「昨日19日、第11回原子力規制委員会を傍聴してきました」など-地震と原発事故情報
- 2013年 6月 20日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No1874】
2013年6月20日(木)地震と原発情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.昨日19日、第11回原子力規制委員会を傍聴してきました。
なし崩し的に以前よりもさらに甘く、曖昧な基準が施行!
規制委員会の危機感の無さと地元感覚の無さ (永山一美)
★2.6月14日、大間原発反対現地集会、大間町デモに参加
大間ツアー 大MAGROCK、鎌田慧さん講演、あさこはうす訪問(山田武)
★3.読者からイベント紹介(問合せは主催者へお願いします)
◇核・平和問題委員会 講演会「大丈夫か、日本!」
6月22日(土)14:00~、文京区民センター
◇トーク&パレード<新規建設おことわり—上関から原発のない未来へ>
6月29日(土)14:00~、YMCAアジア青少年センター(水道橋)
◇「リオフクシマ」上映会+監督トーク
7月3日(水)19:30~ 三軒茶屋 要予約
★4.新聞・雑誌から
◇原発の新規制基準決定、立地自治体から「不十分」の声(6月20日 朝日新聞)
◇新基準の決定受け 6原発12基の再稼働申請へ(6月20日付 朝日新聞)
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※あす21日(金)参議院議員会館 B109、13:00~記者会見、13:40~集会
子ども・被災者支援法成立から1年 -支援実施を求める原発事故被災者の声
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┗■1.昨日19日、第11回原子力規制委員会を傍聴してきました。
│ なし崩し的に以前よりもさらに甘く、曖昧な基準が施行!
│ 地元とつながり、再稼働の波を消波していこう!
└────(たんぽぽ舎会員 永山一美)
*** 規制委員会の危機感の無さと地元感覚の無さ ***
この日(6月19日)、安全基準の施行日が決定してしまうとのことで、急きょ
参加です。今日は「傍聴ってどんなものなのかしら?」と思っているかたに、
イメージしてもらいやすいよう、報告したいと思います。
昨日は朝からの強風が止まない中、事前に参加すると聞いた方よりも、当日
キャンセル待ちでもいいからと、原子力規制委員会のビル入り口に集まってく
る方々の多さに感動しつつ受付け。
入り口では事前に締め切り前に電子メールで申し込んだ方が受け付けできて
なかったり、事前申し込みのリストに名前があるとかないとか、何回もやって
いるのに結構バタついている感ありでした。
分厚い資料集を会議室の入り口で渡され、空いてる席に着席。会場は半分が
委員会用の席、半分が傍聴席でその傍聴席はプレスと一般傍聴、半々です。両
脇はテレビ局、新聞社のカメラマンの列でした。その後、開始ギリギリで、
キャンセル待ちの皆さんほとんどが入室できたようで一安心。
委員会が始まってしばらくは資料と鼻突き合わせて、パブコメについての報
告です。福島の事故のようなことが二度と起きないように起こさせないように
と、専門家ではない一般市民の私たちが少ない知識を絞り出し、届けたはずの
数々のパブコメはいともあっさりとスルーされ、対応しますや対応しています
的返答が可能なものはピックアップしてわざわざ述べ、しかし、大半はよくわ
からないモヤモヤした返答にすり替えられて行きました。
「最後にこれでよろしいですね」となりそうなところで、傍聴席から始めは
押し殺したように一人の方が、声を上げました。
そして、それを合図にするかのように、傍聴席のあちこちからせきを切った
ように「地元の声が届いてない」「パブコメが生かされていない」「対応が中
途の決定は拙速だぞ」「大飯(原発)停めて」「福島は収束できてないぞ」
「地震は待ってくれないんですよ」など、私たちが普段、金曜官邸前行動など
でもよく訴える言葉の数々声が上がり始めました。
そんな中で、先日の東海村(原電)の事故や、6/19あさ10時に行われた東電
緊急記者会見について、本当に簡単な報告などで会は終了。今日はなし崩し的
に、以前よりもさらに甘く曖昧な基準がまかり通ってしまう重大な日になりま
した。
ビルを出てからはしばらくビル前で抗議行動を実施。前を通るランチへ向か
う多数の方々にも何か伝わればと思います。
基準の施行は7月8日になります。新基準に施工に合わせ、待ってました!
