「アレバ社製MOXが仏から輸送間近 世界に危険をまき散らす日本の原発」など-地震と原発事故情報
- 2013年 4月 3日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No1794】
2013年4月2日(火) その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.アレバ社製MOXが仏から輸送間近
世界に危険をまき散らす日本の原発
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.地球温暖化の真実第3回スペースたんぽぽ学習会
『原発温排水が日本海表面を温めるメカニズム』
CO2より桁違いに温室効果の大きいH2O!
冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.メールマガジン読者からのイベント案内
◆4/7「この日本、原発なくてもやってける?!」田中優講演会
会場:LUZ大森4階 大田区入新井集会室
◆4/14「第2回、脱原発市民会議かながわ&ハーベストムーンLIVE」
会場:オルタナティブ生活館/スペース・オルタ
★4.新聞・雑誌より
◆原発160キロ内の火山影響調査 火砕流の恐れで廃炉も 規制委チーム
(3/29東京新聞より抜粋)
◆「原因天災ではない」 東電が福島事故最終報告
(3/30東京新聞)
◆教えて! 電気料金 ピーク時の節電、制度次第?
(3/27朝日新聞より抜粋)
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※4/3学習会「地震、活断層、規制委員会について」にご参加を!
日 時:4月3日(水)18:30開会
講 師:島村英紀さん(地震学者)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
主 催:再稼働阻止・全国ネットワーク
参加費:800円
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┗■1.アレバ社製MOXが仏から輸送間近
| 世界に危険をまき散らす日本の原発
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
NHKなどが一斉に「MOX燃料がフランスから日本へ」と報じている。関西
電力高浜原発3号機の取替用MOX燃料(ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料)
である。
3月5日にはMOX燃料を製造しているアレバ社が、3月21日には関西電力が
高浜3号のMOX燃料輸送を、それぞれプレス発表した。
もっとも、グリーンピースは既に3月上旬に、フランスからの詳細なレポート
を送っている。アレバ社からシェルブール港へのトレーラによる輸送準備に、テ
ロ対策訓練など、フランスでは3月から輸送準備作業が行われていた。これを受
けて日本では「何処の電力会社のMOXか」と話題になっていた。しかしこの段
階では関電もどこもMOXの輸送を認めようとはしなかった。
シェルブール港で積み込まれるMOX燃料は、高浜原発3号機の取替用の燃料
だが、この燃料はもともと2011年に運ばれる計画だった。福島原発震災の影響で
輸送計画は凍結された。事故対応に手一杯で、輸送の警備などに対応できないと
の政府の意向が働いたとされている。であれば、いまだって十二分に手一杯では
ないのか。いつからMOX輸送の対応が出来る余裕が生じたのだろう。福島にと
っては二重に、蔑ろにされた気分である。
安全基準さえ出来ないままに
MOX燃料輸送は単純に比較をしても、ウラン燃料輸送よりも遙かに危険度が
大きい。輸送を含む原子力防災指針や核燃料サイクルを含む原子力安全基準は、
つい最近「案」が出来た段階であり、それをパブリックコメントにかけたら何千
もの意見が集まる結果となった。その審議さえもしない(出来ない)状態であり、
これに対しても多くの批判が集まっている。
原子力規制庁は7月までに基準を作ることにしているが、めどは立っていない。
それにもかかわらず核燃料輸送の中でも最大級に危険なMOXの海上輸送をする
こと自体が、事故を教訓とせず、国際社会を裏切る行為である。このうえ輸送中
の事故が発生し沿岸国に被害が及べば、もはや日本は世界から非難されるだけで
は済まず、賠償請求や制裁発動にもつながるであろう。そのようなリスクを冒す
価値がMOX輸送のどこにあるというのか。
高浜原発は再稼働の見通しもない。安全基準が決まっていない現状では、動か
