「憲法改正の『アート』な世界」など-地震と原発事故情報
- 2012年 12月 20日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No1700】
2012年12月20日(木)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.GHQに押しつけられた憲法という言い方は、間違っている
理想的な平和憲法だ
自民党の憲法改正案は、基本的人権も表現の自由も
主権在民も否定している 冨塚元夫
★2.読者からのイベントの案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆12/24大阪反原発で不当逮捕された仲間を支援しよう!東京集会
★3.新聞・雑誌から
◆憲法改正の「アート」な世界
(12月20日、朝日新聞デジタルより抜粋)
★4.<テント日誌12/16(日)―経産省前テントひろば463日目>
~厳しい選挙結果、運動とテントの今後を考える~
(Toku-san)
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◆今週の官邸前抗議行動 21日(金)18時~20時
いますぐ原発ゼロに!大飯原発を停止せよ。真下に活断層あり
主催 首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
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┗■1.GHQに押しつけられた憲法という言い方は、間違っている
| 理想的な平和憲法だ
| 自民党の憲法改正案は、基本的人権も表現の自由も
| 主権在民も否定している
└──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
自民党や維新の会は現在の憲法はGHQ(連合軍総司令部、実質は米軍)に押
しつけられた憲法だから改正すべきと言っています。
まず米軍に押しつけられたのは憲法だけではありません。無条件降伏、東京裁
判、戦犯処刑、日米安保条約、地位協定、沖縄の基地、オスプレー等々限りなく
あります。
その中でなぜ憲法だけ改正すると主張するのか、おかしいと思いませんか?
自民党が発表した「日本国憲法改正草案」について、12月20日の朝日新聞に高
橋源一郎氏の批判が載っています(論壇時評 民主主義の行方 憲法改正の「ア
ート」な世界)。
「基本的人権」が目の敵にされています。
「表現の自由」が否定されています。
「主権在民」が否定されています。
GHQは日本人が再びファシズムに支配され戦争の準備をしないように、こう
した基本的人権に目覚めるように理想的な平和憲法を日本に持ち込んだのです。
当時の軍部は戦犯として裁かれる恐れから反対しませんでしたが、官僚達は猛
反対しました。それを市民が押し返し成立させたのでした。今でも官僚達は反対
しています。官僚達や自民党は帝国主義ファシズムの時代を再現するために国民
を再び無権利状態に置こうとしているのです。
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┗■2.読者からのイベントの案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆12/24大阪反原発で不当逮捕された仲間を支援しよう!東京集会
(つくば・名古屋・大阪・福岡でも同時行動)
日 時:12月24日(月・休)16時~18時
(19時からは今後東京からどう連帯していくかの話し合い)
場 所:「スペースたんぽぽ」(水道橋駅西口徒歩5分)
地図http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=336
資料代:500円
呼びかけ:園良太&大阪反原発への弾圧に反対する有志
連絡先:東京都港区新橋2-8-16 石田ビル5階 救援連絡センター気付
03-3591-1301 kyuen@livedoor.com
お 話:関西で起きていることの意味、全国のこれから。鵜飼哲(一橋大学)、
園良太(東電前アクション)/関西の救援会の仲間から思いをお話。
アピール:経産省前テントひろば/たんぽぽ舎/救援連絡センター/平井玄/他。
反原発・平和・労働運動や、この間声明文や賛同署名を出した憲法学者や弁護士
の方々。
ぜひ参加・発言をお願いします。
多様な個人の方々もどなたでも参加・発言して下さい。
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┗■3.新聞・雑誌から
| ◆憲法改正の「アート」な世界
└──── 12月20日、朝日新聞デジタルより抜粋
<高橋源一郎> 民主主義の行方 憲法改正の「アート」な世界
(前略)
いや、おれがそう思ったのは、最近、なによりも「現実」であるべき政治が、
「アート」みたいになってきたからだ。
いま最高の「アート」の一つは、今年の春に自民党が発表した「日本国憲法改
正草案」じゃないかな〈2〉。今度、首相になるらしい安倍晋三さんも最高顧問
を務める憲法改正推進本部が作ったやつだ。ってことは、これ、ほんとにおれら
の憲法になっちゃうかもしれない。
まず「前文」の文章が下手すぎて泣ける。思わず添削したくなるが、わざとそ
う書いたんだろう。「基本的人権」は目の敵にされているらしく、第12条には
わざわざ「国民の責務」というタイトルがつけられ「自由及び権利には責任及び
義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない」とある。
ちなみに現行では「(国民は自由及び権利については)常に公共の福祉のために
これを利用する責任を負う」となってるから、人権、ずいぶん肩身が狭くなっち
ゃうね。この「改正草案」では、「公益及び公の秩序」ということばが乱発され
ていて、これに反すると何でもアウトみたい。えっ?
