東電管内で大規模停電続く- 原因は『東電によれば「変電所のトラブル」』 どうも、電力会社の送電系統の維持に異常が起きている- 電力社員の間に「劣化」が進んでいるのではないかなど、地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
- 2013年 7月 20日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No1906】
2013年7月20日(土)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.たんぽぽ舎の近況
サクラ調査10年目のまとめ、週刊金曜ビラ64号、
選挙と大衆運動、他 柳田 真(たんぽぽ舎)
★2.東電管内で大規模停電続く-
原因は『東電によれば「変電所のトラブル」』
どうも、電力会社の送電系統の維持に異常が起きている-
電力社員の間に「劣化」が進んでいるのではないか
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★3.泊原発現地 岩内原問研の佐藤英行さんと斉藤武一さんからの情報です
最大津波予測を9.8mとしていたが、2.5m値切って7.3mにした-北電
改悪理由は、「防潮堤の設置を再稼働の条件から外せる」から
ベクレルフリー北海道 マシオン恵美香
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※7/22(月)学習会にご参加ください!
「反原発と反TPPについて」
お 話:金子 勝さん(慶應大学経済学部教授)
日 時:7月22日(月)19:00より
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
●予約優先となります。お電話かメールで。
たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035 メール:nonukes@tanpoposya.net
参加費:800円
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※訂正です
昨日発信の【TMM:No1905】■1.「2枚のはがきを至急送りましょう」の
本文中「…1ボルトの電気を使用しておりません」を訂正します。
正:「…1ワットの電気も使用しておりません」
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┗■1.たんぽぽ舎の近況
| サクラ調査10年目のまとめ、週刊金曜ビラ64号、
| 選挙と大衆運動、他
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
1.サクラ調査10年目のまとめが完成、近日HPに掲載します
全国サクラ調査を始めて今年が10年目。この9年間に多くの異変サクラが見つ
かり、環境悪化か、原発放射能か?―を調べてきました。この9年は調査報告集
を出してきましたが、10年目はなし、代わりにその集計報告書をホームページで
掲載することになり、近日載ります。
なお、調査報告集の残部は若干あります(在庫なしもあります)ので、ご希望の
方はご注文下さい。(1冊はカラー4頁を含む40-50頁 500円。送料は80円です。)
又、今後の方針として、3・11以降関東を中心にあちこちで、動物・植物の
異常が多くみられるので、今後は「自分の身のまわりの動物・植物の異変の観察
記録文」を募集することにしました。400-800字の範囲で送って下さい。このメ
ルマガでも紹介します。
2.『週刊金曜ビラ』が64号に-2000枚を金曜官邸前で配布
たんぽぽ舎が毎週金曜の官邸前行動にあわせて発行してきたミニコミ紙=週
刊金曜ビラが7月19日に64号になりました。反原連の金曜官邸前行動が始まった
2012年3月の第一回から(そのときは300人程度)ずっと配り続け、今では“た
んぽぽ舎さんのビラ”として親しまれている。
64号の主な中味は、1面が7~8月の学習会―デモ案内(参加歓迎)
2面が8・8(木)再稼働阻止目指した討論会の案内文、併せて8・24(土)
~25(日)の2日間の討論会と全国の原発現地行動参加者支援の300万円交通費
基金カンパ要請文。
3面が福島を忘れない2つの内容を含んだ行事=(1)シンポジウムと(2)
福島の市町村・現地訪問(飯舘村-川俣町(山本屋)-葛尾村-小名浜)8月17
(土)~18(日)。市民参加費1.8万円=バス代と宿泊代
4面は新潟県知事「東電は安全よりお金か」など。
週刊金曜ビラの同封のビラは2種=テントひろばのあおぞら放送の紹介文と、
