テント日誌9月8日その2…経産省前テントひろば729日目~田中正造のTシャツを
- 2013年 9月 9日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
7年後のオリンピックが東京に決まったと言うニュースを聞いてチョット意気消沈!福島から250キロ離れている東京は安全です。汚染水問題、解決策いまだ何も進んでいないのに国を挙げて取り組みます。との安倍の言葉に怒りが湧きますが、世界に向けてこう言い切った安倍に責任持って福一のこと解決してもらう要求を突きつけることが出来ると、気を取り直して出かけました。
曇り空で気温は30度を下回っているのに、テントの中の湿度は75%もあり蒸し暑い。時折雨が落ちてくるので傘をさしたりたたんだりしながら座っていました。午前中は人通りも少なく訪れる人もいなかったので、退屈しのぎにやってくる雀を眺めていました。
先日Hさんが持ってきてくださった鳥のえさをまくと、パンくずやご飯粒より気に入ったのか6羽も現れて、母親らしき雀が子どもにえさをあげている場面も見られ、ほのぼのとした気分になりました。
午後いつも犬と来てくれる人たちが美味しい和菓子の差し入れを持って来てくださいました。Mさんはいつも田中正造のTシャツを着ているのですが、それを欲しいと言う声があるので要望に答える準備を始めました。60枚は作成しないと高価になってしまうのでまず9月30日まで賛同者を集めて決めるそうです。
そして60人以上集まってから詳細を発表するとか今まさに田中正造の危惧した世の中ですよね。彼のような人が求められる時のような気がします。私もまず賛同しました。
2時ごろ日刊スポーツの人が取材に来ました。オリンピックが決まったことで福島の人のコメントを聞きたいとか、Tさんがいつも来てくださるKさんと連絡を取って記者さんとつなげました。私たちの意見も聞かれたので異口同音に「ショックです」と答え東京は安全と言うけれど、福島はどうなの?でも安倍の発言を逆手にとって早急に問題を解決させなくてはならない。もう世界が見ているのだから・・・・・・と答えました。
記事になるかな?
その後千葉の東金から来てくださった方2人しばらく座って11日も来ます。と力強い言葉を残して帰られました。
夕方ドイツ人ご夫婦がNONUKESのシールを届けて下さいました。
昨日も来て下さり、受付前の風鈴(?)に貼ってあるシールを見て持ってくれば良かったと言い残して帰られたのだそうです。誠実な方たちですね。とても嬉しかったです。4時過ぎて雨が本降りになってきたので私はお先に失礼しました。(I.K)
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「これでもあなたは原発再稼働を認めるのですか?」集会速報
南海トラフ巨大地震でも伊方再稼働?
フクイチ建屋は地下水に浮いたコンクリートのハコ
新規制基準によるザル審査=そもそも論じるに値しない
8日午後、福島原発事故緊急会議主催「これでもあなたは原発再稼働を認めるのですか?」に約130名がしごとセンター講堂に集う。当日朝のあまりに無謀で無責任な東京オリンピック開催決定を強く批判するとともに、汚染水問題の厳しさと再稼働審査の愚かさと東電解体への展開を論じた。
小倉正さん(原発さよなら四国ネットワーク)のお話:伊方原発は、事故があれば西風に乗って西日本と関西まで汚染する、南海トラフ巨大地震は間近で避けられない、汚染水タンクを設置できる土地が全くない、中央構造線活断層帯による地震の危険、瀬戸内海という無二の宝の海汚染の心配。
山崎久隆さん(たんぽぽ舎)のお話:フクイチは沼地に建てた原発、建屋は地下水に浮いたコンクリートのハコ、「収束」にほど遠く大量注水して冷却継続。トリチウム水を海に流す計画を規制委も容認はロンドン条約抵触。毎日65tが海洋流出。全貌は依然として不明。当初から分かっていたのに地下水対策を放置した国と東電。問われているのは私達。
田原牧さん(東京新聞)の話:新規制基準によるザル審査=そもそも論じるに値しない。「確立論的リスク評価」居直り、5年猶予、活断層認定の基準緩和、運転期間後退、立地審査指針廃止、調査権限・能力無し。東電再建策は破綻。東電の破綻を強いる責任追及、廃炉スキームの構築・実現を。再稼働阻止のための東電解体の攻勢的な展開を。
この日に2020年東京オリンピック開催が決まった。フクイチの状況はそれどころではない。気を落とさず、このままではオリンピックが汚染ピックになるぞと、被害者救済と水汚染対策と廃炉化を公開で世界の英知を集めて取組ませ、東電を破綻させ、規制委の再稼働審査を止めたい。
以上 (K.M)
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9月11日(水)「怒りのヒュウマンチェーン」 ◆午後3時~5時/経産省前座り込み・1分間スピーチ《福島と全国原発立地からの参加者中心に》◆午後6時半~7時半/テント・経産省前抗議集会◆午後7時半~/経産省包囲・怒りのヒューマンチェーン
9月12日(木)「テント裁判第3回口頭弁論」 ◆午後1時~/東京地裁前集合・抗議集会 ◆午後2時第三回口頭弁論(東京地裁103号室法廷)◆午後4時~報告集会(参議院議員会館講堂/発言 神田香織・河合弘之・渡辺ミヨ子他)
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