「『調査報告 チェルノブイリ被害の全貌』刊行記念 アレクセイ・ヤブロコフ博士講演会」など-地震と原発事故情報
- 2013年 5月 8日
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- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No1829】
2013年5月8日(水)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.メールマガジン読者より、放射能測定器について質問がありました
鈴木千津子(たんぽぽ舎)
★2.『調査報告 チェルノブイリ被害の全貌』刊行記念
アレクセイ・ヤブロコフ博士講演会
冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.今日は、若い、家族連れが多く、ふだんは参加できないが、この行動に
共鳴する人が多くいることを実感
福島の女性の叫び-福島で放射能に怯えながら暮らす、
子供と孫を心配して
5月3日第53回首相官邸前抗議行動の報告
金子やよい(たんぽぽ舎 金曜行動ボランティア)
★4.新聞・雑誌より
◆『政府・東電に振り回された2年間』
・・・つぶやく福島作業員・・7万人フォロー <ハッピー>さん
(東京新聞5月5日より抜粋)
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※5/10(金)テントを守ろう集会にご参加を!
日時:5月10日(金)17:00から18:00 経産省正門前
※5/10 (金)第54回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時:5月10日(金)18:00から20:00 第54回首相官邸前抗議行動
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
「テントを守る」集会参加。その後、1~5班にわかれて官邸前、
国会前へ出発。20:20総括集会。
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┗■1.メールマガジン読者より、放射能測定器について質問がありました
└──── 鈴木千津子(たんぽぽ舎)
お答え致します。
質問
一般の人でも手軽に測定できる信頼性のある測定器(環境、食品それぞれに対
応するもの)をホームページやメールマガジンで紹介してほしい。
回答
おおまかに説明すると、
◇環境中の放射能(空間線量)を測定するのは、
1.ガイガーカウンター(環境中の放射能、特にガンマ線を全て検知します-検
出器はGM計数管)があります。小型のもので価格は、2011年3月の事故後、
1台7万円程度でしたが、今では1万7000円ほどで販売されているようです。
1時間あたりのマイクロシーベルトで表示されます。
2.環境中の放射能(空間線量)を測定するのは、もう1つ、15万円前後の測定器
は、ガンマ線の検出にシンチレーション検出器を使っているものもあります。
基本的にセシウム134、セシウム137を中心に測定するよう調整されてい
ます。 1時間あたりのマイクロシーベルトで表示されます。
たんぽぽ舎にある測定器は、1の製品もありますが、2では、クリアパルス株
式会社のA2700(Mr.Gamma)とHORIBA製のPA-1000(ラディ)。(測定上限
はどちらも9.999μSv)
もう1つは、「たんぽぽ」(1台約28万円から30万円)といって、1インチのシ
ンチレーション検出器を使っています。これは、1分間あたりのカウント数を
表示します。測定上限は1と2の製品の10倍です。
◇食品の放射能を測定する機器は、大きく分けると微量放射能測定器(NaI検
出器)とゲルマニウム半導体検出器の2つになります。
たんぽぽ舎に設置してある食品の放射能測定器は、NaI(ヨウ化ナトリウム
シンチレーション)検出器を使っているもので、重量は鉛や鉄のシールド(自然
界の放射線をできるだけさえぎるため)を使っていますので400kgあります。
価格は、1台480~550万円ほどです。
◇食品の放射能測定の概略は、測定物(食品や土壌)をマリネリ容器に詰め込み、
