アジア記者クラブ12月定例会 裁判員制度の危険な罠 存続ではなく廃止を!
- 2012年 12月 13日
- 催し物案内
2012年12月14日(金)18時45分~21時
明治大学リバティタワー11階(1115教室)
ゲスト 木村朗さん(鹿児島大学 平和学専攻)
解散総選挙の陰でかき消されていることがある。今年が裁判員制度導入から3
年目の見直しの年であることだ。大手マスコミから流されるニュー スは、裁判
員制度を高く評価、是認する声が圧倒的に多かった。それだけ市民の司法参加が
実現し、司法制度に市民感覚が反映され、人権状況の改 善に寄与したかという
と、そうした実感が全くないのが実情だ。
12月定例会は、裁判員制度の深刻な問題点を指摘する声がほとんど黙殺さ
れ、裁判員制度の法律改正を行うのではなく、小手先の運営改善です ませよう
としていることに警鐘を鳴らす鹿児島大学の木村朗さんをゲストにお招きしま
す。木村さんが同制度を批判する論旨はこうだ。「裁判員制 度は、陪審員制度
とは違って、司法への国民の政治参加による民主主義の拡大どころか、国防への
国民動員・統制を目的とする国民保護法制と並ん で、社会秩序・治安への国民
動員・統制を目的とするものだ」。さらに、「直接的には、被告人の防御権を保
証する仕組みが欠如しており、冤罪を 防止するどころか、それを拡大・隠蔽す
る機能を果たすことになる」と指摘する。
問題はこれだけではない。死刑制度の存置と被害者参加制度との抱き合わせに
よって、このような欠陥・問題点はさらに拡大され、まさに現代の 魔女狩り裁
判となっているという。 郷原信郎弁護士の表現を借りるならば「現代世界で最
も野蛮な制度」である。
今回無罪が確定したが、小沢関連裁判と検察審査会の問題で明らかになったよう
に、裁判員制度も運用の在り方次第ではファシズムの道具とされる 側面を秘め
ていることが明らかになった。裁判員制度の現場で何が隠されているのか、木村
さんに矛盾の数々を明らかにしていただきます。
■会 場 明治大学リバティタワー11階1115教室(東京都千代田区神田駿河台1-1)
■交 通 JR・地下鉄「御茶ノ水」・都営線「神保町」下車
■費 用 ビジター1500円、会員・学生・年金生活者・ハンディのある方
1000円
■主 催 アジア記者クラブ(APC)・明治大学軍縮平和研究所
■連絡先 アジア記者クラブ(APC)〒101-0061東京都千代田区三崎町2-2-13-502
Tel&Fax:03-6423-2452
E-mail:apc@cup.com
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