す法的根拠さえないからだ。関電が「MOX装荷時期は未定」とするのは当然な
のだが、使う宛てすら無いMOX燃料を使用済燃料プールに置いておくだけで、
原発の事故リスクは高くなる。無意味に高くなる。
使用済燃料プールの危険性は、福島第一原発の事故で明らかになった「新しい
問題」である。それまでは認識されたことがなかった。何しろ「全電源喪失」
「水素爆発」「域内高線量」「大津波警報により作業不能」などは一切想定外な
のだから当然である。この場合、燃料プールにある燃料の属性だけがリスクの
「基礎的大きさ」を決める。それに掛け合わされる「変数」は電源喪失などの事
故のシナリオである。つまりMOX燃料があるだけで、その分確実にリスクは高
くなる。
「関電経営破綻」はどうなった
MOX燃料の製造コストは、一般のウラン燃料の数倍から十数倍程度に達する。
(ウラン燃料価格の高低差が大きいのでこういう表現になる)
それが分かっていながら、「プルサーマルは国際的にプルトニウムをため込ま
ないとした国際公約を守るために行う」と言われていた。すなわち「国策」である。
国策のために電力会社の経営を過度に圧迫してきたわけだから、ここにきて関
電などプルサーマルを続ける電力会社の大幅な赤字計上には、このプルサーマル
計画が大きな影を落としているのは間違いない事実だ。
であれば関電などは「経営が苦しい中でのプルサーマル計画続行は理屈に合わ
ない」として、中止しなければならない。しかし電力会社から、そんな言葉は一
向に出てこない。いったいどうしたわけだろう。
もちろん、造ってしまったMOX燃料は「使わなければ無駄」になるだけだ。
しかし使うために運ぶ費用だって莫大なものであり、少しでも節約すべき時に、
なんで緊急性の全くないこのようなことをしているのか、説明する責任がある。
謎を解くためには、関電などの経営が本当に「逼迫」しているのかを検証する
必要があろう。実際には巨額の内部留保などで、当面問題は生じない可能性があ
る。そうでなければ、こんな無駄金を投じられないだろう。莫大な赤字で経営破
綻するなどは、これだけでウソだと言わざるを得ない。従って値上げ申請も全て
却下すべきである。
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┗■2.地球温暖化の真実第3回スペースたんぽぽ学習会
| 『原発温排水が日本海表面を温めるメカニズム』
| CO2より桁違いに温室効果の大きいH2O!
└──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
日 時:4月17日(水)19.00より (開場18:30)
講 師:平松健男さん-平松技術アドバイザー事務所代表
場 所:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:800円
講師は、第2回学習会以降に、色々と検討した結果、原発の温排水が少ないエ
ネルギにも関わらず、日本海の表面温度を異常に上昇させていることを突き止め
るとともに、その理由を解明することができました。
従って、第3回は、この新たな事実を中心とし、温室効果に関する物理的な意
味についても、学習いたします。
原発の温排水は、海の表面に注がれ、高温のため比重が軽く、上下の攪拌がさ
れにくいことになります。
一方、太陽光の場合は、光は10m以上の深さまで浸透し、エネルギーは深さ方
向に満遍なく行き渡ることになります。
そのため、原発温排水の場合は、少量のエネルギーで海面温度を上昇させるこ
とができますが、太陽光の場合は、海面温度を同程度に上昇させるには、多量
(温排水の10倍程度)のエネルギが必要となります。
従って、原発の温排水は、日本海の表面温度を効率よく上昇させることができ
ます。つまり、温暖化を促進することになります。
第3回は、以上のほかに、温室効果ガスについて、物理的に分かり易い説明が
あります。是非ご参加ください。
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┗■3.メールマガジン読者からのイベント案内
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◆4/7「この日本、原発なくてもやってける?!」田中優講演会
『趣旨~この講演は、原発なしでも日本の経済・社会が無難に回っていくことを
検証するためのものです。原発は恐い、だけど原発なしで大丈夫か?と心配する
人々とともに、私たちは安心できる未来を共有したいと考えています。』
日 時:2013年4月7日(日)開場13時20分 開演13時45分 終演16時(予定)
