中国の新漁法「虎網」にビックリ
- 2012年 12月 28日
- 時代をみる
- 池田龍夫
食料争奪戦がにわかに高まってきた。13億人…世界の人口の5分の1を抱える中国は特に深刻だ。コメや大豆、とうもろこしなどの輸入が激増、調達先の開拓にも狂奔しているという。漁業資源も例外でなく、東シナ海では、日・中・韓・台湾の漁船が入り乱れて操業している。その中でも中国の操業は凄まじく、その典型例が「虎網」と称する新漁法だ。
朝日新聞12月21日付夕刊が、「虎網はわずか数年で300隻ほどにふくらんだ。長さ150㍍ほどの袋状の仕掛けがあり、一網打尽の漁法だ。この虎網を急増させたのは需要増だ。 中国での魚介類消費は1人当たり年31㌔(09年)と、20年ほどで3倍になった。まだ日本の半分余りだが13億人の人口を加味すると、世界の消費の3割を中国が占める。現状では虎網の規制は難しく、資源の枯渇が心配されている」と報じていたが、この新漁法にビックリした。石油、鉱物、水資源などの買い漁りなどでも、強引な中国商法に国際的批判が高まっている。野放図な資源外交は地球資源の枯渇へつながることを、中国をはじめ各国は深刻に受け止めなければならないと思う。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
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