脱原発の3団体が初の共同デモ -6月2日東京で、最高規模を目指す-
- 2013年 5月 10日
- 時代をみる
- デモ岩垂 弘脱原発
脱原発運動に取り組む3団体が6月2日(日)に、初めて同じ日に集会・デモなどのアクションを展開することになった。アクションの統一ロゴは「6・2 ノーニュークスデイ」。3団体は「アベノミクスよりも強い脱原発の3本の矢を示そう」と言っており、過去最高規模の脱原発デモを実現したい、としている。
同日アクションに参加するのは「さようなら原発1000万人アクション」「原発をなくす全国連絡会」「首都圏反原発連合(反原連)」の3団体。2011年3月11日の東日本大震災に伴う東京電力福島第1原子力発電所の事故以来、それぞれの立場で首都圏を中心に脱原発運動を繰り広げてきた。
今回、3団体が初めて足並みをそろえるのは、原発をめぐる最近の情勢に3団体が共通の危機感をもつに至ったからだ。昨年暮れの総選挙で自民党が圧勝し、安倍政権が登場すると、民意とかけ離れた原発再稼働、新規建設の動きが強まり、そのことが、3団体関係者に「今こそ、原発再稼働に反対し、原発ゼロへの転換を求める運動を強めねば」との結束をうながしたようだ。
7月に参院選挙が予定されていることも、3団体結束の背景にある。「参院選で自民党が勝利すれば、原発容認の動きがさらに強まりかねない」という警戒心だ。
3団体の関係者は4月2日に都内で合同記者会見をして「6・2 ノーニュークスデイ」の内容を発表したが、「連合通信」隔日版によると、会見の席上、反原連のミサオ・レッドウルフさんは「厳しい情勢の中、お互いが励まし合えるものになる。市民や組合員が一体となった態度表明は、再稼働を狙う推進側にかなりの脅威を与えると確信している」と語ったという。
3団体の発表によれば、6月2日当日は、さようなら原発1000万人アクション実行委員会が午後1時半から、芝公園23号地で「6・2つながろうフクシマ!さようなら原発集会」を開き、集会後、日比谷公園までパレード(デモ)をする。パレード終了後、反原連が午後4時から始める「反原発☆国会大包囲」に合流する。
一方、原発をなくす全国連絡会は午前11時から、明治公園で「原発ゼロをめざす中央集会」を開催、その後、午後2時から国会周辺までデモ行進し、反原連の「反原発☆国会大包囲」に合流する。
脱原発を目指す団体がこれまで行ったデモで最も大勢の人が集まったのは、さようなら原発1000万人アクションでは17 万人(2012年7月16日、東京・代々木公園)、反原連の国会包囲行動ではの20万人(2012年7月29日)=いずれも主催者発表=とされている。3団体の関係者は「6・2は過去最高規模になるよう呼びかけてゆきたい」と言っているが、果たしてこれまでの規模を上回ることができるかどうか。
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