シールドの中に入れます。測定物から放出される放射線がNaI検出器を通過
するときに発生するわずかな光をつかまえて、分析(マルチチャンネルアナライ
ザにより)し、ヨウ素131やセシウム134、セシウム137などの核種別に
振り分け、放射線の量を数えます。その分析データをパソコンで見やすい画像
にしたり、ベクレル表示に換算、保存(記録、記憶し)やプリントアウトします。
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┗■2.『調査報告 チェルノブイリ被害の全貌』刊行記念
| アレクセイ・ヤブロコフ博士講演会
└──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
日時:5月18日(土)午後6時30分~
会場:星陵会館
主催:チェルノブイリ被害実態レポート翻訳プロジェクト
共催:ピースボート、グリーンピース・ジャパン、FoE Japan、
グリーン・アクション
協賛:岩波書店
解説:崎山比早子
司会:おしどりマコ
参加費:1,000円(邦訳書持参の方は無料)
1986年4月26日に起きたチェルノブイリ事故の被害をめぐっては、国連、IAEA
(国際原子力機関)、WHO(世界保健機構)などにより「直接的な死者は50人、
最終的な死者は4000人」といった過小評価が公式化されてきましたが、実態はは
るかに深刻です。なかでも、ゴルバチョフの科学顧問を務めたロシアの科学者ア
レクセイ・ヤブロコフ博士を中心とする研究グループが2009年にまとめた報告書
『チェルノブイリ―大惨事が人びとと環境におよぼした影響』(Chernobyl:
Consequences of the Catastrophe for People and the Environment)は、英7
語だけでなくロシア、ウクライナ、ベラルーシ現地の膨大な記録や文献から、犠
牲者数を少なくとも98万5000人と見積もっています。
東日本大震災と津波が引き金となった福島原発事故により、私たちはチェルノ
ブイリに匹敵する放射線被曝が日常化する時代を生きなければならなくなりまし
た。
“フクシマ後”の日本人がチェルノブイリ被害から学ぶには、その真相を知る必
要があります。
チェルノブイリ事故27周年の4月26日に刊行された
<http://www.iwanami.co.jp/cgi-bin/isearch?head=y&isbn=ISBN4-00-023878>
本書の主著者であり、翻訳作業の2年間、ずっと翻訳チームからの質問に答え、
サポートしてくださったアレクセイ・V・ヤブロコフ博士が来日され、東京・盛
岡・郡山・京都の4か所講演を行います。
このプロジェクトには、20名を超える翻訳者がボランティアで参加しているの
に加え、10人の専門家の方々にアドバイザーとしてご協力いただいております。
その一人が生井兵治さんです。
生井兵治:元筑波大学教授/農学博士(遺伝・育種学)
5月11日(土)にはこの本と講演会についてもお話があると思います。
皆さまのご参加をお待ちいたします。
日 時:5月11日(土)開場13:30 14:00より
「長期低線量内部被曝のリスク評価のあり方」
『生命現象の基礎-あご・ほっぺ理論』
お 話:生井兵治さん(元筑波大学農学博士)、
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:800円
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┗■3.今日は、若い、家族連れが多く、ふだんは参加できないが、この行動に
| 共鳴する人が多くいることを実感
| 福島の女性の叫び-福島で放射能に怯えながら暮らす、
| 子供と孫を心配して
| 5月3日第53回首相官邸前抗議行動の報告
└──── 金子やよい(たんぽぽ舎 金曜行動ボランティア)
ゴールデンウィーク後半初日の今日、参加人数が少ないのでは?との思いに反
し、早い時間から人が集まり、6時前には、ぐみ坂下まで抗議の列が延びていた。
また、この日は国会議事堂前の抗議行動は無い、にもかかわらず人が集まり始
めていた、その人達もスタッフから説明を聞き、ファミリーエリアに、官邸前に
と向って行った。私が官邸前に戻る間にも、幾人もの人達が国会議事堂前に向か
