「私たちにのこされた時間は、どれほどあるのだろう 次はどんな地震が来るのか知っている人は誰もいない」など-地震と原発事故情報
- 2013年 2月 9日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No1740】
2013年2月8日(金) 地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.私たちにのこされた時間は、どれほどあるのだろう
次はどんな地震が来るのか知っている人は誰もいない (山崎久隆)
★2.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
◇岐阜(多治見市)から署名の応援要請が届きました。ご協力ください。
「核融合科学研究所の「重水素実験」を認めないよう求める署名」
集約の締切り 2月20日(必着)
◇2月10日(日)13:30~、さいたま市民会館
3・11から23カ月、チェルノブイリから27年「反原発講演会&デモ」
◇2月15日(金)18時30分~(開場18時)、日本教育会館ホール
「福島とつながる2・15労働者集会」のご案内
★3.新聞・雑誌から
◇東電虚偽説明、官房長官「極めて遺憾」(2月8日 朝日新聞より)
◇癒着の連鎖 「安全委が作文指示/保安院は情報提供/やらせも…」
原子力規制庁 審議官が資料提供、無責任体質いまもなお
(2月8日 東京新聞より)
◇軽すぎる原発防災計画 4分の1自治体丸投げ 30キロ圏内の38市町村
(2月8日 東京新聞より)
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┗■1.私たちにのこされた時間は、どれほどあるのだろう
│ 次はどんな地震が来るのか知っている人は誰もいない
└────(山崎久隆 たんぽぽ舎)
◇スラブ内地震発生
2月1日に「再処理工場を始め危険なプール保管中の使用済燃料を乾式貯蔵
に移行するよう求める」との記事を配信してまもなく、北海道の下で危惧され
る「スラブ内地震」が発生した。
マグニチュード6.5、震源深さは108kmと、深くて中程度の地震なの
に青森県東通村で震度5弱を観測した。距離(震央距離)は230kmも離れ
ており、震源の真上よりも強い揺れに襲われた。
最大震度を記録した根室市なども、震源の位置からは、かなり離れている。
いわゆる「異常震域」地震だった。
このような地震の場合、真上であるかどうか、あるいは距離が近いか遠いか
と揺れの大きさは比例しない。被害が思わぬところで発生することも希ではな
い。
地震の規模も比較的小さい上、深さもあるので、通常ならば地上では被害は
出ないものだが、ほとんど垂直に近い震源断層のずれがあり、強い揺れが地上
まで到達したと思われる。さらにプレートに沿って揺れが伝わり、比較的プ
レート表面が近く地盤が揺れを伝えやすい条件がそろったところで大きな揺れ
になったと思われる。
このような地震は、起きてみなければどうなるかが分からない怖さがある。
◇浜岡と同じ異常震域
東通原発では、地上に現れた敷地内の断層が「活断層」と考えられている。
そのうえ、地下で発生する地震の揺れが「増幅」されて伝わる構造があると思
われる。これは浜岡原発5号機が遭遇したのと同様の現象であり、耐震性評価
が全く間違っていることを示しているのではないかと疑われる。
浜岡原発では、震源距離40km以上も離れたマグニチュード6.5の「駿
河湾の地震」で、5基並んでいる原発のうち5号機で大きな揺れを観測した。
この揺れは他の号機の3倍以上にも達するものであり、周波数の一部が耐震設
計の基準地震動を超えてしまうという事態になった。
そもそも浜岡は、巨大地震の巣の上にある原発なので、他の原発に比べても
遙かに大きな地震を想定してきたとされていたのに、その原発がわずか6.5
のしかも40km以上も離れた地震で超えてしまったのだから愕然とするのは
当然である。
地下に揺れを増幅する地層があったという結論になっているが、実際はどう
なのか、もっと多くの地震が発生して、データが増えなければ確実なことは分
からないだろう。
東通原発で起きたことは、これに似ているのかも知れない。しかも浜岡より
も遙かに遠い地震だ。
東通村の隣の六ヶ所村は震度3である。この違いを合理的に説明する義務が
東北電力にはあるだろう。
◇スラブ内地震の巣
北海道周辺は、度々大きなスラブ内地震が起きている。例えば93年に発生
した釧路市南方沖の釧路沖地震は、深さ101kmでマグニチュード7.5、
震度6が釧路市で観測されている。(震度5と6が強弱に分かれるのは96年
以降なのでこの段階では「震度6/烈震」となる)
もっと浅い場所で、もっと大きな規模が起きることはあるのか。