福島原発告訴団の8・4集会ちらし(原発事故で死亡者はゼロ?いいえゼロなの
は逮捕者です)と、「応援はがきを新潟県知事と柏崎市長に送ろう」。
3.明日は投票日・投票に行こう。
東京選挙区は楽しみだ。が、全国の結果はひどい内容が予想される。
私たちは選挙結果に一喜一憂せず、福島を忘れず、原発再稼働阻止の大道を歩み
たい。なお、ドイツでは大衆運動の盛り上がり=層の厚さ、鋭さの両方で脱原発
を保守政権下で決めさせた事実。選挙で脱原発を決めたのではない。この点も含
めて、後日、機会を見つけて、やや詳しい文章を書きたい。大衆運動と選挙につ
いての小文です。
4.7月22日(月)の『反原発と反TPPについて、慶応大学教授金子勝さん
の講演」は予約者優先です.現在の予約者は40名。まだの方は早めにTEL、F
AX、メールでどうぞ。
5.たんぽぽ舎の印刷機が早くも129万枚になった。よく働いてくれるスグレモ
ノです。
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┗■2.東電管内で大規模停電続く-
| 原因は『東電によれば「変電所のトラブル」』
| どうも、電力会社の送電系統の維持に異常が起きている-
| 電力社員の間に「劣化」が進んでいるのではないか
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
○ 「原発が止まっているから広域停電が心配」などという停電パニックを誘発
しそうな7月1日の読売新聞社説。こんな記事を載せたのは原発再稼働を後押し
するためか。
2011,12年と二年続きで多くの原発が止まっているのに広域停電も起き
なかったことに推進側がいらだっていることがよく分かる。これに対して、週刊
朝日の掲載した記事は「驚愕! 東電幹部 原発再稼働へ向けて猛暑を念じ、経
産省幹部へメール(dot. 週刊朝日 7月19日号より)」という、猛暑を原
発再稼働の後押しにするというとんでもない内輪メールの曝露だった。
(【TMM:No1896】をご覧下さい)
これでは「停電テロ」さえ起きるのではないかと恐れていたら、東電管内でよ
く分からない「連続停電事故」が連休中に発生した。
電力消費量が低いはずの7月15日海の日に、神奈川県川崎市を中心として実
に8万2千世帯が最大3時間半も停電する騒ぎになった。気温は折しも35.1
度(東京大手町)、まさに酷暑の最中に大規模停電である。
もちろん電力不足などではない。この日は最高で4185万kwの最大電力。
用意した供給設備は5003万kwで、利用率は83.65%でしかない。危険
域は97%を超えるあたりだから、まったくの「余裕」だった。
この四日前の酷暑日、11日から12日は週末で3連休前でもあり、最大電力
は増加、今年始めて5000万kwを超える5024万kw(11日)と495
5万kw(12日)、それに対して設備は5392万kw(11日)と5392
万kw(12日)、率は92.33%(11日)と93.18%(12日)とい
ずれも90%越えを今年始めて記録した。
ただしこの数値、11年と12年の使用水準から見てもほとんど増加していな
い。昨年の実績から割り出すと、11日と12日の気温その他のデータをもとに
算出した想定最大電力は4950.465万w(11日)と4927.522万
kw(12日)である。とても停電など起きる供給状況ではない。
○ では何が原因なのか。東電によれば「変電所のトラブル」という。もちろん
原発とは関係がないから、東電からは原発の停止と関連づけたような発表は何も
ない。
これまでに発生した広域停電でも近年大きなものは、1987年7月23日午
後1時19分に発生した大停電である。280万戸が最大3時間20分停電した。
原因は急激な気温上昇。この日12時には35.5度(東京大手町)を記録して
おり、毎分40万キロワットずつ電力使用が増大した。なお、翌日は37.3度
になっている。ただし、使用の増大で負荷オーバーになったというわけではない。
この停電の原因には、クーラーのインバーター普及があったという。
そのため東電は電力供給システムなどを改善し、その後は広域停電を起こす可
能性は減ったとされている。
しかし7月15日は千葉県市川市と松戸市周辺でも大規模停電が発生していた。
17000戸以上で0時頃から最大2時間余りの規模だった。こんな時間ではま
して電力消費と関連づけることは出来ない。
○ どうも、電力会社の送電系統の維持に異常が起きていると考えられる。それ
は大変怖いことだ。
数ヶ月前に、関西電力管内でわざと停電を起こした事件があった。現場の人数
が足らず、仕事が忙しいことに腹を立てた電力社員による「サボタージュ」であ
った。
