中国外相「尖閣棚上げ論」を展開
- 2013年 10月 3日
- 時代をみる
- 池田龍夫
国連総会を舞台に、中国、韓国の対日外交攻勢が活発だ。中国の王毅外相は9月27日、国連総会で演説。日本と対立する尖閣諸島問題を念頭に、「すぐに解決できないなら、まずは棚上げしてもいい」述べた。日本は「尖閣諸島は日本固有の領土」と主張し、尖閣には領土問題は存在しないとの立場だ。
王氏は「我々に解決の知恵がない場合は次世代で」と唱えたトウ小平氏の外交方針を踏襲したとみられる。昨年の国連総会では、日中が反論し合う展開となったが、中国の外交方針転換に注目したい。手詰まり状態をどう打開するか、日本側に決断を迫ったように受け取れる。
岸田文雄外相は9月26日、韓国外相と会談。韓国が発動した福島など8県の水産物輸入禁止撤廃を要請したが、韓国外相は拒否、物別れに終わった。従軍慰安婦問題でも韓国の姿勢は軟化していない。
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