを得ません。民主党与党は原発を2030年代に廃止するとい
っておき、しかも原発稼動40年と言ったその下の根も渇かないうちの大間建設
には開いた口が塞がりません。原発を今から建設したらどう考えても2030年
代には原発ゼロにはならないということは小学生の算数レベルであっても分か
ることです。
こんな子供騙し的な言い草が通用してしまう政府が世界からどのように見ら
れているのか・・・。先日のIMF世界会議・世界銀行年次総会で結局、日本
は600億ドル(約4.7兆円)を拠出することで合意となったのですが、今、日本
にそれだけのお金を海外に出す余裕があるのか?この事実を見て福島の皆さん
はどう思うのか?要するに何でも金で解決できるという驕りが見え隠れします。
夕方、東京・東銀座にある電源開発(Jパワー)本社に行き、大間原発建設再
開反対抗議行動に参加しました。ちょうど函館市長の抗議申し入れに合わせて
行われましたが、先日の金曜日にテントひろばTVに出演下さった「あさこは
うす」小笠原厚子さんも、帰郷のスケジュールを変更して参加されていました。
参加者は約100名ほどでしたが、それぞれが思いの丈をぶつけていました。函
館市長が申し入れを終え、バスに乗るときは大きな声で応援のエールを挙げま
した。
『頑張って下さい!』の声が銀座の喧騒の中に響き渡ったのです。
そもそも本社がなぜ東京にあるのか?放射能が安全だというなら、原発の傍
に立てたら良いだろう。そうゆう声も挙がっていました。Tさんとささやかな
交流会をしてテントに帰る道すがら、今日は月曜日、関電東京支社前での抗議
行動が行われておりSさん、Mさんとその仲間の皆さんが調子の悪いトラメガ
を騙し騙しして強く訴えていました。Sさんはしばらく体調を崩していたので
すが、その声にはそれを忘れさせるほどの迫力と熱気が蘇っていました。しば
らく参加し一言だけアピールをさせて頂き、テントに帰りました。
今日はローテーション責任者会議があったのですが途中から参加しました。
効率よく24時間体制をひくための大切な会議となり、喧々囂々(けんけんごう
ごう)それぞれが意見を交わしていました。
終了後、何人かのメンバーが残り今後の活動の話になりました。12月に福島
に入るIAEAに対しての行動を如何に作るかとの話になりましたが、17日に
行われるテント全体会議に僕も提案をさせて頂くことにしました。
断食をされている福崎さんも満了まであと4日。定期的な医療チェックなど
テントとしても出来る限りのことをしてきましたし、ご本人も油断されること
は無いでしょうが、あと少しの頑張りを静かに見守っていくだけ。無事終えら
れることを思わずにはいられません。
最後に大阪のQさんからの嬉しい便りにあった言葉を。
『これを知る者はこれを好む者に如かず
これを好む者はこれを楽しむ者に如かず』
( F記 )
★あおぞらUST放送 日本で海外で脱原発★
10月19日(金)16時から
視聴アドレス: http://www.ustream.tv/channel/tentcolor
本日の「国会議員に原発を問う」は、社民党・福島みずほ議員に意見をお聞き
します。お楽しみに。
──────────
【編集部より】
メルマガ読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他投稿歓迎。
「集会・デモ・講演会のお知らせ」に関しては、タイトル及び内容を400字
以内で、またその他投稿に関しては400~800文字以内でタイトル及び内容を
お送り下さい。宛先は、magazine@tanpoposya.net です。
なお、お送り頂いた投稿は集会・デモ・講演会のお知らせを含めて紙面の
都合上すべてを掲載できない場合があります。予めご了承ください。
──────────
◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページをご参照下さい。
◆電子メール(Eメール)送ります
たんぽぽ舎では、「地震と原発事故情報」を発信しています。
ご希望の方はご自身のEメールアドレスと氏名をたんぽぽ舎あてに件名を
「メルマガ希望」として送ってください。
登録できしだい発信致します(無料)。
たんぽぽ舎のアドレス: nonukes@tanpoposya.net
◆携帯への送信は、1回の容量が多いためか配信されない例があります。
──────────
たんぽぽ舎 たんぽぽ舎は、月曜~土曜
13:00~20:00のオープンです。
日曜・休日は、お休みです。
〒101-0061
東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
HP http://www.tanpoposya.net/
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。