テント日誌1/14(日)―経産省前テント広場491日目 ~襲撃の翌日、テントの状況を心配した多くの方が来て下さいました~
- 2013年 1月 15日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
前日の夜に排外主義者からの攻撃を受け、テントの一部が破壊されたという事態が起きたので、この日の朝、テントに電話をして状況を確認してみた。電話に出た責任者のSさんから、今のところ特には問題は無いが、休みの日には右翼や排外主義者がよく来るので、出来れば早く来て欲しいと言われたので、早目にテントに行く事にした。
14時頃にテントに着くと、テントの前には6名の方が座っていらした。日曜日の担当の方以外は、前日に襲撃があった事を知り、防衛のために来て下さったと言う事だった。この日の霞ヶ関は、暖かく天気も良かったためか、いつもより人通りが多かったが、たまたまテントの前を通り過ぎた年輩の3名の女性の方達が、「地震があったら原発は終わり。事故があっても補償いてくれないから」と話をされていた。テントに多くの方が来て下さり、テントの前で座り込みに参加して下さる事は、テントの防衛の意味もあるが、多くの人が座り込んで下さっているだけで、アピールになる。多くの人を集めて開かれる抗議集会やデモとはまた違う抗議行動として意味がある行動だと思う。
テントの中には、何度かテントに来ていたが、今日初めてテントの中に入ったという男性がいらっしゃった。定期的に福島に行って支援を続けながら、現地の状況や活動の情報をまとめたものを発行しており、テントにも送りたいので、住所を教えて欲しいと言われた。政権交代後の経産省の動きを心配されていらしたが、「脱原発運動において、テントは重要。また来ます」と言って、帰って行かれた。その後もこの日初めてテントに来られたという男性、大阪から東京で行われた他の集会に参加するために出て来られて、久しぶりに足を運んで下さった男性、金曜日に初めてテントに寄り、土曜日の件をインターネットで知って、足を運んで下さった女性、官邸前集会やテント主催の抗議集会でスタッフをして下さっているKさん等がいらっしゃった。多くの方がテントの事を心配して、激励して下さったり、足を運んで下さる。本当に有難いと思う。皆さんの期待に我々は応える事が出来ているのだろうか?皆さんからの支持を維持するためには、主観主義に陥らず、自らの行動を客観的に評価し、気を引き締めてテントで活動を続ける必要が有ると思う。
この日は、珍しく夜11時を過ぎても、テントひろば周辺の各官庁のビルには灯りがついていた。不寝番の途中で深夜三時頃にテントの外に出ると、分厚いファイルを抱えた人達が財務省の建物へ向かって歩いて行った。泊まり担当のKさんの話では、来年度の概算要求の詰めの作業が行われているのではないかという事だった。Fさんは、昨年の同じ頃にはあまり見られなかった光景かもしれないと仰っていた。自民党政権になって、全てが民主党政権の前の状態に戻されているのだろうか?政権が代わり、原発政策も推進に見直される事が想像されるが、官僚の人達は、国家公務員倫理法で、全ての主権者国民の奉仕者として定められている。今こそ、国民の多くが望む脱原発のために知恵を絞ってもらいたい。
(Toku-san)
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