「『川内博史探検隊』ビデオを見て」など-地震と原発事故情報
- 2013年 5月 1日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No1821】
2013年4月30日(火)その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.「川内博史探検隊」ビデオを見て-東電のやり方・「隠ぺい勝ち」が
少し破られてきた (連載の1) 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.福島産の汚染山菜、タケノコが闇出荷、食卓へ
首都圏・名古屋、京都、大阪などに4トン車で
原発事故は、ワルにとって金の成る大木になっている。
★3.経産省前テント排除より原発廃絶・廃炉が先じゃないの?
5月10日(金)17時~18時 明渡請求訴訟に抗議する大集会
川内、伊方原発の再稼働なんてトンデモナイ!
経産省前テントひろば
★4.テント日誌 特別版(4月27日)
原子力災害対策指針についてのパブコメを書くことを勧める文を
「再稼働阻止全国ネットワーク」で作成したので紹介します
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┗■1.「川内博史探検隊」ビデオを見て-東電のやり方・「隠ぺい勝ち」が
| 少し破られてきた (連載の1)
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
この記事は、たんぽぽ舎メールマガジン4/12付【TMM:No1804★3「地震で損壊、
否定できず」】へのコメントです
「◆地震で損壊、否定できず 川内博史氏が見た福島第一1号機」の記事に登場
する東電フクイチ内部ビデオを見ました。それに基づくコメントです。
なお、フクイチ1号機内部ビデオは少なくても3本あります。最初は東電撮影
の2011年10月映像、二つ目は川内博史氏が最初に入った時のビデオ、そして三本
目がたんぽぽ舎でも川内氏本人が話されたご本人撮影の鮮明なビデオです。
実は三つもあってまともに状況が分かるのは最後だけ。最初のものは映像がぶ
れすぎて何を撮っているかよく見えないもの。二本目は川内氏に同行した東電職
員が取ったものですが「ビニールテープにくっついていてシャッターが開いてい
なかった」という信じがたい理由で映像が「真っ暗」、三本目がインターネット
にも公開されている「まともな」ビデオです。
インターネット動画サイトの解説で川内氏本人が話していることですが、東電
は本当に「真っ黒」が大好き。これまで情報の公開を請求して「真っ黒」(白抜
きのもありますが隠されたという意味では同じことです)を公開したケースは様
々ありました。
最近の傾向では真っ黒を出しておいて、世論の批判が高まると国が東電に「提
出せよ」と要求すると渋々小出しに公表する。そう、東電のテレビ会議動画がま
さしくそれですが、こういう態度に出ます。例えば「10」件の資料を真っ黒で
出しても「3」しか批判されなければ結局「7」は「隠ぺい勝ち」、残りの「3」
のうち「1」しか国が文句を言わなければ結局「9」が「隠ぺい勝ち」。それが
東電のやりかたであり、東電体質といのはこういうことを含めて言います。まと
もな報道機関ならばみんな経験していることですが、東電という看板は、これま
での「隠ぺい勝ち」がまかり通るような威力を持っていました。
しかし福島原発事故以来、遅まきながら「おかしいんじゃないか」と、マスコ
ミの一部がようやくまともな報道機関になってきて、最近では「隠ぺい勝ち」と
なるケースが減ったということです。しかし依然として全面公開されていないテ
レビ会議、あるいは費用見積もりや契約となると一切明らかにしない態度、肝心
のデータは存在しないと言い張り、どうあっても明らかにしないなど。どうして
も明らかにしたくない場合はデータそのものが「存在しない」ことにしてしまい
ます。あるいはそれを見越して、危うそうなデータは始めから取得しないなどと
いうとんでもないことさえやらかします。
さて、公表された川内ビデオで特に気になった点を書きます。(次号へ)
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┗■2.福島産の汚染山菜、タケノコが闇出荷、食卓へ
| 首都圏・名古屋、京都、大阪などに4トン車で
| 原発事故は、ワルにとって金の成る大木になっている。
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月刊「食品と暮らしの安全=5月号」に載った注目記事を紹介します。
☆ 福島産 山菜・タケノコを闇出荷
―事故後、3度目の山菜シーズンが福島に訪れましたが、地元では放射能汚染
で敬遠され、採る人もいなくなった山菜。
ところが、秘かに首都圏、西日本へ出荷されていたのです。その実態を吾妻博
勝氏にルポしてもらいました。―
以下、小項目を紹介します。
・放射能汚染されたイノシシ
・地元で食べない山菜が闇で
・産地はどうにでもなる
・首都圏、名古屋、京都、大阪などに4トン車で3回に1回
・「子供に食べさせたくない野菜」出荷
・学校給食からはじかれた食材は県外へ
(柳田)
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┗■3.経産省前テント排除より原発廃絶・廃炉が先じゃないの?
| 5月10日(金)17時~18時 明渡請求訴訟に抗議する大集会
| 川内、伊方原発の再稼働なんてトンデモナイ!
