憲法改正「極東地域に無益」 米軍当局者、異例の言及
- 2013年 10月 5日
- 時代をみる
- 池田龍夫
共同通信10月2日付配信によると、在韓米軍当局者は1日、韓国で記者団の質問に答え「安倍晋三首相が意欲を示す憲法改正に関し、地域にとって有益ではない」と疑問を呈した。日本の憲法改正に向けた動きが韓国、中国との関係に悪影響を及ぼすとの懸念を示したもので、米軍側としては異例の言及だ。安倍政権の言動に釘を刺した波紋は大きいだろう。
米軍当局者は「この数カ月間、安倍氏の発言を全て読んだ」としたうえで、憲法9条改正の動きが地域の安定に逆効果になるかとの質問に「そう受け取られる恐れがあるのは明白だ」とも述べた。
この発言を受け、米国防総省のリトル報道官は「米国は日米韓の協力拡大に期待している」とする談話を発表しており、改憲を急ぐ安倍政権を米側が注視していることは明らかだ。
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