テント日誌12/30(日) 経産省前テントひろば477日目~安倍政権の早々の原発政策見直し表明と、高まるテント撤去の可能性~
- 2013年 1月 1日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
この日は、年末年始のイヴェントとして、17時~K&Fテントブラザーズジョイントコンサート&オキュパイ大飯の乱DVD上映会が予定されていたが、朝からあいにくの雨模様。安倍政権が、原発推進に舵をとってきた事は明らかになって来ており、テントひろばに対しても年末年始で人が少ないタイミングを見計らって、強制退去という強硬手段に出て来る事も考えられる。コンサートまでには、雨が上がり、なるべく多くの方に集まっていただきたい。
年末の買い出しを済ませ、泊まり番のためにテントに向かう頃には、小降りにはなっていたもののまだ雨が降っていた。テントに着くと、第一テントには、泊まり番のSさん、いつも来てくれるOさんがいた。第二テントの中では、DVD上映会後の座談会が行われており、大飯原発の抗議行動に参加されたKさんの他、多くの方がいらっしゃった。Kさんは、大飯原発の再稼働問題が発生する春まで、先日急逝されたYさんとともに、テントを支え、その後大飯のテントに参加され、現在は大阪の方で脱原発運動をやられている。
この日の泊まり当番のFさんに確認したところ、17時~行われたK&Fテントブラザーズジョイントコンサートは、あいにくの雨だったが、「とつきとおか未来を孕む女たちのテントひろば」で、昨年の冬のテントを支えてくれた椎名さんも加わって、非常に盛り上がったという事だった。Kさん、Fさん、Sさんは、大阪、東京、福島と、今は別々の場所で、それぞれ原発をなくすために活動されていらっしゃるが、揃ってYさんの追悼集会に集まり、この日のイヴェントも企画された。志半ばで他界されたYさんも喜ばれているに違いない。テントのPPM、うらやましいくらいに仲がよい三人。映像が残っていたら、是非拝見したい。
この日はテント当番に来られていたKさんが風邪で体調を崩されていた為、お帰りいただき、急遽テントにいたOさんに夜当番に加わってもらった。また、年末年始のテントの防衛体制を心配されて、泊まりの申し出をいただいていた新宿西口で反戦スタンディングアピールに参加されている方々も加わっていただき、第一テント、第二テントに分かれての夜の体制となった。第一テントでは選挙戦、安倍政権の閣僚人事、安倍首相や閣僚の発言の話から、テント撤去の可能性について遅くまで議論が交わされ、第二テントでも朝方まで話声が途絶えなかった。
今回の衆院選で大勝した自民党は、安倍総裁が選挙前に原発に頼らない社会を目指し、三年間かけてエネルギー政策を検討すると言っていたにも関わらず、茂木経産大臣は就任会見の席で、2030年までに原発ゼロを目指すという民主党の方針を見直し、「安全と認められた原発は政府の判断で、再稼働させる」「核燃サイクルは継続する」と発言し、早くも国民との約束を反故にする態度を示している。テントに対してもいつ強硬な態度に出てくるか解らない状況である。多くの人にテントに来ていただく事が、簡単には手を出せない状況を作り出す。年末年始は、テントひろばでイヴェントを開催する予定になっているが、ぜひ、多くの方に集まっていただきたい。また、テントとしても、福島の状況を含め、原発に関する状況を常に監視し、タイムリーにメッセージを発信していく事が、多くの人に原発・福島・テントに関心を持っていただく事に繋がり、継続的に支持を集める事が出来ると思う。来年は間違いなく正念場、今までの反省も踏まえ、気持ちを新たにして臨む必要があると思う。
(Toku-san)
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。