「日比谷メーデー(8000人)へ参加しました(5月1日)」など-地震と原発事故情報
- 2013年 5月 2日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No1824】
2013年5月2日(木)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.日比谷メーデー(8000人)へ参加しました(5月1日)
「原発もうやめよう」のスローガンがいくつも見られたのはうれしい
3か所で演説、ビラ、1000枚を配布、反応あり
柳田 真(たんぽぽ舎)
★2.浜岡原発ツアーに参加して(連載・上)
中電は現代のドン・キホーテか?!
被害は静岡県全滅、東西分断、東京・名古屋も深刻
吉田 隆(脱原発イロハネット発行者)(メールマガジン読者)
★3.「川内博史探検隊」ビデオを見て (4)
IC水位計―ビデオの中でもっとも重要かつ、他の手段では発見でき
ない大きな記録が映っていました。
この記事はたんぽぽ舎メールマガジン4/12付【TMM:No1804】「地震で
損壊、否定できず」】へのコメントです 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★4.新聞・雑誌より
◆山の幸 広範囲で出荷制限 山菜、キノコ、ワラビ、タラの芽など
福島原発事故 基準値超え続く 放射性物質、山林の生態系で循環
(4月29日東京新聞より抜粋)
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※5/3(金)第53回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時:5月3日(金)18:00から20:00 第53回首相官邸前抗議行動
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
17:20に1~5班にわかれて官邸前、国会前へ出発。20:20総括集会。
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┗■1.日比谷メーデー(8000人)へ参加しました(5月1日)
| 「原発もうやめよう」のスローガンがいくつも見られたのはうれしい
| 3か所で演説、ビラ、1000枚を配布、反応あり
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
○5月1日(水)たんぽぽ舎のメンバーと共に日比谷メーデーに参加しました。3
点セット(たんぽぽ舎の5月日程、反原連の5月日程、テント青空放送)のビラ
を持って。9時過ぎの前段行動では、東部労組、連帯ユニオン(全日建労組)、都
職労一部事務組合、電検労などの組合へ(主催者へことわって)ビラを配布しまし
た。都職労の有志組合の集まり(墨田、江東、足立、目黒、世田谷、学校事務労
組ほか40名弱)では、たんぽぽ舎として連帯の挨拶をしました。演説の内容は2
点です。
1…福島県内の半数の地域が法令で立ち入り禁止区域のはずの放射線管理区域
(と同程度の放射能)に住んでいる。子どもが危ない。福島の危機的現状を変える
べき、共に努力しよう。
2…福島原発事故後の惨状が続くにもかかわらず、安倍政権は原発再稼働と外
国輸出を狙っている。日本は今、地震活動期だ。第2の原発惨事を起こさせない
ため、共に努力しよう。
○そのあと、都庁の三労組(東学、都障労組、アイム、プラス東学臨労ほか)の集
会でもビラを配って挨拶(演説)、そのあと太田現業労組(60人強)でも昨年に続い
て演説(内容は上記2項と同じ)。全体を通して「原発もうやめよう」の趣旨のス
ローガンや横断幕(東部労組)がいくつも目立ち「原発やめよう・たんぽぽ舎」と
しては、うれしい光景でした。
日比谷野音内は満員。練馬区職の山本委員長と立ち話。練馬は370人で参加と
のこと。日比谷公園周辺に高教組、主税の労組、大田区職労など合計で、主催者
発表8000人。懐かしい友人、知人にもずいぶん会い、楽しい半日の行動でした。
○なお、今年は東電前行動は諸般の事情で中止しました。5月3日の憲法集会
(日比谷公会堂)は参加して「原発は憲法の原則を破壊するという趣旨]のビラを
1500枚ほどまく予定。また5月3日恒例の金曜官邸前行動(第53回)へも、ビラ
2000枚をもって、30~40人で参加する予定。メルマガ読者の皆さんの協力を要請
します。
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┗■2.浜岡原発ツアーに参加して(連載・上)
| 中電は現代のドン・キホーテか?!