おうとしていた。
そして、官邸前に戻った私の耳に飛び込んできたのは、嗚咽の中から声を振り
絞り訴える福島の女性の叫びだった。福島で放射能に怯えながらも、そこで暮ら
さざるを得ない自分の子供と孫。福島の今は、複雑で悲しく、怒り、諦め、様々
な対立のなか人々が静かに殺されつつあることが、悔しく、憲法記念日の今日、
基本的人権がこれほど侵害されていることに、もっともっと多くの人に関心を持
って欲しい。
そんな中でも、今日の参加者は、若い人、家族連れの人も多く、普段は、来ら
れなくても、この行動に共感するひとが多くいる事を実感できたことが嬉しい。
そして今日も、一人で参加されている方が沢山いる、そんな中のお一人に、お
話を聞いてみた、真っ直ぐ前を向き、静かに抗議の声を上げている女性、「私は
理論的に話すことは、苦手です。とにかく原発は危険、本当に危険と感じます。
早く廃炉にして欲しい。わたしの夫も原発に反対しています。仕事でここに来る
事は出来ませんが、原発に関する情報をネットで集め、私に教えてくれます。マ
スコミは、情報をきちんと流さない、その事にも怒りを感じます。隠蔽体質の東
京電力の会見に夫は、毎回怒っています。使用済み核燃料の問題を子供達、その
また子達にも押し付ける。ドイツでは脱原発を決定し、進めているのに、何故こ
の国が決断出来ないのか、この国の考えがさっぱり分からない…」
控えめな口調ではあるが、その中に日々感じる原発への危機感と、政府、マス
コミへの不信が強く感じられるお話しだった。
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┗■4.新聞・雑誌より
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◆『政府・東電に振り回された2年間』
・・・つぶやく福島作業員・・7万人フォロー <ハッピー>さん
東京電力福島第一原発事故の発生当初から収束作業に従事し、現場の様子をツイ
ッター出つぶやき続け、その内容を7万超の人が注目している『ハッピー』さん。
福島第一の近くに家があり、作業員としてここで長年働いてきた。このほど本紙
の取材に応じ、2年間を超える収束作業で感じた疑問などを語った。
<片山夏子>
現場を冷静に伝えたい
・まるで戦場
2011年3月14日昼、3号機原子炉建屋で水素爆発が起きた時、ハッピーさんは
近くで作業をしていた。突き上げる衝撃、すさまじい爆音に襲われ、がれきがバ
ラバラ降ってきた。「ここで死ぬかもしれない」まるで戦場だった。建屋から煙
が上がり、すすで全身が真っ黒になった人、防護服が血に染まった人もいた。怒
号が飛び交う様子はとても現実とは思えなかった。(中略)
『24時間作業』で効率ダウン
・命は二の次
ハッピーさんのつぶやきには現場で感じる政府や東電への率直な疑問が多い。政
府や東電が、根拠のない楽観的な見通しを示したり、きちんと説明しない発表を
するたびにいらついた。事実をありのまま伝えないことで、かえって不安をあお
っていると感じたという。(中略)
特に、防護服を着ての夏の作業では何度も倒れそうになった。『休め』とは言わ
れるが、工程表はそのまま。作業員の命や安全は、二の次になっていると感じた。
これでは廃炉進まない
・コスト優先
11年9月、ハッピーさんの耳に政府と東電が「冷温停止停止状態」になったと宣
言する、との情報が入ってきた。だが、溶け落ちた核燃料の状態もわからない。
(中略)
「冷温停止なんてあり得ない」と思った。さらに11月ごろには、「事故収束」ま
で宣言するらしい、との情報が入ってきた。「まさか」と思ったが12月に実施す
る予定だった2号機の格納容器の穴開け作業が年明けに伸びるなど、宣言の妨げ
になるかもしれない危険な作業は延期され始めた。中略 収束宣言後、事故現場
では、コスト優先の契約が目立つようになり、危険手当や給与の削減など作業員
の雇用条件が悪化した。(中略)
ハッピーさんは、東電が会社再建を急ぎながら、事故収束も進めることに大き
な疑問を感じている。コスト優先では、経験豊かな作業員も雇用が安定しないた
め集まらず、廃炉作業も進まない、と危機感を抱いている。
(東京新聞5月5日より抜粋)
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