【電気代不払いタイムス】さらに深刻化する汚染水問題
- 2013年 8月 24日
- 交流の広場
- ootomi akira
電気代一時不払いタイムス The TEPCO Unpaid Times
2013年8月24日号 転送/転載/拡散歓迎
ますます悪化する汚染水問題。こんな状態で原発再稼働なんかできるわけないじゃんか! 寝言言うな東電!関電!その他電力会社!
汚染水問題は、もはや海外報道しか情報源がない感じ。不払い者のひとり、@OreRyuTSJ さんが、英語とスペイン語を駆使して、ツイッターで情報発信を続けている。 https://twitter.com/OreRyuTSJ 今回もOreRyuTSJさんの協力でお送りします。どうぞ:
8/23東京新聞1面では、「瀬戸際の汚染水処理」「別のタンクも漏れか」 一方、読売1面はー 「TPP 工業品の例外化阻止」「イチロー4000安打」 なぜ同じ日の1面がこんなに違うのか。
東京新聞、CNN 、BBC、スペインのel mundo、El Pais、どれを読んでもやばい。読売は無視か。推進派なら「まだ安全だ。危機を煽るな。」という記事を書いてほしい。推進派専門家も「危機論」に反論してほしい。推進派が無視しているとさらに不安が増大する。
ついにNew York Timesも。
http://www.nytimes.com/2013/08/24/world/asia/nuclear-operator-raises-alarm-on-crisis.html
「心配ない。大したことない」って記事を読みたい!読売でも産経でもいいから。
ここで、スペイン「エル・パイース」紙を日本語で要約してみる。OECD原子力機関理事ルイス・エチャバリ Luis Echávarri氏インタビュー。見出し「数年間は危機が続く」
http://sociedad.elpais.com/sociedad/2013/08/22/actualidad/1377200544_365173.html
「放射能の流出が制御できていないことは問題であるが、まだ施設内にとどまっているので健康被害はない。汚染水の海洋流出に関しては、放射能は相当薄まる。しかし、回遊魚等の海産物に関して注意が必要。今のところ漁業はしっかりと制限されている」
「制御不可能な状態ではない。問題は、冷却システムが「閉じられていない」ことである。だから汚染水がどんどん増える。貯蔵タンクに漏れも見つかった。かなり難しい状況ではある」
「原子力の安全管理上、事故があった場合同様の施設を全て点検するのが原則。今、他の350機のタンクの点検を行っている。事故発生時から2年間、海洋流出していたとの話であるが、30兆ベクレルというのは極少量(最小見積り?)である。海に面した施設で事故があったのだから漏れないわけはない」
「必要なことは管理を徹底すること。今聞いている情報だと、海洋の放射線量は上がっていない。冷却が落ち着くにはまだ数年かかる。その間は放射線漏れに注意しなければならない。廃炉までは30~40年かかるだろう」
「チェルノブイリは石棺で覆うことで収束したが、こちらは、まだ冷却が終わっていない。時間が限られるなかで汚染水をどうするか?350のタンクのうち1つがもう漏れている。出来る限りのことをするしかない」
「ここからは個人的見解。非常に難しい状況。秘策はない。崩壊した燃料には近づけないことが問題の根源。完璧な解決策など誰も求めていない。そんなものは存在しない。問題がないなんて誰も言えない。大災害である。事故から2年半経過した今も、管理できていないことが問題なのだ」
タンクからの汚染水漏れですが、魚が食えないとか以前に、もし350もあるタンクからどんどん漏れてきたら誰も近づけなくなりますよね。(1時間で100ミリシーベルト=がん発生率0.5%上昇だっけ。)誰も近づけなくなったら冷却処理もできずに、また爆発?今度爆発したら「フタがない」状態?
誰かそういう最悪のシナリオを科学的に否定してください。
タンクから漏れて作業員が近づけなくなっても4号機の冷却が続けられるのか。燃料棒をどっかに移すとか言ってるけどそんなんも無理でしょ?下手すれば5年もたないとも思うのですが。4号機がやられたら日本は終わりってホント?
今度はカナダ、CBCでも報道が。もうやだ。日本のメディアはどうなってる?
http://www.cbc.ca/news/technology/story/2013/08/23/fukushima-water.html
太平洋に面したチリでも当然汚染水問題報道されてます。
http://www.latercera.com/noticia/mundo/2013/08/678-538785-9-japon-propone-elevar-en-dos-niveles-la-gravedad-de-la-fuga-de-agua-radiactiva-en.shtml
私のスペイン語力不足でニュアンスまで伝えられないのですが、記事では「慎重な表現で、落ち着いて話した。」とありますが、言ってること結構やばいですよねー。もう何を信じていいのやら。今流れているニュースは、ほとんどが「危機的状況」。「危機を煽るな」と言ってきたメディアは沈黙してる。
続く(?)
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発行:電気代一時不払いプロジェクト
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