アフガニスタン駐留米軍司令官の不倫疑惑に驚く
- 2012年 11月 17日
- 時代をみる
- 池田龍夫
崖っぷちの経済、中国の台頭など、2期目のオバマは苦境に立たされている。それに追い討ちをかけるように、米高官のスキャンダルガ急浮上。それもCIA(米中央情報局)ベトレアス長官の不倫問題で、同長官は11月9日辞任に追い込まれた。オバマ政権は事態を重視、FBI(米連邦捜査局)が背景を追及したところ、アフガニスタン駐留米軍司令官(海兵隊大将)のアレン氏にも不倫疑惑が発覚、パネッタ米国防長官は13日、苦渋の発表を行った。このため、アレン氏のNATO連合軍最高司令官への転出人事は凍結され、捜査の進展を注視することになった。
アレン氏は、ベトレアス氏の後任として昨年7月からアフガニスタン司令官となり、芋づる式に不祥事が暴かれたことは、米国のモラル低下を物語るものだ。アフガニスタン戦争では多数の米兵を失っており、最高司令官の不倫疑惑など言語道断だ。その責任を厳しく問われなければ、米国の威信失墜につながる。
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