「広島通信その4 移住して2回目の広島原爆記念日(8月6日)へ参加」など-地震と原発事故情報
- 2013年 8月 8日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No1924】
2013年8月8日(木)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.広島通信その4
移住して2回目の広島原爆記念日(8月6日)へ参加、(おかしま)
★2.なし崩しの「国費投入」に反対する。東電の「整理」が絶対条件だ。
国に汚染水対策資金を支出させる最悪の”口実”を得た東電 (山崎久隆)
★3.8月22日(木)のアーサー・ビナードさんの講演会で
氏の絵本とエッセイを販売します その3(山野容子)
★4.新聞・雑誌から
◇「脱原発で復興を」都内で開催された仕事フェアでシンポ(8/7東京新聞)
◇原発映画 上映させて 「朝日のあたる家」どこも難色(8/5東京新聞)
★5.テント日誌 8月4日(日)経産省前テントひろば 694日目
女性8人がテント前に勢ぞろい、そこへ原発賛成の若者がきて・・・(I.K.)
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┗■1.広島通信その4
│ 移住して2回目の広島原爆記念日(8月6日)へ参加、
│ 平和記念公園へ行く、娘と共にデモ参加、
│ 黄色いのぼりのたんぽぽ舎の人々と出会う
└────(広島在住 おかしま)
移住して二回目の広島原爆記念日です。黙祷の時間に間に合うように平和記
念公園に行ったのですが、すでにすごい人でした。公園入り口に反原発を野次
る団体が居たせいか、首相が来ているせいか警官も多かったです。黄色いのぼ
りのおかげでたんぽぽ舎の懐かしい面々にもすぐに会えました。
徐々に気温が上がる中、いろんな団体があちこちでスピーチをしたり、音楽
を奏でたりしているうちにデモ出発の時間になりました。
私は今年も娘とデモに参加しました。昨年はスリング(抱っこ紐)の中で半分
寝たままだった娘が、今年は数メートルですが自分で歩きました、周りの雰囲
気に圧倒されたのかその後は抱っこでしたが、感慨深かったです。
中電までは沿道の人が写真を撮ったり、手を振ってくれたり(子供が多かっ
たです)しました。外国人旅行客も多いので国民が大人しいと言われる日本で
もこういう風に動いている人がいることを知って欲しいです。
中電前では原発に関係する各団体や有志個人のメッセージを発表しました。
たんぽぽ舎からはYさんが簡潔で熱いスピーチをしてくれました。自分の知ら
ない話がまだまだあり、活動をしてくれている人がいることを知ると心強く感
じ自分も微力ながらやり続けようと思います。途中で東京から岡山に移住した
Oさんにも再会できました。
私と娘は帰宅しましたが、午後もあちこちでイベントや講演会があり、私の
友人たちもそれぞれ目的の場所に出掛けました。いつか娘が大きくなったら夕
方までいて、原爆ドーム前からの灯篭流しを見たいと思っています。
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┗■2.なし崩しの「国費投入」に反対する。東電の「整理」が絶対条件だ。
│ ついに東電は国に汚染水対策資金を支出させる最悪の「口実」を得た。
└────(山崎久隆 たんぽぽ舎)
○汚染水大量漏出
毎日300トンの汚染水が、地下水とともに海に流れ込んでいるという。資
源エネルギー庁が試算を明らかにした。
8月7日に開かれた政府の「原子力災害対策本部会議」では、このこともあ
り「福島第1原発の汚染水問題は対応すべき喫緊の課題。東電のみに任せるの
ではなく国として対策を講じる必要がある」(安倍首相)と、税金を投入して
の対策に乗り出すことを検討し始めている。
この対策、おそらくは「地下凍土方式の陸側止水壁建設」と見られているが、
400億円の建設費と、凍土を維持するために莫大な電力が必要とされる。鹿
島建設が提案した方式で、国は以前から東電に実施を迫っていた。
東電は経費が掛かりすぎることを主な理由に、陸側止水壁の建設を先行させ
たが、これが予想以上に地下水の流路を変えてしまった。
○とてつもない高線量
海に流れる地下水は、止水壁で止められる。すると自然の流れとして溜まっ
た地下水が上昇し始める。当初は三週間程度で地上に到達するかと思われたが、
実際には既に止水壁を越えて海に流出しており、事実上止水壁は機能しなくな
