現代史研究会 7月13日に期待します
- 2013年 7月 9日
- 交流の広場
- 武田明
日 時:7月13日(土)午後1時30分~5時
場 所:明治大学リバティータワー 1093教室(9F)
資料費:500円
開会・司会:由井 格 本書発刊に至る経緯
報 告 :古賀 暹 「北一輝とは何だったか」
北一輝の思想とその時代はどのようなものであったか。
二・二六事件青年将校と北-西田たちの微妙な関係に光をあてる。
早すぎた蜂起と「二人だけの党」。
発 言 :安田善三郎 二人の兄の遺稿を整理した者として
:三 上 治 書評者の立場から
学習会とデモの関係は、やはり、理論と実践・行動の関係であろうと思います。
放電するばかり、消耗するばかりとならない為にも、充電たる学習会が広く、それを支える良き関係を築かなくてはなりません。
残念ながら、夏の参議院選挙は、二大政党制(交代可能な選択肢のある民主主義)なり損ないであるようにも思えます。
これも、論点や争点が明確にされていない故に職業たる就職口たる政治家、人を選ぶだけのお飾りの政治家を、「権威」を選ぶだけの空洞感が拭えない状況が失意と無投票民主主義につながっているのではないでしょうか?
池上彰氏は、ゆとり教育の弊害にて日本の教育レベルが落ちたとマスコミが騒いでいるが実際は、世界的に高い水準にあるのだとテレビ番組で述べられています。
しかし、それにも落とし穴があるようにも思えます。
イ ンターネット上では、ネットウヨクが横行していて議論が本当の意味で活性化していない状況から日本の教育水準が高いとしたなら、きっと世界全体は、更に、 貧しく教育が受けられない状況であるだけではないのか世界的にまだまだちきゅう座や現代史研究会的知性や問題構制へたどり着けづにいるのではないだろう か?
その様に、今回の参議院選挙の混乱、混迷ぶり選択肢のなさ、政治が独裁されてきているのではないだろうかと言う危機感から感じざるおえないものがあるように思います。
ついでに言うと、今、話題のネットウヨクですが、決して、その本質は、天皇主義者と言う意味ではないように思います。
かつてから教育から弾かれた今は、現代では話題とされなくなった暴走族や映画『仁義なき戦い』で描かれる若者たちは最下層的であるにも関わらず教育を受けられない弾かれた状況、故に、知性や幸の論理に抵抗したい衝動をもって、敵対心を持っているように思います。
そ れは、サッカーで日本を応援するナショナリズムのわかり易さに似ているのか居心地の良さとしてネットウヨクは、左派や社会主義理論、もしくは、労働組合な どなどと敵対的関係を直観的にも、逆に、教育から弾かれている要素がある故に自分たちとは無関係なもの言わば「外部」として毛嫌いしているところがあるよ うに思えます。
左の反対は、右ですが、本来は、上記の様に、貧しいが故に、右となるケースもあるが故に本当の意味での敵対関係があるわけではないのを見極めなくてはなりません。
簡単に言うと左翼の敵は、ネットウヨクでも国粋主義者としての右翼でもなく、資本主義や階層であったりするのだから、官僚や大企業であり、そのものの分析を独立して行うのが左派の学習会であり、広報したいことではなかったのかと考えています。
さて、これを前提に、今回の「北一輝と226事件」から何を学ぶべきかと言う事なのですが、「動と静」の関係ではないかと考えています。
日本は、超老齢化国家となりつつあるようです。
老いると保守的になったりするのですが、「北一輝と226事件」クーデターを考え、実行する側は、「動」として、決して、保守的と言う枠組みに括られない行動様式を持っていたわけです。
貧 しいが故に、社会主義の旗を振る若者も暴力的であったり、逆側の旗を振っているのだから実は、右翼も左翼も似鏡的関係の中にある事からの脱構築が必要であ ること、ここから出発するのが、ゼロからの出発になる意味で、「北一輝と226事件」を考えることに意味があると感じています。
現代史研究会は、間口を広げているのですが、なかなか大衆、労働者へと広がっていっていないところが残念です。
何故、貧しい者虐げられている者ほど知性と敵対しようとするのか?
その心理的分析や事実関係にも興味があるのですが、
それ以上に、立花隆氏が、『天皇と東大』でも述べられているように、何故、日本は、あの馬鹿げた戦争に突入していったのか?
ファシズム=大翼賛的関係としての「動」の側の起点としての「北一輝とは何であったのか?」に期待したいものがあります。
超高齢化社会となりつつある日本においての「動と静」の関係には、もっと語りたいものがあるのですが、まずは、放電ばかりではない充電としての学習会である「現代史研究会」北一輝と226事件に期待したいところです。
沢山の労働者、学生諸氏の参加と議論の活性化を強く望んでいます。
日々是革命ブログ
http://revolutio.exblog.jp/19225150/
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。