姑息な菅政権を糾弾する。
- 2010年 10月 1日
- 交流の広場
- とら猫イーチ
報道によると、菅首相は、30日の衆院予算委員会の集中審議で、事件に関する中国政府の対応について、「(日本の)国内法の手続きに対し、中国はそれを認めない姿勢があったことは大変問題だった」と批判した(読売新聞)、とのことであるが、これこそ正に「天に唾するもの」ではないか。 国法を曲げてまで、中国に阿ったのは誰か。
菅首相を始めこの政権の公式見解は、外国船による自国領海の侵犯のみにあらず、同船に対する国法の執行に当たる海上保安庁の巡視船に、無法な実力の行使があった事案を、検事にのみその責を負わせ収拾しようとする姑息な「官僚的」なものである。 曰く、法の定めに則り「粛々」と被疑者である船長を釈放した、とほざくのである。 自らが、小細工をした結果、行政府の長らしく責任をとろうともせずに、である。 民主党の真の姿とは、こんなものであるのか。 自らが批判していた官僚よりも、「小っぱ役人」的な本性が現れた事例と言えよう。
菅首相は、言いわけを考える前に、憲法の規定ぐらい読めばどうか。 日本国憲法第76条第1項は、「すべて司法権は、最高裁判所及び法律の定めるところにより設置する下級裁判所に属する。」と規定している。 検察庁は、行政府に属する。 「粛々と」検察庁が判断した結果が、日本の国益に反した無法な行為を助長するような結果になるものであるならば、堂々と法務大臣による「指揮権発動」を行い、司法の判断を仰ぐのが正論ではないのか。 行政府の長たる責任も果たさずに、検事に丸投げしたかの如く言いぬけようとするのが一国の首相のすることか。 巷に満ちている国民の声に耳を澄ましてみよ。 あたふたと何人もの丁稚を中国に派遣しながら、自国の国民に背を見せる「首相」を侮蔑する声が聞こえよう。
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