とばかりに、これからあちこちの原発から再稼働申請の波が押し寄せてくるで
しょう。
しかし、私たちは原発立地の方々と一緒になり、再稼働を阻止しなければな
りません。第二の原発過酷事故や故郷を失い悲しい思いをする人たち、そこで
被曝労働をするかたたちを増やすこと、そんなことを繰り返してはいけないの
です。
今日の傍聴で感じたことは、規制委員会の危機感の無さと地元感覚の無さ、
お手盛り的、なし崩し決定の感がとても強く残りました。だからこそ、私達も
言うべき事は言うべき時にしっかり伝える。できる人ができる位置で、やれる
ことをやっていければと思っています。やらなくちゃ初めも終わりもないと思
いました。
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┗■2.6月14日、大間原発反対現地集会、大間町デモに参加
│ 大間ツアー 大MAGROCK、鎌田慧さん講演
│ 花とハーブ園、あさこはうす訪問
└────(たんぽぽ舎会員 山田武)
たんぽぽ舎ボランティアで大間ツアーを企画し、総勢10名で行きました。
6月14日(金)、東京を車2台7人で出発。途中、夜行バスやレンタカー組が
合流。八戸(青森)にて蕪島のウミネコ繁殖地を見学。
6月15日(土)、映画「六ヶ所村ラプソディー」出演の菊川慶子さんが営む「花
とハーブ園で歓談。(ここが宿泊施設)
大MAGROCK 反核ロックフェスティバル 1日目
・ちだ原人NUTS、制服向上委員会~PANTA等出演。
・大間温泉での食事会(原子力資料情報室 澤井正子さん、大間原発訴訟の会
函館の野村保子さん、「空想の森」の田代陽子監督)
・原発問題は現地より、電気を大量に使っている都会の人に責任があり、節電
も大事、プルト利用で稼働しようとする核燃サイクル、大間原発工事を止め
ようで同意。
・津波にのみ込まれ九死に一生を得て生還したレゲエ・シンガー「ちだ原人」
さんと駐車場で偶然出会って立ち話。
・夜、鎌田慧さん講演、山下知徳さんライブ、中野宏典(大間訴訟歌う弁護
士)の話とライブ 、小笠原厚子さんも檀上に。
6月16日(日)、大MAGROCK 反核ロックフェスティバル 2日目
FRYING DUTCHMANなどが出演、大間原発反対現地集会、大間町デモ(町役場
前を通りフェリー乗り場まで)大間町の佐藤了一さん、澤井さん等の各代表
がスピーチ。 鳴り物入りで大間町をデモコール。
地元の朝刊によると、主催者発表で500人参加でした。あさこはうすで小笠
原厚子さんと歓談。佐井村の仏が浦へのフェリー乗り場、願掛け公園見学。
災害避難場所の小高い公園から大間原発敷地を俯瞰。
6月17日(月)、東京へ。
六ヶ所原燃PRセンター見学、動きのある燃料棒せん断、実物大の模型等。
NO NUKESや原発やめようの車シール、帽子等にバッジを付けた一行を相手に、
ガイドさんが懸命の説明。
※新聞報道(6月17日付 デーリー東北)
◆大間原発建設中止求め現地で反対集会・・・・・大間町に建設中の大間原
発をめぐる反対現地集会が16日、原発の敷地に隣接する民有地で開かれた。
全国各地から約500人が集まり、建設中止を求める行動をさらに強化する
ことを申し合わせた。
建設に反対する3団体の呼び掛けで2008年から開かれており今回で6
回目。会場となった民有地は「大間原発に反対する地主の会」が所有してい
る。[写真]大間原発の建設中止を目標に、反対運動の強化を申し合わせた現
地集会=16日、大間町の大間原発隣接地
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┗■3.読者からイベント紹介(問合せは主催者へお願いします)
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◆核・平和問題委員会 講演会「大丈夫か、日本!」
~憲法・原発・核のゆくえ、私たちは平和に生きたい~
http://ncc-j.org/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=68
講師 海渡雄一弁護士さん
日時 6月22日(土)14:00~16:00
会場 文京区民センター2階(文京区本郷4-15-14)
入場 一般500円、大学生200円、18歳未満無料
主催 日本キリスト教協議会(NCC)「平和・核問題委員会 」
問合せ先 sf-naitou@nifty.com 内藤新吾(TEL/FAX 047-362-4857)
