(山本太郎参議院議員による)質問主意書と政府答弁(放射能汚染と被ばくをめぐって)
- 2013年 12月 19日
- 交流の広場
- 田中一郎
下記は、山本太郎参議院議員が2013年10月から12月にかけて政府に提出した質問主
意書、及びそれに対する政府答弁書のうち、放射能汚染と被ばくに関するものをいく
つか集めたものです。それらはすべて下記URLの参議院HPの「質問主意書」のサ
イトに、議員の名前と質問の表題を付して掲示されています。
●質問主意書:参議院ホームページ
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/185/syuisyo.htm
(1)放射線被曝防護に関する質問主意書
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/185/meisai/m185021.
htm
(2)放射線量等分布マップ(放射性セシウムの土壌濃度マップ)に関する質問主意
書
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/185/meisai/m185030.ht
m
(3)「東京電力福島第一原子力発電所事故における初期内部被ばく線量の再構築」
に関する質問主意書
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/185/meisai/m185031.
htm
(4)放射性物質による環境の汚染の防止のための関係法律の整備に関する法律及び
今後予定されている環境関連法令の改正等に関する質問主意書
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/185/meisai/m185063.
htm
(5)東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故による被ばく者の健康調査に関す
る質問主意書
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/185/meisai/m185064.
htm
(6)放射線被ばく環境下における居住に関する質問主意書
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/185/meisai/m185079.
htm
(7)東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故により放出された放射性セシウム
以外の放射性核種に関する質問主意書
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/185/meisai/m185089.
htm
さて、各質問と答弁のやりとりの内容は、それぞれをご覧いただければ直ちにわかる
ことですが、全般的に概して言えることは、山本議員が福島第1原発事故後の政府の
放射能汚染対策や放射線防護の政策、あるいは健康管理や被ばく回避の施策に対して
大きな懸念を抱き、チェルノブイリ原発事故27年目の旧ソ連諸国でのその後の住民の
健康状態なども考慮に入れながら、様々な観点から政府の姿勢を正しているのに対し
て、これに答える政府の姿勢は、きわめて不誠実です、
多くの質問への回答について「はぐらかし」や「肩すかし」があり、およそその答弁
書からは、放射能汚染の拡大を極力防ぎ、国民や地域住民の無用の放射線被曝を可能
な限り回避させて、福島第1原発事故による放射能の健康への悪影響を未然に防止せ
んとする姿勢はほとんど感じられません。逆に、科学的実証的根拠があいまいか、な
いままに、政治的に決めたと思わしき線量限度や、現場実態を無視した被ばく状況の
乱暴な決めつけを理由に、本来とられるべき対策や施策がなおざりにされている様子
が見て取れるのです。山本議員の質問主意書に対する政府の答弁書は、非常に嘆かわ
しい,危機感に乏しい内容になっています。
こうしたことが許されていいはずがありません、このままでは、ついこの間まで原発
安全神話に胡坐をかくことで原発過酷事故を招いてしまったように、今度は根拠のな
い「放射能・放射線安全神話」の上で思考停止をし、近い将来に取り返しのつかない
大量の健康被害者や環境汚染を生みだしてしまう可能性が高いと言えるでしょう。
チェルノブイリ原発事故後の旧ソ連諸国で起きたことは、そのまま福島第1原発事故
後の福島県を含む東日本の汚染地域でも起きうる、と考えるのが常識的ではないかと
思われます。
どうぞみなさま、この山本太郎議員の熱意のこもった質問主意書とその政府回答をご
覧いただき、国民・住民を守ろうとしない現政府に対して厳しい目を向けていただき
たいと思います。今、最も悲惨な状態に置かれているのは、福島県やその他の都県の
ホット・スポットに、放射線被曝を知らされないまま日常生活を送る事を余儀なくさ
れている(胎児を含む)放射線弱者の子ども達です。だからこそ、みなさまには、政
府に対して、せめて子ども達だけでも放射能の汚染から解放させ、恒常的な被ばくの
ない安全な場所で元気にすくすくと育つことができるよう、疎開や避難や保養を含む
万全の放射線防護措置をとるよう声を挙げていただきたいと思います。
早々
(参考)「いちろうちゃんのブログ」から
●(山本太郎参議院議員による)質問主意書と政府答弁(放射能汚染と被ばくをめ
ぐって) いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-e78a.html
●主なレポートのバック・ナンバー(2013年12月6日現在) いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/2013126-f3be.html
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