テント日誌6月5日経産省前テントひろば634日目~そろそろ蚊帳をだそう。風鈴はまだ早いか
- 2013年 6月 7日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
テントは少し手を抜けばあっと言う間に物が溜まってしまう。湿気の高い梅雨時は鬱とおしくなる。なるべく、不必要なものは整理し、捨てたいと思うが、これが簡単ではない。どこの家庭でも遭遇していることに違いない。それでもよく整理されてはいる方なのだろう。テントの主みたいな存在で、今は遺影の中でほほ笑んでいる吉岡さんは結構掃除や整理に精を出していたように思う。
早くも蚊が出来ていて蚊取り線香で対応しているが、蚊帳でも出したい。テントの下の部分をあげて風通しを良くして、蚊帳で眠れれば最高だ。今時の小学生や中学生は蚊帳の中で寝るなんてことはないのだろうから、体験生活でも誘おうかと言うのが話に出た。いいアィデアであるが、それにはまず綺麗に整理しなくちゃね、ということになった。今年は空梅雨のようだが、いずれにしても梅雨時を過ぎた暑い夏が来る。今年の夏を気持よくテントで過ごすアィデアが欲しい。夕涼みをしながら,縁台での碁や将棋もいいか、と思うが愉しく夏を乗り切りたいものである。
先の週末は国会周辺も賑やかで、持久戦風の脱原発運動に一陣の風を吹き込んだことになったのだろうか。最近、政府の方では秋から原発再稼働に向けた動きが伝えられ、そのアドバルーンも揚げられている。そうした中で脱原発運動は停滞気味だと伝えられたりする。昨年に比して盛り上がりが、今いちだという風に。私はこういう報道や評に疑念を持っている。確かに、毎週金曜日の官邸前抗議行動にしても昨年のような熱気と人の群れはない。しかし、官邸前抗議行動に足を遠のかせている人は脱原発運動に失望したからでも、疑念が生じたためではないと思う。中にはそういう人もいるかもしれないが、大半は脱―反原発運動の長い道のりの中であれこれ考えながら行動が控えめになっているに過ぎない。契機があればまた足を運ぶし関心は持続していると思う。議会での法案の成否を焦点に運動が盛り上がり、また退潮するというこれまでの運動とは違うところがあり、息の長い持久戦と考えるほかない。
この持久戦はどんな風にあるか、これまでの運動の形態や戦略―戦術では測れないところがあり、目下、誰しもが自問自答の中で考えあぐねているのだ。これは人智というよりは歴史の方が舞台を用意するということに属することではないのか。誰も先を考えられない事態の中であるのだし、そういう中で闘って行くしかないのである。それでいいのであり、定型的な形で物事が考えられない事態の中に誰もがあるのだ。
安倍内閣は奇妙な存在である。アベノミクスとして鳴り物入りで宣伝してきた経済政策が行き詰まりを見せ始めるややたらと「成長」を振りまわす。なんでもかんでも「成長戦略」として宣伝する。原発再稼働を「成長戦略」にというのには驚いたが,無定見に「成長」という言葉を撒き散らしている。これはすでに『経済成長』が現実性を失い、それ故に幻想としてでてきているだけなのである。現実基盤として「経済成長」の基盤は失われ、幻想としてのみ存在する。太鼓持ちの役割しか演じられないメディアは経済成長の現実基盤が失われているのを知りながらその幻想を煽るだけだからたちが悪い。
今、経済は成長戦略ではなく、持続可能戦略が求められているのであり、それには何よりも現実を認識するしかない。誰もがその暮らしや、経済活動の中でまだ言葉にならないが知っていることがある。かつてのような経済成長ではなく、持続可能な経済の展開が求められていることを。成熟時代における持続可能な経済の展開のビジョンを描いてもいいが、これは別の機会にする。空虚な「成長」という言葉は現実の逆立した像であり、中身のないものだ。これは明瞭にしておいた方がいい。
参院選挙を前に橋下大阪市長の演じた愚劇だが、その愚劇の理由を一番分かっていないのは本人らしい。橋下は「日本人と、韓国や世界では慰安婦について相当な認識のずれがある」と述べたと報道されているが、橋下の認識と日本人の認識を同じにしてもらいたくない。裸の王様というが恥ずかしい王様であることに気がつくべきだ。また、橋下の「強制連行はなかった」というのも一方的な独断で、慰安所は軍が管理した強制的性行為であり、様々な方法での連行は残された資料からも見える。自分の偏見や独断を一般化してもらいたくない。戦前に天皇のことをタブーにして天皇を神聖化してきた。これには天皇のことを論じることをタブーにする風長を右翼などが作り出していた。これと同じことを慰安婦問題でもやってきたのだ。橋下もこの中で「慰安婦問題」の日本的偏見《強制連行はなかった》が撒き散らされてきたことをしるべきだ。強制ということを取り上げたいなら、軍の管理も含めてそれは広い意味に理解すべきである。それが現実にあったことであり、戦争を含めもっと想像力を働かせるべきである。テント仲間でも話題になったことの一端をお伝えした。(M/O)
☆★☆★☆★ 大飯1周年行動へのバスツアーでの参加 ☆★☆★☆★
6月29日(土) 午前8時集合(新宿駅西口スバルビル前)8時15分出発(バス1台)
→小浜市・明通寺(中嶌哲演さんのお寺) コンサート+哲演さん、木原壮林さんのお話(宿泊は明通寺もしくは民宿)
6月30日(日) 午前中;全国交流会(大飯町・大島公民館)
13時半 全国集会(大島公民館)→ゲート前へのデモ(16時終了予定)
→帰京 22時頃(新宿西口)
費用:16,000円(バス代+宿泊費)
問い合わせ 070-6650-5549 再稼動阻止全国ネットワーク
090-1791-1105(八木)
申し込み 以下の添付文書の申し込み用紙に必要事項を記入の上
FAX 03-3238-0797(たんぽぽ舎気付)
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