りつつある。そのうえ、地上の放射線量が上昇し、地表面で8ミリシーベルト
/時(マイクロではない)を超えている。その上空の空間線量も1.8ミリシ
ーベルト/時と、数時間作業をしただけで制限値の20ミリシーベルトを超え
る。
この情報は、東電のHPに載っており、
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/surveymap/images/f1-sv-20130
805-j.pdf で誰でも見ることが出来るが、どういうわけかマスコミでは取り
上げられていない。
こんな環境では作業が出来ない。(しかし作業は続行している)地下水が地
上に達する前からこのありさまだから、地上に噴出したらどうなるかは想像に
難くない。誰も立ち入れなくなる。
その時の線量は同じ図の「移送配管表面線量」と「雰囲気線量」でわかる。
一番高いのは表面160ミリシーベルト/時、雰囲気25ミリシーベルト/時。
汚染水が噴き出すと、こんな規模の線量になる可能性があり、これでは作業は
不可能だ。何としても汚染水の噴出は阻止しなければならない。
○実は知っている東電
しかし、東電はこのくらいのことはとっくに知っていた。知っていたのに海
側止水壁を先に作り、陸側は作らなかった。何故か。
国が業を煮やして「登場」する状況を「あえて」作ったとしか思えない。
最初は規制委員会、次は資源エネルギー庁、しかしこれではまだまだ「政
府」ではない。
「原子力災害対策本部会議」が出てくるまで事態の悪化を知りながら対策を
遅らせてきたとしか思えないのだ。
ここで国が支援をせざるを得なくなったのは、放置して汚染水大量流出など
という事態を招くと福島の人々に大変な打撃を与える。さらにもっと政府が心
配なのは再稼働に大きなマイナスになることと、海外からの批判や訴訟の危機
が迫っているからだ。
汚染水の放射能はトリチウムが大きく取り上げられているが、当然ながらス
トロンチウムも大量に含まれているだろうし、もっと恐ろしいのは、汚染水が
原子炉内部や格納容器に落下している核燃料そのものを「溶かしだして」
流れている可能性があることだ。
このまま東電が、海を汚染するに任せていては、国際問題化する。
東電は、今までどおり東電の責任で汚染水対策を進めていたのでは、現在も
起こされている訴訟だけでなく、今後大規模な国際訴訟になった場合、全て東
電の責任となってしまうことを回避するために国を巻き込む戦略を立てたので
あろう。
その布石が3月に社外取締役うちそろっての「辞任を迫る首相会見」だった。
この場で慰留した安倍首相は、「国も一歩前に出る」と発言している。
その約束を果たさせるために、東電は汚染水問題を利用している。
この期に及んで自己の利益追求に汲々とする東電は、だから解体しておくべ
きであった。
今から税金を投入するのであれば、直ちに東電を解体して福島第一原発廃炉
機関を作り、そこに人材と資金を東電から引きずり出して、国営として行うべ
きだ。
国が責任を持つのならば、国が作業員を全員雇用し、極めて危険になってし
まった敷地を全面的に除染し、汚染水を大量に備蓄できる地下貯蔵水槽を建造
するとともに、そのつなぎとして専用港を埋め立てて、外側に大型タンカーが
接岸できるバースを作るくらいの根本的解決を図るべきだろう。
そのための資金は、国の電源三法交付金を充てれば良い。年間3000億円
近い資金だ。もちろん再稼働だの地元支援は一切福島支援のために中止するこ
とになる。原発再稼働のためのばらまき予算など、一切認めるべきではない。
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┗■3.8月22日(木)のアーサー・ビナードさんの講演会で
│ 氏の絵本とエッセイを普及=販売します その2
└────(山野容子 たんぽぽ舎ボランティア)
急きょ、追加の一冊が決まりました。本の紹介 その3 です。
「泥沼はどこだ」 2012年出版
憲法九条の会の小森陽一さんとアーサーさんの対談。福島原発事故から、
沖縄、そして、憲法や経済問題など多方面にわたって、ことばを大事にする
お二人が「言葉を疑い、言葉でたたかう」という、読み応えのある内容。
巻頭対談でアーサーさんがたんぽぽ舎を「骨のある市民団体」と紹介して
います。
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┗■4.新聞・雑誌から