| 被害は静岡県全滅、東西分断、東京・名古屋も深刻
└──── 吉田 隆(脱原発イロハネット発行者)(メールマガジン読者)
4月20日~21日、たんぽぽ舎・再稼働阻止全国ネットワークの呼びかけによる
浜岡応援ツアーに参加した。品川駅頭に8時半集合、7名(他現地で1名合流)
は、2台の車で静岡に向かう。
静岡労政会館で「浜岡原発を考える静岡ネットワーク」の総会と「浜岡原発と
めます本訴の会」の総会が開かれており、途中からだが参加させていただいた。
この団体は、浜岡原発の廃炉をめざす戦いの中軸として17年にわたり活動して
いる。裁判は一審は負け、高裁に移っているが、この間、1号、2号の廃炉を勝
ち取っている。敬服の限りだ。
午後からは、大ホールで記念講演会が行われた。白鳥会長の挨拶に続き、湖西
市長の歯切れの良い脱原発の挨拶があった。
本番、神田香織さんの講演は、ふるさと福島や「チェルノブイリの祈り」、
「はだしのゲン」を講談師の本領発揮で語り、200名余の聴衆を引き付けた。
終了後、神田さんを含め浜ネットの人たちと交流懇親会を開いた。国労の組合
員がしっかり支えており層も厚い。何よりも元気で、必ずや勝利を手にするだろ
うと確信した。
翌21日は、AM、鈴木事務局長らの案内で浜岡原子力館、基礎地盤とされる泥
岩と断層の状況、22mの防波壁の見学をすることができた。
この中で、数々の問題が見えてきた。いくつか記しておきたい。
▲継足し防波璧は大丈夫か
擁壁は、昨年、10~30mの地中壁の上に10~12mのL型擁壁を結合してつくっ
たが、不足が明らかになり、その天端にさらに4mの鋼製璧を継ぎ足している。
19mの津波高に対し、3mの余裕を見て海抜(T.P)22mまでと、日本一の防
波璧にした。
この考えで当初も設計しているなら、L型擁壁の基部にかかるモーメントは、
仮に静水圧とすれば(10-3)の3乗と(10+4-3)の3乗の比だけ増加する。これ
は約4倍になり、到底もたない。
そこで、展示資料には「竪壁の下部を補強します」と記し、2~3mの高さま
で壁厚を少し継ぎ足したように描いている。だが、床版も基礎杭の補強もしてい
ないので、チェックが必要。波力の式もいろいろ提案されており、決定打はない
状況ゆえ、何を用いたかも要チェックと思う。
▲遡上・越流の問題
擁壁前面は海抜10~15mの砂丘になっており、すぐ前は太平洋の荒波が押し寄
せていた。
大津波はこの砂丘によって押し上げられること明白。波高19mに対し、防波壁
に押し寄せる波の高をどう計算したかも見逃せない。果たして3mの余裕高で間
に合うか、大いに疑問である。越流すれば波力の計算式も変わり、当然洗掘など
の影響も考えなくてはならない。
▲取水ポンプと構内水没問題
浜岡では数十m先の海中に取水塔を設けている。取水トンネルで構内の貯水槽
に導き、冷却水として使っている。ところで、1~4号機の敷地地盤高はTP6
m、5号機で8mであるので、大津波時にはたちまち水没してしまう。そこで、
建屋は防水扉を設けるとか、取水ポンプは3mの防水壁で囲むとする。が、これ
でも防ぎきれないので、防水構造の建屋をつくりそこに別途ポンプを設置すると
している。
しかし、大津波が幾度か押し寄せ、越流も生じたときは10数mもの水深になり
かねない。
完全防水の水没建屋なら強大な浮力にも耐えなくてはならないが、果たして大丈
夫なのか。(つづく)(脱原発イロハネット No-62、2013/4/27より)
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┗■3.「川内博史探検隊」ビデオを見て (4)
| IC水位計―ビデオの中でもっとも重要かつ、他の手段では発見でき
| ない大きな記録が映っていました。
| この記事はたんぽぽ舎メールマガジン4/12付【TMM:No1804】「地震で
| 損壊、否定できず」】へのコメントです
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
さて、ビデオの中でもっとも重要かつ、他の手段では発見できない大きな記録
が映っていました。
それは、ICの水位計です。
ICは二つ設置されており、A系とB系、どちらも同じサイズのタンクがあり、
その中には水が溜められ、炉心蒸気を通す配管が細管として入っています。
この水位は通常は半分強あるようです。
まず、昨年10月の東電ビデオでは、この水位も調べていて、東電職員が数値