既に太平洋プレートの地震では、実例があった。2006年と2007年に
千島海溝において相次いだ地震である。このときのマグニチュード(モーメン
トマグニチュード)は実に8.3と8.1。で、6年の地震が海溝型に対し、
7年の地震はアウターライズ型のプレート内地震だった。
今回の地震規模の500倍にも達する。
北海道近海で起きた地震としては、94年の北海道東方沖地震で、マグニ
チュードは8.2を記録している。
これまではどちらかというと真上は海だった。そのため津波が度々発生して
いる。これが地上であれば広範囲に震度7になり甚大な被害が地上で発生する。
具体的に言えば、六ヶ所再処理工場の向かいに位置する海溝から潜り込んで
いる太平洋プレートで、このような地震が起きれば、もはや大被害は避けられ
ない。
これが最後の警告だったと、後悔したくないのだったら、直ちに下北半島の
原子力施設は閉鎖し緊急安全対策に集中すべきである。
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┗■2.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
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◆岐阜(多治見市)から署名の応援要請が届きました。ご協力ください。
「核融合科学研究所の「重水素実験」を認めないよう求める署名」
集約の締切り 2月20日(水) (必着)
署名用紙(PDFをダウンロードしてお使いください/県外の方も署名可)
http://t-mamorou.digi2.jp/syomei.pdf
署名の集約先
〒507-0077 多治見市幸町6-26-19
多治見を放射能から守ろう!市民の会
(問合せ:電話 0572-29-1096 メール t_mamorou@yahoo.co.jp
※(主催者HPから)土岐市下石町の核融合科学研究所で計画されている、
重水素を燃料に使用したプラズマ生成実験(重水素実験)に反対する署名
活動を開始しました。活動期間は14日から2月20日までとなり、多治見、
土岐、瑞浪の3市のほか、フェイスブックなども活用して1万人の署名を目
指しています。皆さまのご支援・ご協力をお願いいたします。
※参考資料
○チラシダウンロード「核融合は本当に夢のエネルギーでしょうか?」
http://t-mamorou.digi2.jp/chirashi.pdf
○「嘘 ばかりついてきた核融合研究者」
http://www.asyura2.com/08/senkyo50/msg/384.html
※重水素実験に反対する市民団体は1月18日、岐阜県に申し入れを行い
ました。
http://t-mamorou.digi2.jp/info01.html
http://rengetushin.at.webry.info/201301/article_16.html
◆3・11から23カ月、チェルノブイリから27年「反原発講演会&デモ」
日時 2月10日(日)13:30 開会
会場 さいたま市民会館うらわ503・505集会室
参加費1000円(事前予約)
内容
・DVD上映 「真実はどこに?WHOとIAEA放射能汚染をめぐって」
・講演 「26年目のウクライナ調査報告」
講師 小若順一さん(食品と暮らしの安全基金代表)
・DVD上映・講演会終了後、会場から浦和駅東口までデモを行います。
主催 埼玉反原発アクション
問合せ先 Tel 090-4000-2756 高木
Email saitamaaction@yahoo.co.jp
ブログ http://blog.goo.ne.jp/saitamaaction
◆2/15(金)「福島とつながる2・15労働者集会」のご案内
日時 2月15日(金) 18時30分開会(開場18時)
場所 日本教育会館ホール(都営新宿線/半蔵門線/三田線神保町駅下車)
講演 鎌田 慧氏
報告
(1)五十嵐史郎氏(福島県平和フォーラム代表)(2)除染作業の現場から
昨年8月、ティアラ江東に小出裕章氏をお招きし、脱原発社会をめざした労
働組合としての取り組みを進める事を確認しました。
「安倍政権」の登場により、原発推進が 核武装、憲法改悪を目論みながら
推し進められようとしている事態に対し、福島の現状を見据えながら労働現
場から声を上げていくことが求められています。
地域の皆さんとの繋がりも大切です。組合員以外の方も歓迎いたしますので、
ぜひご参加下さい。
主催 脱原発社会をめざす労働者実行委員会
呼びかけ団体 全港湾労組、国労、全日建運輸連帯労組、都労連、
東京清掃労組、東水労、全国一般全国協 協賛 平和フォーラム