└──── 経産省前テントひろば
国は経産省前テントひろばに対して、土地の「明け渡し請求訴訟」を東京地裁
に申し立てた。冗談ではない! 安全だと言って原発を国策として推進してきた
国や経産省の責任はどうなったのか? テントは脱原発・反原発運動を進める私
たち国民のものだ。テント排除を言うなら、原発の廃絶・廃炉が先だろう!
ましてや事故のちゃんとした検証もないまま、単に経済的理由のためにせっか
く大人しく眠ろうとしている原発を再稼働させるなんてトンデモナイことだ。国
の理不尽な「明け渡し請求訴訟」に断固として抗議したい。
5月10日(金)17時~18時、経産省前テントひろばに集まろう!
そして大きな抗議の声を挙げよう!
明渡請求訴訟を撤回しない?! 5月16日(木)~22日(木)まで
連続共同ハンスト突入
国がどうしても訴訟を撤回しないなら、5月16日朝から22日正午まで7日間
(正味172時間)、抗議の連続共同ハンストに入ります。我こそはと思う方々が
テント前で、例え1日24時間でも共にハンストに入ることを呼び掛けます。
ハンストに参加されるという方の電話連絡をお待ちします。070-6473-1947
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┗■4.テント日誌 特別版(4月27日)
| 原子力災害対策指針についてのパブコメを書くことを勧める文を
| 「再稼働阻止全国ネットワーク」で作成したので紹介します
└────
「再稼働阻止全国ネットワーク」からのお願いです。
今、規制委員会が原子力災害対策指針についてのパブコメを実施中です。
政府は全国の原発立地・周辺地域に原子力災害対策を押しつけて原発を再稼働さ
せようとしています。これに対して全国からNOを訴えることが非常に大事だと
思います。私たち「再稼働阻止全国ネットワーク」からパブリックコメントを出
そうと呼びかける文を作ってみました。これをご参考にできれば連休中にパブコ
メを出していただきたいと思います。どうぞご参考に。
1 原子力災害対策指針にNO! 5 月9日(木)締切
―パブコメで規制委を糾弾しよう―
2013年4月27日「再稼働阻止全国ネットワーク」
TEL 070-6650-5549 FAX 03-3238-0797(たんぽぽ舎気付)
〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
mail info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
HP http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/
原子力災害対策指針(改定原案)のパブリックコメントを今募集中です。
皆さん、お忙しいと思いますが、何とか連休中に原子力防災指針批判の意見(異
見)を一言でも書いて、原子力規制庁に提出してください。ウェブで簡単にでき
ます。FAX 送信でも可能です。
○パブコメ募集案内
原子力災害対策指針(改定原案)に対する意見募集について
http://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu130410_1.html
・インタネットで意見提出する場合
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=198252302&Mode=0
・意見提出用紙など
http://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu130410_1/130410-04.pdf
住所:〒106-8450 東京都港区六本木1-9-9 六本木ファーストビル 原子力規制庁
原子力防災課宛て FAX:03-5114-2121
福島原発事故が起きた時の災害対策について福島県の行政や人々から十分なヒ
アリングもせず、全国の原発立地地域や周辺地域の行政や住民から意見を聞くこ
ともせずに「指針」が制定された。このことは、4月22日の泉田新潟県知事の規
制庁長官に対する発言「福島の検証もしていない、行政機関の話も聞かない、現
場の声も聞かない。そんな安全基準がどうして役に立つのですか?」が象徴的に
示している。そればかりか、原子力災害対策計画を策定させられた地域や原子力
防災訓練が実施された地域では、住民の「あまりに非現実的な計画だ、非現実的
な訓練だ」の不満が全国の原発立地・周辺で巻き起こっている。