たとえば、この論壇時評で政府批判をしたら「公の秩序」に反することになっ
て禁止されるわけ?
でも、「表現の自由」があるから大丈夫……と思っていたら、さあたいへん。
この「草案」では「表現の自由」はなくなってます。
正確にいうと、「第21条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自
由は、保障する」に続いて新しい項目が登場してる。「2 前項の規定にかかわ
らず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目
的として結社をすることは、認められない」のだそうです。
この「草案」の起草委員たちが「主権は国民にはない」とか「天賦人権論をと
るのは止めよう、というのが私たちの基本的考え方です」といって物議を醸した
〈3〉。確かに首尾一貫してる。でも、こんなのありえないし。
だから、どう考えても「アート」にちがいない。人びとの覚醒を促すために、
わざと反感をかうような表現をとったに決まってる!(後略)
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┗■4.<テント日誌12/16(日)―経産省前テントひろば463日目>
| ~厳しい選挙結果、運動とテントの今後を考える~
└──── (Toku-san)
この日は、衆議院総選挙と東京都知事選の投票日。天気がよかったので、前日
までの宇都宮さんの応援の時に着ていたオレンジ色のフリースとパーカー、若草
色のパーカーを洗濯した。本当によい天気、まさに洗濯日和、投票日和である。
事前の選挙予想では、自民党が圧倒的に有利と伝えられている。投票率が上がり、
脱原発候補に有利になってくれればよいのだが…。
洗濯物を干し終わり、投票所へ向かうまで、インターネットやテレビのニュー
スで、投票率や選挙の状況を確認した。11時現在、14時現在、16時現在の投票率
は、徐々に前回比は改善してきているものの、いずれも前回の投票率を6~7ポ
イントほど下回っている。一方、「投票所に列が出来ていた」「東京8区は前回
の投票率を上回っている」などの情報も見られる。東京8区は脱原発、脱被曝を
訴えた山本太郎さんが立った事による影響だろう。言論人・ジャーナリストなど
の多くの著名人も、ツイッターで投票に行くことを呼び掛けていた。我々の代表
を選ぶ選挙で、多くの人に貴重な権利を行使して欲しい。私も投票所へ向かう事
にする。
投票所へ着くと、列は出来ていなかったが、多くの人が投票に来ていた。受付
を済ませ、まず、都知事には「宇都宮けんじ」、次に選挙区では、未来の党から
出ている「池田ゴウキュー」、比例区では「日本未来の党」と書いて投票した。
投票所を出ると、学校の門のところで、NHKの出口調査につかまった。
質問の中に総選挙後に望まれる政権の枠組みは?という質問があったのだが、
回答肢が、「民主党と自民党を中心とする連立」など、全て、民主党と自民党の
組み合わせによるものとなっていた。
明らかに自民・民主が勝つことを前提とした質問だったので、「これ選択肢お
かしいですよ」と調査員の人に言っておいた。マスコミの人間は、世論への影響
をきちんと考えて仕事をして欲しい。
19時過ぎにテントに着くと、大阪に転居したNさんが来ていた。山本太郎さん
の選挙の応援で東京に出てきたのだが、テント日誌でYさんの訃報を知り、テン
トの様子をうかがいに寄って下さったと言う事だった。テントには、先週はなか
ったYさんの遺影が飾られていた。
私がテントのスタッフを始めたのは、女達の座り込みの事務局手伝いをしてい
た時にYさんやKさんにお世話になったから。選挙の手伝いがあり、葬儀に参列
する事は出来なかったが、心からご冥福をお祈りします。
ありがとうございました。
投票締め切り時間の20時を過ぎ、ラジオをつけると、早々と自民大勝、猪瀬氏
当確のニュースが流れてきた。これから、脱原発運動を含めた日本の民主主義運
動は、逆風が予想されるが、今回の選挙では、得るものもあった。多くの著名人
が選挙の応援に参加し、ボランティアが最後まで選挙を支えた。選挙に携わった
全ての人が、きちんと今回の結果を評価し、今後の対策を練ることが不可欠だと
思う。
政権交代により、テントへの風当たりも強くなるのは間違いない。テントの今
後の運営についても方法論を含め、具体的に議論をすべき局面が来ていると思う。
後退することは出来ない。
相手を知り、自分達を客観的に評価し、次の手を打とう!
「真の民主主義」を手に入れるために、前へ!
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