◆トーク&パレード<新規建設おことわり—上関から原発のない未来へ>
出演
清水敏保さん(上関原発を建てさせない祝島島民の会代表)
岡田和樹さん(農業/上関シーカヤッカー/水辺教室講師)
Misao Redwolfさん(首都圏反原発連合/イラストレーター)
コーディネーター 菅波完さん(高木仁三郎市民科学基金事務局)
日時 6月29日(土) トーク 14:00~16:00
パレード 14:30出発
会場 YMCAアジア青少年センター地下 スペースY
(東京都千代田区猿楽町2-5-5) 最寄駅:JR水道橋から徒歩6分
参加費 1,000円
定員 200名(要予約)
申込み締め切り6月28日まで。WEB( http://urx.nu/3Lok )もしくは
Fax 03-3357-3801(原子力資料情報室)まで。
主催・問い合わせ:上関原発どうするの?~瀬戸内の自然をまもるために~
(略称:上関どうするネット) http://kaminoseki.blogspot.com/
◆「リオフクシマ」上映会+監督トーク
トーク:岡村 淳 監督、坂田昌子さん(虔十の会、いきものカフェ)
日時 7月3日(水)19:30~
場所 ふろむあーすカフェオハナ(三軒茶屋)
参加費 オープンチャージ(要オーダー)、カンパ制
【要予約】問い合せ・ご予約は、WEBフォームよりお願いします。
http://milk.candybox.to/from-earth/postmail/postmail.php
主催 ナチュラル&ピースSHOP + オーガニック・ベジCAFE
ふろむ・あーす & カフェ・オハナ Tel/Fax (03) 5433-8787
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┗■4.新聞・雑誌から
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◆原発の新規制基準決定、立地自治体から「不十分」の声
(6月20日 朝日新聞より)
(中略)柏崎刈羽原発を抱える新潟県の泉田裕彦知事は「事故の教訓を踏まえ
ているとは認識できない」と批判。事故後の作業や海水注入の判断を誰がする
のかが明確でないことなどを挙げ、「不十分なので、政府において法令改正な
ども含めて対応する必要がある」と指摘した。
また、研究者や市民グループらでつくる「原子力市民委員会」は同日、問題
点を10項目にまとめた緊急提言を内閣府と原子力規制委に提出。座長の舩橋晴
俊・法政大教授は、「政治的な圧力の中で無理に進められており、内容的な疑
問が非常に多い」と話した。
◆新基準の決定受け 6原発12基の再稼働申請へ
(6月20日付 朝日新聞)
原発の新しい規制基準が19日に決まったことを受けて、関西電力など電力
4社は、7月8日の施行後すぐにも、6原発12基について再稼働申請する構
えを見せている。原子力規制委員会の審査は半年程度かかる見通しで、年内の
再稼働は難しい状況だ。(中略)
申請の準備が進んでいるのは、北海道電力の泊1~3号機、関西電力の大飯
3、4号機、高浜3、4号機(福井)、四国電力の伊方3号機(愛媛)、九州
電力玄海3、4号機(佐賀)、川内1、2号機(鹿児島)の計12基。
いずれも事故を起こした東京電力福島第一原発の沸騰水型炉とは異なる加圧
水型炉。過酷事故時に放射性物質の外部への放出量を抑えるフィルター付きベ
ント(排気)設備の設置が5年間猶予されている。さらに運転開始から30年
未満で、新基準に適合しやすい。
ただ、唯一稼働中の大飯3、4号機は敷地内に活断層がある疑いが指摘され
ており、審査に影響する可能性がある。玄海3、4号機は安全対策工事が9月
までかかるため、九電が申請を遅らせる可能性もある。12基のうち、技術的
な問題が少なく再稼働が近いのは伊方3号機とみられている。
新基準は、福島第一原発事故を踏まえ規制委が昨年10月から検討を進めて
きた。電力会社に対して過酷事故対策を初めて義務付けた。事故時に原子炉を
冷やす電源車や消防車を各2台以上配備。各原発で起こりうる最大級の基準津
波を見積もって敷地内が浸水しないよう防潮堤などを造る。活断層が地盤に露
出する真上への原子炉建屋など重要施設の設置を禁止。事故時にも復旧作業が
できるよう免震機能などを備えた緊急時対策所の設置を求めた。
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