以上を踏まえ、再稼働阻止全国ネット事務局の意見を以下に紹介します。
これらを参考に原子力規制委員会・規制庁に厳しい意見を是非提出してください。
1 避難計画は非現実的、周辺住民の意見を聞いて避難計画を見直せ
避難計画を立て避難訓練をする中で、計画があまりに非現実的であることが確
認された。住民や自治体の意見を聞いて、再度計画を策定し直すべき。
計画の問題点の一例を以下に示す。
▼バスによる避難を計画されているが、バス会社は対応できないと言明している。
▼防災訓練を経験した住民は、避難が膨大な負担になることを知った。こんな計
画と訓練を必要とさせるのであれば原発をやめるべきだ。
▼若狭湾周辺では、災害時に原発のすぐそばを通りぬけないと避難できない。
2 福島原発事故を総括すれば原発を動かすことは間違い
福島原発事故から2年経ったが、以下に記すように、全く収束していないばか
りか、更なる放射能放出が心配され、今も被災者を苦しめている。このような状
況下で原発を動かすことを前提に原子力災害対策指針をつくりそれを全国の関係
自治体と住民に押し付けることは根本的に間違っている。
▼原発事故は、周辺地域の人々のふるさとも仕事も生活も奪い、今も16万人以
上の人に避難を余儀なくしている。
▼住民や子どもの健康管理も不十分で人々は不安を抱え、今後の疾病が心配され
る。
▼3つの事故調査委員会の報告が出たが検証も対策も不十分、かつ未だに原子炉
の状況は分からない。
▼4号機の核燃料棒のプールは不安定でまた大地震が起こったら日本列島に人が
住めなくなる。
▼フクイチ敷地には今も約27万トンの汚染水が貯まり毎日400トンずつ増加
している。
▼地下貯水槽の水漏れが発生し対策が汚染水対策と廃炉作業の計画の全面的見直
しを迫られている。
▼フクイチの廃炉化の作業は緒に就いたばかりで目処は立っていず作業労働者の
被曝も心配。
▼原発事故は海も土も大気も汚し地球全体を汚染した。
3 原子力災害対策指針の策定手続きに問題あり指針全体のパブコメをやり直せ
▼改定部分の意見募集でなく「指針」全体についての意見募集をまず実施するべ
き
▼前回のパブコメ意見について、もう一度公開の場で議論するべき
(注釈)
原子力災害対策指針は、原子力規制委員会が発足して間もない2012年10月31日
に初めて制定されたがパブコメにかけられなかった。そして2013年1月30日に改
定原案に対するパブコメを行政手続法に反して2週間に短縮して実施されそれで
も3155件もの意見が出された。にも拘わらず、2月27日の原子力規制委員会で数
十分間討論されただけで確定。さらに、その後の緊急時モニターリングとヨーソ
剤配布について修正を加え、そのことに限定して再度のパブコメ募集を今実施中
である。
2012年 9月19日 原子力規制委員会・規制庁発足
10月31日 原子力災害対策指針策定(新規)
2013年 1月30日~改定原案へのパブコメ(2週間、3155通)
4月10日~改定原案へのパブコメ(今回、一カ月)
以上から指針制定において手続き上重大な過ちがあることが明らかだ。
4 福島原発事故における避難の実態を調べよ
▼福島第一原発事故時に当事者であった行政と住民の避難の実態を詳細に調べよ、
住民の意見を聞け
5 原発立地と周辺地域の意見を聞け
▼各原発立地と周辺地域の行政と住民への説明会・意見交換会を全国で実施せよ
6 緊急時モニタリング結果を対象地域行政と住民にできるだけ早く知らせる体
制を構築せよ
福島原発事故直後のSPEEDI や米軍モニタリング情報が住民に知らされなかった。
7 安定ヨウ素剤の事前配布の必要性を再検討せよ
何ゆえに副作用も伴うヨウ素剤を事前配布する必要があるのか? そのことの共
通認識を持つた
めに全国の原発立地・周辺地域で住民の意見を聞け。
8 周辺地域の各自治体との防災協定を事業者に義務付けよ
福島原発事故を目の当たりにした住民は原発の稼働を望んでいない。
9 指針の対象範囲が狭すぎる
緊急時防護措置準備区域(UPZ)を30kmとして、21道府県、135市町村、
対象人口480万人としているが、以下に示すようにこの範囲設定は狭すぎる。
(1)福島事故時に米国政府は80km圏外避難を指示した。
(2)「チェルノブイリ基準」に従うべきだ。フクイチ事故では年間1mSv汚染は、
栃木、群馬、茨城、長野、静岡、岐阜、富山の各県に及んだ。
(3)間違いだらけの拡散シミュレーション結果に基づいて30kmが定められた。
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