大飯原発破砕帯+規制委の停止権限
- 2012年 11月 3日
- 交流の広場
- 大飯原発破砕帯杉原浩司
[転送・転載歓迎/重複失礼]
ついに昨日11月2日、市民の力によって、大飯原発の断層現地調査を行
わせるに至りました。満田夏花さん(FoE Japan)のメールを転送します。
なお、くしくも同じ11月2日、野田政権は、原子力規制委員会人事について
の国会同意を見送る手続き(東京電力福島第一原発事故で「原子力緊急
事態宣言」が発令中であることを衆参両院に通知)を閣議決定しました。
あり得ない暴挙です。規制委員会の正当性がますます崩壊していることを
指摘しないわけにはいきません。
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みなさま(連投・重複失礼します)
FoE Japanの満田です。いみじくも本日の規制委前行動で杉原さんが指摘したよ
うに、美浜の会とグリーン・アクションが、東洋大の渡辺教授に大飯原発の破砕
帯の資料を持ち込んでからこれまで、市民、国会議員、独立系メディアの努力に
より、ついに昨日、大飯原発の断層調査が実現したことは、実はすごい成果だと
思っています。これは市民運動のすばらしい成果です。(マスメディアは、あた
かも規制委員会のイニシアティブのように報じていますが)
各メディアの報道は、以下の通りです。4日の行方が気にかかりますね。注目し
ていきましょう。
大飯原発:破砕帯の再調査も 「活断層否定できぬ」(毎日)
http://mainichi.jp/select/news/20121103k0000m040101000c.html
大飯原発、活断層の可能性指摘 規制委、追加調査も示唆
http://www.47news.jp/CN/201211/CN2012110201002066.html
大飯原発の断層調査、様々な意見 規制委、4日に再検討(朝日新聞)
http://www.asahi.com/business/update/1102/TKY201211020123.html
大飯の断層「必要なら再調査」 規制委員長代理
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS02035_S2A101C1000000/
なお、田中俊一委員長は、「悩ましいのは今稼働しているものを法的に止める権
利がない」と発言していますが、改正原子炉等規制法には、下記のように書かれ
ています。(厳密には、施行前ということなのかもしれませんが、それでも理論
上には、規制委が新基準に基づき、再稼働の安全審査を行うので再稼働を待てと
いうことができているので、同じことが大飯原発の停止についてもいえるはずだ
と思います)
改正原子炉等規制法
第四十三条の三の二十三 原子力規制委員会は、発電用原子炉施設の位置、構
造若しくは設備が第四十三条の三の六第一項第四号の基準に適合していないと認
めるとき、発電用原子炉施設が第四十三条の三の十四の技術上の基準に適合して
いないと認めるとき、又は発電用原子炉施設の保全、発電用原子炉の運転若しく
は核燃料物質若しくは核燃料物質によつて汚染された物の運搬、貯蔵若しくは廃
棄に関する措置が前条第一項の規定に基づく原子力規制委員会規則の規定に違反
していると認めるときは、その発電用原子炉設置者に対し、当該発電用原子炉施
設の使用の停止、改造、修理又は移転、発電用原子炉の運転の方法の指定その他
保安のために必要な措置を命ずることができる。
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