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◆「脱原発で復興を」 都内で開催された仕事フェアでシンポ
(8月7日 東京新聞より)
東日本大震災の被災地支援を掲げ、6日に東京国際フォーラムで開幕した大
商談会「2013‘よい仕事おこし’フェア」は、初日から2万1千人が訪れる盛
況となった。全国の信用金庫が連携しての催しで、二度目の開催。
東北からの参加者を含む400を超える企業、団体がブースを出し、さかん
に商談が行われた。
多彩なイベントも開かれ、ステージでは、音楽家の坂本龍一さんと、主催す
る城南信金(本店・品川区)の吉原毅理事長らが「未来への福島、そして脱原
発」をテーマにシンポジウムを開いた。
坂本さんは、処理できない原発の核廃棄物を「非倫理的」と批判し「地震や
テロ攻撃で大変なことが起きる」と原発の存在する危機を訴えた。原発再稼働
の動きには「都市の人間は、原発がないと電気が止まってしまうと恐れる『電
気欠乏恐怖症』に陥っている」と指摘した。(後略)
◆原発映画 上映させて 「朝日のあたる家」どこも難色
完成4カ月、ようやく公開へ。 太田監督「事故追体験の機会を」
(8月5日 東京新聞)
福島原発事故を題材にした映画「朝日のあたる家」が完成から4カ月以上た
って、ようやく9月に愛知県内などの4つの映画館で上映される。しかし、
「原発がテーマだと売れない」と、上映を要望したほとんどの映画館は難色を
示している。(中略)原発被災者の避難が続き、放射能の健康被害への不安が
募る。事故は収束していないのに、急速に風化していく。危機感を覚え、何か
できないかと考えた末、「自分には映画を撮ることしかできない」と思い至っ
た。(中略)
最終的に市民の寄付で1000万円の製作費をまかなった。脱原発を呼びかける
三上元(はじめ)市長がいる静岡県湖西市を舞台に決定。いしだ壱成さんや山
本太郎さんらの俳優陣、400人の市民エキストラに参加してもらった。(中略)
太田監督は「原発反対を訴える映画ではない。賛否以前に福島の現実を追体
験してもらいたいと製作した。再稼働の前に原発に関心のない人にこそ、現在、
起きている事実を知ってほしい」と話している。
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┗■5.テント日誌 8月4日(日)
│ 経産省前テントひろば 694日目 わがテントにはアイドルもいる
│ 女性8人がテント前に勢ぞろい、そこへ原発賛成の若者がきて・・・
└────(I.K)
のどかな一日でした。 テントに着くといつものように乱鬼龍さんが反原発川
柳を書いたボードをたくさん椅子に立てかけていました。「こうやって置くと
通りがかりの人が結構読んで行くんだよ」と、そして観光バスが通るとその一
枚を掲げてアピールしています。(中略)
– 2時過ぎには、日曜日に来るのは初めてと言うたんぽぽ舎のMさんはじめ
女性8人がテント前に勢ぞろいでした。またもレディースディねと笑い! 某
アンケートによれば再稼動反対は女性が男性をかなり上回っているとか?女性
の頑張り時ですね。今日は幸い、雲の多い天候で、時折涼しい風が吹いてくれ
たので、座り込んで楽しいおしゃべりが出来ました。普段あまり個人的な話は
しない人とも、打ち解けて話せて良かったです。(中略)
– 夕方原発賛成の若い男性がテントをしげしげと眺めていました。そして大
飯原発9月2日3号機停止、9月15日4号機停止の表示を見て「大飯ってどこです
か?」とあんなに騒がれているのに知らない人もいるんだ、まさにじぇじぇ!
かく言う私も3・11の前は知らなかったけれど…
– 彼は日本は石油が取れないから原発が必要と思っているらしい。
原発の危険なことを話し、処理できない高レベル放射性廃棄物をどうするか尋
ねると、それは科学者が考えることだという。
最後にあなたたちのスローガンは良いけれど、理想論だと、そして原発賛成と
言って帰っていった。まだまだ同じような人がいっぱい居るのですね。
チャント判ってもらえるように話せなかったのが残念です。(I.K)
☆★☆★ 次回、第三回目口頭弁論期日は、9月12日(木)☆★☆★
9月12日(木)はテント2周年の翌日です。
第一回、第二回を上回るように、東京地裁にお集まり下さい!
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【編集部より】
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