を読み上げています。A形タンクは65、B系タンクは85でした。単位はパー
セントです。100が最大です。
ところが今回のビデオでは、A系が70、B系に至っては満水である100で
した。
事故発生以来、この系統は閉じているはずです。バルブ開放を試みても開かず、
結局冷却能力を失う原因の一つになっています。
そのタンクが満水を示したことは、二つ考えられるわけです。一つ目、何らか
の理由で水を投入し、満水状態にした。しかしそんな記録は見当たりませんし、
わざわざ満水にして、危機を危険に晒す理由がありません。(満水になれば重く
なり、もはや能力の要らないタンクに無用な荷重がかかることになる) もう一
つは水位計が壊れていることです。
水位計の故障(または正常な水位を示さなくなる)は、既に圧力容器の水位計
で起きています。
ICからの漏えいがないこと、正常に稼働したことを示す「証拠」が、この水
位計でしたが、故障している以上、証明は出来なくなったとみるべきでしょう。
もともとICへの配管は、水素が溜まってしまい蒸気が流れなくなったと考え
られています。(非凝縮性気体つまり水素が溜まった)
しかし水素が溜まる前(すなわち燃料損傷前)にICは手動で停止されており、
この停止理由が急速に原子炉温度が下がったため「操作手順書に基づき停止した」
とされていますが、原子炉の圧力も同時に下がり、水位も低下をしていることか
ら、IC系統からの漏えいを疑った運転員が停止をした可能性もあります。
(次号に続く)
※IC:非常用復水器(Reactor Core Isolation Cooling Condenser)
原子炉圧力容器内の温度や圧力が上昇した場合に、炉内の蒸気を受け入れて水
に戻す装置。水は原子炉に循環する仕組みで、圧力低下や除熱が期待できる。
東京電力福島第1原発1号機に設置されていたが、東日本大震災発生後、十分
機能しなかった。
原因として、国会の事故調査委員会は地震による配管破断などの可能性を指摘。
政府や東電の事故調は津波の影響との見解を示している。全電源喪失に加え、非
常用復水器が十分機能しなかったことで、炉心溶融が早まったとみられている。
(2013/02/07 時事ドットコムより)
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┗■4.新聞・雑誌より
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◆山の幸 広範囲で出荷制限 山菜、キノコ、ワラビ、タラの芽など
福島原発事故 基準値超え続く 放射性物質、山林の生態系で循環
東京電力福島第一原発事故でまき散らされた放射性セシウムが、野生の山菜や
キノコに深刻な影響を与えている。今春も、栃木県の一部でワラビやタラの芽、
コシアブラの検査値が国の基準値を超え、新たに出荷制限された。山林の放射能
汚染の除去には具体的な手だてはなく、事故の影響は数十年単位で続くと指摘さ
れている。
福島県境に近い栃木県日光市の湯西川温泉。平家の落人伝説で知られる山深い
集落に、旅館や民宿が並ぶ。この静かな集落に今月、嫌なニュースが飛び込んだ。
同市南部のワラビから1キログラム当たり100ベクレルの基準値を超えるセシウ
ムが検出され、国から同市全域に出荷制限がかかった。(中略)
セシウム騒動は、事故後から続いている。春に芽吹くサンショウの若葉で作る
つくだ煮は特産品で人気が高いが、昨春、市内で野生サンショウから基準値超え
のセシウムが検出された。それ以来、出荷制限は解除されていない。(中略)
同市はサンショウ以外にも、タケノコや野生のゼンマイ、コシアブラといった
山の幸が出荷制限を受けている。(中略)
林野庁によると、4月26日現在、東北や北関東を中心にゼンマイは12市町、ワ
ラビは11市町、コシアブラは49市町村、野生キノコは93市町村で出荷が制限され
ている。(中略)
影響は数十年か
「山林にはもともとセシウムをため込みやすい性質があるようだ」と話すのは、
福島復興支援本部環境動態・影響プロジェクトのリーダーを務める独立行政法人
「放射線医学総合研究所」の吉田聡さん。(中略)
さらに、ワラビやゼンマイなどのシダ植物とキノコは、他の植物に比べてセシ
ウムを多く取り込む傾向があることも分かっている。(後略)
(4月29日東京新聞より抜粋)
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