円高と産業構造
- 2010年 10月 14日
- 交流の広場
- 成畑哲也
アメリカ経済の停滞が、まだつづくであろうから、円高の流れは止まらないであろう。それで、大手企業の多くは海外に流出しつつある。このことは「与件」である。コシヒカリが、殊に中国で好まれている。また、中国の富裕層以下の人々が、日本で求めたのは、富士山や京都・奈良への観光であった。1955年あたりからつづいた第2次産業中心の経済成長は、もはやありえないので、従来とは異なる産業構造にしなくてはいけないだろう。日本は特異な位置にあり、たとえば、サルで最も北に住んでいるのが日本サルだと聞いたことがある。そういうところから考えないと、いまの状況は突破できまい。
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