4/27(土) rengoDMS 論語塾 第一回 (主催:子安宣邦)
- 2013年 4月 20日
- 催し物案内
- rengoDMS子安宣邦論語塾
■論語塾
−−伊藤仁斎とともに『論語』を読もう
『論語』とは孔子がはじめて「学とは何か」「信とは何か」「仁とは何か」「孝とは何か」などなどを問うていった書です。それは決して人が安直に手に入れようとするような人生訓の集まりではないし、また重々しい儒教の教義書でもありません。『論語』とは、それを読むことによって、私たちの人間や社会、道徳や政治の問題がもう一度根柢的に問い直されていくような書です。そのような『論語』の本来の意義を日本で最初に読み出していったのが、江戸時代17世紀の京都の儒学者伊藤仁斎です。この仁斎による『論語』の注釈書すなわち『論語古義』は日本の儒学者による『論語』の最初の体系的な解釈として意味あるだけでなく、士大夫という支配階層に属さない市井の町人学者による解釈として大きな価値をもっています。本講座で「伊藤仁斎とともに『論語』を読」もうとすることは、市民の立場から『論語』を読むことを自覚的にやろうとすることです。私が『論語古義』を現代語訳し、仁斎の解釈の意義を解説していきます。
毎回の講座を前後2時限に分け、第1時限は第1篇「学而篇」から、第2時限は第9篇「子罕篇」から読んでいきます。本講座は長期にわたる講座です。また『論語』は一章毎に独立した内容をもつものです。いつからでも自由にご参加下さい。
■日時:原則的に毎月第4土曜日
①12:00~13:30 ②13:40~15;10
第1回 4月27日 ①伊藤仁斎とは誰か ②『論語古義』総論・綱領
第2回 5月25日 ①『論語』学而篇1 ②子罕篇1
テキスト・資料は配付いたします。
参考文献・『論語』{金谷治訳注、岩波文庫}。
なお『伊藤仁斎』(貝塚茂樹編、日本の名著13、中央公論社)には『論 語古義』の現代語訳があります。
■会費:一回ごと800円。
■ところ:rengoDMSホール / 〒102-0071 東京都千代田区富士見2-13-7 (googleマップ)
■お問い合わせ 論語塾事務局 E-Mail: ryu.seike@gmail.com
※お電話でのお問い合わせは応じられません。ご了承下さい。
※お申し込み並びにお支払いは当日受付にて。
■子安宣邦(こやす・のぶくに)
1933年生まれ.東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了.大阪大学名誉教授.思想史・倫理学専攻.著書:『思想史家が読む論語一一「学び」の復権』『徂徠学講義一『弁名』を読む』『宣長学講義』『漢字論』(以上,岩波書店),『江戸思想史講義』『福沢諭吉『文明論之概略』精読』『日本近代思想批判一一国知の成立』『本居宣長』(以上,岩波現代文庫),『日本人は中国をどう語ってきたか』『和辻倫理学を読む』『「近代の超克」とは何か』『国家と祭祀』(以上,青土社),『「事件」としての徂徠学』『「宣長問題」とは何か』(以上,ちくま学芸文庫),『「アジア」はどう語られてきたか』(藤原書店),『方法としての江戸』『平田篤胤の世界』『伊藤仁斎の世界』(以上,ぺりかん社),『鬼神論』(白澤社)ほか
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