電力社員の間に「劣化」が進んでいるのではないか。巨大組織東電の中で、現
状への不満と不安が、仕事の精度の低下につながっているのではないか。
原発事故で強い批判に晒された東電社員の間に大きな不満が蓄積されているの
は想像に難くない。退職者も多いと聞く。現場のベテラン職員が減り、技術水準
が維持できなくなっているとしたら、危険なことだ。このことのほうが、遙かに
電力供給に危機的である。何しろ現に大規模停電が起きている。
ありもしない「原発が止まったから停電」などとする空騒ぎをして原発への提
灯記事を書いている暇があるのならば、電力供給現場がどうなっているのか取材
をして報道をしたらどうか。
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┗■3.泊原発現地 岩内原問研の佐藤英行さんと斉藤武一さんからの情報です
| 最大津波予測を9.8mとしていたが、2.5m値切って7.3mにした-北電
| 改悪理由は、「防潮堤の設置を再稼働の条件から外せる」から
└──── ベクレルフリー北海道 マシオン恵美香
皆さんへ北海道電力が再稼働審査申請に関して従来最大津波予測を9.8mとし
ていたが、2.5m値切って7.3mにしたことに対する、岩内原発問題研究会代表斎
藤武一氏が北海道電力に出した公開質問に対する回答です。
(7月16日付 北海道電力株式会社広報部推進グループ エネルギー広報担
当課長内山洋)
○質問1 最大津波予測を7.3mとした根拠を公開してください。
回答 耐震バックチェック時は、海底地形図等に基づき敷地付近の地形、構造
物の形状や海底震度をモデル化して計算をしておりました。今回、敷地端部を含
む敷地周辺の岩礁部の地形については、航空レーザー計測により精緻に把握した
ことから、「基準津波及び耐津波及びタイツ並み設計指針に係る審査ガイド(案)
」に基づき、最新の地形データを用いて解析モデルに反映し、地形の再現性を高
めました。これにより、敷地端部への津波の侵入が妨げられ、従来の耐震バック
チェック時の解析よりも水位が低下すると評価したものです。
質問2 7.3mと予測計算したのは、北海道電力社員なのか、それとも津波等
の専門家なのか明らかにしてください。専門家の場合氏名を公開してください。
回答 津波の解析は、新規制基準等および土木学会編(2002)「原子力発電所
の津波評価技術」等を踏まえ実施しております。
質問3 7.3mの予測結果はいつの時点で明らかになったのか公開してくださ
い。
回答 評価については、原子炉設置変更許可申請書提出時に公表しました。
質問4 7.3mの予測になると、防潮堤の完成をまたなくても津波に対して安
全ということになってしまいます。津波予測を7.3mとしたのは、再稼働の安全
審査を意識してのことなのか明らかにしてください。
回答 今回の評価において、津波の最高水位が敷地全面で海抜7.3mとなり、
敷地高さ海抜10mを超えないことを確認しておりますが、さらなる安全性・信
頼性向上のため、自主的に防潮堤設置工事を計画通り進めてまいりたいと考えて
おります。
以上が、質問と回答です。
○斎藤武一氏のそれに対するメモ
1.泊原発前の岩礁部分については地元の人間ならどの程度のものかよく知って
いる。岩礁によって津波の高さが低くなるのは考えられない。
2.地震の発生場所によって津波は大きく変化する。北電は地震の発生場所をど
の地点にして計算したのか公表しなければ。7.3mの意味をなさない。
3.北電はなぜ7.3mにしたのかをより具体的に、道民、地元に説明する義務が
ある。
○以下、佐藤の考察
当 初 最大津波予想 9.8m 原子炉敷地海抜10m 防潮堤高さ6.5m
審査申請 最大津波予想 7.3m 原子炉敷地海抜10m 防潮堤高さ6.5m
北電の子供騙しの計算、当初の津波余裕はわずか20cmなので、こりゃ規制委
員にやられるな、海抜10mを逆算して9.8m(この時点で津波の水位を値切って
いる)としたのが指摘されるな。防潮堤を先に作れと言われるな。それじゃ9.8
mを屁理屈を作って値切り、7.3mにすると防潮堤の設置は再稼働の必要条件に
ならないな。そう、そうしよう。と考えて7.3mにしたものと考える。水密扉も
必要な設置を全て終えていなく、免震重要棟については、敷地がようやく決まっ
たくらいで、そのための仮重要棟でお茶を濁そうとしている。
安全・安心を求める人たち、住民のことを一切考えていない北電の再稼働を遮
二無二進めたいという意志の表れであろう。
私たちは態勢を整える必要がアリはしないか? 岩内町 佐藤英行
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