アーリントン墓苑とは違う靖国神社
- 2013年 10月 10日
- 時代をみる
- 池田龍夫
日米防衛2プラス2会議で来日した米国のケリー国務長官とヘーゲル国防長官が千鳥ケ淵戦没者墓苑を訪れ、献花した。日経10月6日付朝刊1面コラム「春秋」で初めて知ったが、千鳥ケ淵墓苑は米国のアーリントン墓苑の日本版で、外国要人が儀礼的参拝に訪れることは不思議でない。
安倍晋三首相は今年5月、米誌とのインタビューで、靖国神社をアーリントン墓苑になぞらえて靖国参拝は自然なことだと主張したが、東條英機ら戦犯を合祀する靖国神社に対し米国などは違和感を抱いているに違いない。同コラムは「靖国神社は一つの宗教法人に過ぎず、アーリントン墓苑になぞらえるのはやはり無理がある。安倍首相の言動は日米同盟に対する米国内の支持も損ないかねない」とコメントしていたが、米国二長官の千鳥ケ淵訪問は、靖国にこだわる安倍政権への〝牽制球〟かも知れない。
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