テント日誌特別版5月23日法廷傍聴の感想から
- 2013年 6月 2日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
5月23日の法廷を記録係として傍聴したテントひろばスタッフの感想です。
(ひまわり)
正清さん・淵上さんの意見陳述に胸を打たれました。裁判所はピリピリしていましたが、この裁判の本質を理解して、次回はぜひ大法廷にして欲しいと思います。
(Toku-san)
まずは多くの皆様にお集まりいただいた事に心より感謝いたします。
法廷内で行われたテント側の主張は、内容的にはどれも素晴らしいもので、1時間はあっという間に過ぎてしまいました。今回は、残念ながら、時間切れとなり、テント側で予定していた4人の弁護士の方の意見陳述は次回に持ち越しとなりましたが、国側の訴えに対するテントの正当性を主張するためには、1時間という時間はやはり短すぎると思います。
私は、法律の専門家ではなく、あくまで素人の考えですが、
この国の民主主義を健全に機能させるための三権分立の中心をなす制度である裁判は、 本来、法廷の場で、お互いの主張をしっかりと聞き、十分な論戦を経た上で、法に基づいて裁判官(裁判員)が判断を行うというものであると思います。次回は、大法廷で、きっちりと時間をとって、開催される事を強く希望します。
また、弁護団長の河合さんが、
① 世界で発生している中規模(震度4以上)の地震の数
② 世界にある原子力発電所を世界地図にプロットし、
さらに、①と②のプロットを重ね合わせてみた状況から、原発があって地震が多く発生している(世界の平均の130倍)のは、世界で日本だけであると
日本に原発がある事自体の問題を非常にわかりやすく説明して下さいましたが、
プロジェクターの使用の事前申請を裁判所が認めなかったためにパワーポイントをプリントし、手元資料で説明をされました。視覚的にもわかりやすい内容だったので、プロジェクターで説明出来たら、もっと説得力が増したと思いました。裁判所には、柔軟な対応を望みます。
(カトリーヌ)
正清さん・淵上さんの陳述内容とそのお姿に、人間の尊厳を見る思いでした。陳述で、原発で無念の死を遂げた方の代弁もしてくださり、”素晴らしい代表”と、感謝で一杯でした。
弁護士さんたちの真摯で真剣なお姿にも胸が熱くなりました。弁護団皆様、ありがとうございました。「こんなに重要な問題なのだと訴えたい、国と司法に解らせたい」との思いが、弁護団からはほとばしっていました。大 口弁護士は
「短時間に多くを・・」と早口で述べ、問題点を噛んで含めるような内容なのにもったいない程でしたし、予定していた3人の弁護士さんが、時間切 れで陳述できなかったのは残念です。次回はぜひ とも大法廷で大勢の傍聴人で裁判長に”念”を送り、公判時間も1時間半を確保したいです。
報告集会で、傍聴した応援団長の鎌田慧さんが、昂揚したおももちで、
「裁判に訴えられたのも一つの契機、全国にテントの意義を宣伝できる。
これは《加害者が被害者を訴える》という、とんでもない裁判で、国はなおかつ利権を確保しようとしている。裁判で明確になることで、いろんな運動が一緒になって大きなうねりに出来るチャンス。向こうがチャンスをくれた。”蜘蛛の巣”にかかったのは国の方だ! 経産省をやっつけるチャンス。徹底的にやっ つけよう!」と、呼びかけました。応援団長も応援団もピカイチです。
河合弁護団長は「テント広場は、自分たちのやっていることに自信を持て!」と。弁護団は90人も集まっているとのこと、こちらもピカイチ、心強いです。
脱原発をめざす全国の多くの人たちにこれらの言葉を届けたく思いました。テント裁判ブログに、声援送らせて頂いています。
第1回公判のこの日のために準備や裏方でご尽力くださった皆様、支援に駆け付けてくださった皆様、そして各所で応援していてくださった皆様がおられます。素晴らしい人たちと出逢えた幸せを胸に、”私は、綱引きのこちら側にいるんだ”と誇らしい気持ちで、帰路テントに寄りました。
傍聴させて頂き、本当に有難うございました。
◇◆◇◆◇◆ 「脱原発テントといのちを守る闘い」今後の日程 ◇◆◇◆◇
6月 3日(月) テント裁判を考える講演会 18:30~ 明治大学リバティホール http://tentohiroba-saiban.info/index/img/endan_yobikake.pdf
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