会 場:LUZ大森4階 大田区入新井集会室
(大田区大森北1-10-14/JR京浜東北線大森駅東口徒歩約3分)
講 師:田中 優(未来バンク事業組合理事長)
参加費:500円(中高生以下無料)
主 催:「この日本、原発なくてもやってける?!」田中優講演会実行委員会
連絡先:東京都品川区二葉1-8-6平和共同事務所気付
E-Mail: kyoudourentokyo@gmail.com 加藤 090-2433-0102
◆4/14「第2回、脱原発市民会議かながわ&ハーベストムーンLIVE」
脱原発を志す市民の集い 展示・講座・写真展・コンサート
日時:2013年4月14日(日)11:00~20:00
会場:オルタナティブ生活館/スペース・オルタ
〒222-0033 横浜市港北区新横浜2-8-4 新横浜オルタナティブ生活館
(新横浜駅徒歩7分、横浜線沿い東京ガス手前)
H.P→http://nonukes-kanagawa-harvestmoon.jimdo.com/
(詳しい内容、時間は上記H.P参照のこと)
◎「ハーベストムーンLIVE2013」17:15~20:00
出演:カテリーナ/朴保BAND他
参加料金 一日通し券:当日2,500円、前売り2,000円、他
主 催:脱原発市民会議かながわ2013実行委員会
連絡先:同事務局 佐藤 TEL&FAX:045-472-6349
E-mail:maoki@k4.dion.ne.jp
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┗■4.新聞・雑誌より
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◆原発160キロ内の火山影響調査 火砕流の恐れで廃炉も 規制委チーム
原子力規制委員会の専門家チームは28日、火山活動がどう原発に影響するか電
力会社に調査を求める方針を決めた。半径160キロ以内に火山がある原発が対象
で、火砕流や溶岩流で被害を受ける可能性があれば、原発は運転できなくなる。(中略)
このうち、火砕流と溶岩流が原発に到達する可能性が否定できなければ、対策
の取りようがないため、「立地不適」となり、原発は廃炉を迫られることになる。
また「立地不適」にならないケースでは、噴火の兆候がないか監視することを
求め、噴火した場合に火山灰や土石流などで原発が受ける影響を検討する。(中略)
従来の国の指針では火山の影響評価は義務づけられていなかった。関東以北や
九州の原発の周囲には活火山が多く、国内に50基ある原発の大半が調査を迫られ
ることになる。(3/29東京新聞より抜粋)
◆「原因天災ではない」 東電が福島事故最終報告
東京電力は29日、福島第一原発の事故を「原因を天災と片付けてはならず、防
ぐべき事故を防げなかった」と総括し、原子力部門の改革に向けた報告書をまと
めた。柏崎刈羽原発の再稼働に向けた布石にする方針だが、改革をチェックする
外部識者の「原子力改革監視委員会」は、事故公表の遅さなど依然として甘い認
識を問題視しており、今後も監視を続ける。
事故の総括では、事故の背景として、原発の危険性を明らかにして対策をとる
と、訴訟を起こされたり、コストが増えるといったマイナス面ばかり懸念し、安
全への認識が甘かったと指摘。2001年の米中枢同時テロ後に米国が原発に命じた
対策など海外事例を生かしていれば震災の影響を緩和できた可能性があったが、
東電は「重要性に気付かなかった」という。
昨年6月の社内報告書では、同社の取り組みを「できる限りのことは尽くして
いた」と評価したが、今回の報告書は「自己弁護に終始した」と非を認めた。対
策として、社内外、国内外の約20人で原子力部門から独立した「原子力安全監
視室」をつくり、原子力部門を常に監視する態勢をつくるなどする。
(3/30東京新聞)
◆教えて! 電気料金 ピーク時の節電、制度次第?
電力をたくさん使うピーク時の対策が大切だと指摘されています。
・「電力会社と(企業などの)大口利用者の契約では、夏のピーク時にどんなに電
力を使っても、決められた価格で発電することになっている。だから、企業の節
電が進まず、電力会社はあり余る発電能力を抱えてきた」
どれだけの発電能力が余っていたのでしょう?
・「日本の発電量の3分の1を占めていた原発が止まっても、電力は足りている。
節電や火力発電が増強されたことを考えても、2割くらいは余っていたのではな
いか。原発が止まった今は、ピーク時に発電の余力がなくなり、需給が逼迫する
ことが問題だ」(後略) (3/27朝日新聞より抜粋)
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