連絡先 全港湾(3733-8821)、全国協(3434-1236)
<会場費は無料です>
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┗■3.新聞・雑誌から
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◆東電虚偽説明、官房長官「極めて遺憾」
(2月8日 朝日新聞より)
東京電力が、虚偽の説明で国会事故調査委員会による福島第一原発1号機の
現地調査を妨げた問題について、菅義偉官房長官は7日の記者会見で「報道さ
れたような事実があれば、極めて遺憾だ。(調査は)国会で決めたことですか
ら」と述べた。
菅氏は「経済産業省で実態調査をしている」としたうえで、問題となった田
中三彦元委員への虚偽説明についても「(実態調査で)検討されている」と明
らかにした。
田中三彦元委員は同日、東京都内で記者会見し、国会が主導して早期に現地
調査すべきだと主張した。虚偽の説明をした経緯から、東電が証拠を隠滅する
可能性もあるとして、現場保存の必要性も訴えた。会見に同席した伊藤良徳弁
護士は、東電の虚偽説明が、刑法の偽計業務妨害罪に当たる可能性に言及した。
田中三彦元委員は同日朝、衆参両院議長あてに1号機4階の現地調査の実施
を求める要請書を出した。(後略)
◆癒着の連鎖 「安全委が作文指示/保安院は情報提供/やらせも…」
原子力規制庁 審議官が資料提供、無責任体質いまもなお
(2月8日 東京新聞より)
贈収賄事件があったとする。贈った側ともらった側の言い分をうのみにした
幕引きなどありえない。日本原子力発電敦賀原発(福井県)の断層調査をめぐ
り、原子力規制庁幹部が日本原電側に報告書原案を渡していた問題。規制庁は
「個人の問題」とし、組織の責任を否定する。だが、規制庁の業務に関するこ
とで、個人に全責任を帰するという理屈は通用しない。徹底検証が求められて
いる。
この問題で規制庁は1日付で、原案を原電側に渡した同庁審議官の名雪哲夫
氏を訓告処分にし、文部科学省大臣官房へ更迭、出向させた。
原子力規制委員会の田中俊一委員長は6日の会見で、今回の問題について
「個人の考え違い」と組織責任を否定した。
「こちら特報部」は名雪氏本人を取材。個人の資質の問題とも受け取れる田
中委員長の発言についてただしたが、名雪氏はぎゅっと唇をかんだ後、「取材
はお断りしています。お話しできません」とだけ告げた。
田中委員長は会見で、他の幹部についての調査予定も「ない」と否定した。
原電についても「相当必死なところもあったのだろう。事業者がどうのこうの
とは申し上げない」「(業者との)癒着という言い方だと、誤解を招く。癒着
とは言い切れない」と話した。
自身や他の幹部職員らの責任についても「進退に関わる問題ではないと思
う」と言い切った。
しかし、発足から半年もたたないうちに規制庁のナンバー3が業者側とたび
たび密会し、公表前の資料まで渡したことは「個人の問題」で済まされるとは
思えない。
そもそも、規制委とその事務局の規制庁が「透明性、独立性の確保」を掲げ
て発足したのは、原子力規制機関が電力会社と癒着し、なれ合いを続けてきた
からだった。(後略)
◆軽すぎる原発防災計画 4分の1自治体丸投げ 30キロ圏内の38市町村
(2月8日 東京新聞より)
重大事故が起きた際に住民を守るため、原発周辺の自治体は3月をめどに避
難ルートなどを盛り込んだ地域防災計画をつくるが、4分の1に当たる38の市
町村が検討作業をコンサルタント会社などに丸投げしていた。本紙の取材で明
らかになった。業者任せでは、机上の計画になりかねず、住民の安全確保につ
ながるのか疑問が残る。
本紙は、原発30キロ圏にある21都道府県と130市町村すべてに電話で外部委
託の有無を確認した。東京電力福島第1原発の事故で、役場機能が移転してい
る双葉町など福島県内の5町は集計から除いた。
取材の結果、38の市町村が、計画づくりの作業全体をコンサルタント会社や
行政と関係の深い出版会社に委託。8市町が住民の避難計画などを部分的に委
託していた。(後略)
★地域防災計画:
福島第1原発事故の反省から国の指針が改定され、重点的に防災対策を進め
る区域(UPZ)が、原発8~10キロ圏から30キロ圏へと拡大された。これに伴い区
域内の自治体数は15道府県45市町村から21道府県135市町村へと3倍に増えた。
住民の避難先や避難手段の確保などを検討、3月18日をめどに計画を作るが
大幅に遅れる自治体が続出する見込み。
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【編集部より】
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