「3・11」2周年が近づくがあらためて福島に向かおう
- 2013年 2月 15日
- 交流の広場
- 9条改憲阻止の会
2013年2月15日 連帯・共同ニュース第304号
■ 自民党政権はさしあたっての課題を経済の活性化に力を注ごうとしているように見える。もちろん、一寸先は視えない。それが現在の政治的な動きだ。僕らは安倍政権の動きを見ながら脱原発運動の前進を図ろうとしているが、事態は持久戦的様相の中にあり、それゆえの困難さを強いられている。政治的、あるいは社会的な運動というか、人々の共同の意思を実現することが従来の運動《表現》パターンでは難しくなっているのだ。考えあぐねながら、展望を模索しているのが現状でまったり、そして時には深刻に問い詰めながら今の局面を歩いてゆく他ない。持久戦ということは長期戦であり、我慢比べのような様相をするのだが、僕らの考えてきた現在の環についての認識は間違っていない。それは原発問題の中心的な攻防戦が再稼働→原発保持との闘いであり、そこが基軸に力関係も将来的課題もうごいているのだということだ。過日、東電の国会の事故調査への対応が明るみに出てあらためて人々の怒りを買っている。これは、東電や原子力ムラが事故当初から、地震による原発事故と言う側面を隠蔽し続けようとしてきたことだ。背後には彼らの原発再稼働戦略が見える。彼らは国民の怒りもやがては収まり、電力不足のキャンペーンでもう少しスムースに再稼働へ至りつけると読んでいたのかもしれない。だが、事態はいろいろ生じて彼らの目論みは修正を余儀なくされているが、安倍政権を最大の頼りにした再稼働→原発保持が最大の戦略であり、全てはそれを軸に動いているのでありそこを脳裏に刻んで置こう。
■ 『3・11』の2周年を前に多くの動きがあるが、経産省前テントひろばは「2月22日から3月24日まで」を『福島月間』としてそれぞれが独自行動等をやりながら協同して福島とあらためてつながって行こうという呼びかけをしている。目白押し風にある集会やデモであるが、以下紹介をしておく。細かい点はネットやチラシなどで確かめてもらいたい。テントに問い合わせも。
■ 2月22日(金)福島告訴団による東京地検包囲行動(午後4時から)。2月23日(土)「子供を放射能被曝から守る疎開裁判集会とデモ」(13時集会、14時デモ)新宿アルタ前。3月3日(日)「福島・首都圏の集いー福島原発災害に学ぶ」(13時30分~17時)。明治大学リバティ―ホール。3月9日(土)「つながろうフクシマ!さよなら原発大行進!」(10時~)明治公園。3月10日(日)「原発ゼロ★大行進」(13時集会、14時デモ)日比谷野音。3月11日(月)(19時~20時30分)「いのち想う『誓いのキャンドル・ナイト』経産省前テントひろば。なお、福島で3月23日(土)、24日(日)に集会等が予定されている。東京からバスで出掛ける予定が企画されているが、詳細は次号で。◆2月27日(水)(7時)『吉岡史郎さんを偲ぶ会』。文京区民センター。集会等についての問い合わせはテントひろば(070-6473-1947)。 (文責 三上治)。
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。